腎臓の働き  



  腎臓はただ尿を作るだけの臓器ではなく、人間が生きる上で大切な仕事をいくつも受け持っています。

@ 老廃物の処理
  良く知られているように腎臓の主な仕事は「尿」を作ることです。これは血液をろ過することにより老廃物を排出する働きです。老廃物とは窒素を含んだ窒素系老廃物で、クレアチニン、尿素、尿酸などです。これらはタンパク質が体の中で利用された後の分解産物であり、有害物質なのです。

A 体内の水分や電解質の調節
  人間の体の中でろ過された水分の99%は、体の中に再吸収されます。この働きにより体のさまざまな電解質の濃度は一定に保たれています。

B 造血ホルモンの分泌
  血液の白血球や赤血球は骨髄で作られているのですが、これには腎臓も一役買っており、造血ホルモンであるエリスロポエチンを腎臓から分泌することで、骨髄に働きかけ赤血球の生産を促すしくみになってます。つまり赤血球を作る指令を出しているのです。腎臓病の末期には、このエリスロポエチンの生産が少なくなってしまうため貧血の症状が出てきます。

C 血圧の調節
  腎臓は血圧も調節しています。レニンと呼ばれる一種の酵素を出すことで、血液中のタンパク質に働きかけアンジオテンシンとよばれる物質を作ります。この物質は血管を収縮させて血圧を上げる働きを持っています。腎臓病になるとレニンの分泌が多なるため血圧が高くなります。

D 効力のあるビタミンDの生産
  骨の成分であるカルシウムを骨に沈着させる時に、ビタミンDが必要になるのですが、ビタミンDは体にとって有効な「活性型」にならないとうまく働いてくれないのです。これは活性ビタミンDと呼ばれていますが、これを作っているのも腎臓です。腎臓が悪くなるとこの活性ビタミンDの生産が低下するので、骨が弱くなるなどの症状が出てきます。


前のページへ戻る
TOPへ