8月2日(日)不倫二題
今日も勤務なし。大雨で冠水したテレビやビデオが乾燥して息を吹き返したので、懸案事項(?)であった森田芳光監督の映画「失楽園」をビデオで観る。最後に二人が契りを交わしたまま毒を飲んで心中する、という陳腐な筋書きに納得がいかず、渡辺淳一の原作小説にもほとんど目を通さなかった私だが、黒木瞳ファンなので、つい… (^o^;) 。
やっぱり観るんじゃなかった。最初から分かってはいたが、ごくごくありふれた不倫の話じゃないか。それを特化するために「無理矢理」心中させやがったな渡辺め。途中ダラダラして最後に無茶にたたみかける新聞小説の悪い癖が、映画でも踏襲されているとは許せん。森田監督よ、猛省せい! それにしても、古い話を今ごろになってギャアギャア騒いでいる私こそ大馬鹿者じゃんか。し〜ましぇん…。
ついでに言えば、クリントン米大統領の不倫報道もいかがなものであろうか。モニカ・ルインスキさんとの関係ばかりが取りざたされているが、あれはダミーですよ、ダミー。ねえねえ知ってるぅ? 内証の話だけど、クリントン大統領は実のところ、モニカ嬢との騒動を隠れみのに、その陰で年上の「お姉様」、オルブライト国務長官との不倫愛をはぐくんでいるのだよ〜(うそ)。
願わくは事実も小説も、もうちょっと奇なる不倫の設定と展開を考えなはれ。さもなくばつまらない不倫で家族を悲しませるのはやめなはれ。
8月3日(月)PB復活と久々のけが
会社でメールの送受信に使っているMacのノートパソコン・パワーブック(PB)150が3日くらい前から起動しなくなっていた。4年前の展示品を昨年暮れ、ヨドバシカメラから1万5千円で購入したもの(詳細はオレバカの「モバイル記者の初夢むなし」を参照されたし)だが、バッテリーが寿命となり、AC電源でも使えなくなった様子。
経済部のS記者がこの機械を前々から「1万円で売ってほしい」などとぬかしていたので、私は会社にいた彼に「『現状渡し』で1万円でどうか」と持ちかけた。「現状渡しって何?」と彼が聞くので、「スイッチを押してもリセットを押しても機械が起動しないんだ」と、私はややオーバーな実演を交えながら返答した。すると実演が功を奏したのか、「クヮン」と起動音が鳴り、PBが前と同じように立ち上がったのだ。
私は間髪を入れずS記者に、「うん、直った。前に話した通り、売るなら10万円だね」。S記者は何も言わずにきびすを返し、自分の席に戻っていった。背中が怒っていた。
ここから先、スプラッターな話が苦手な人は、読まない方がいいです。
午後のこと。昼食代をうかすため自分でソバでも煮て食べようと、私は自宅マンションに戻った。流し場に立つと、2日前に使ったグラスがそのままになっている。銀行が粗品としてくれたもので、マクドナルドのLサイズドリンク容器くらいの大きさがある特大のグラスだ。
ソバを煮る前にこいつを洗ってしまおうと思い、私は左手でグラスを持ち、長めのスポンジを持った右手をグラスにねじこみ中でグリグリ回転させた。その時、グラスのふちの一部が「パン!」という乾いた音をたててV字に割れ、あっと言う間もなく私は、断面の鋭利な部分に手の甲をグッサリと突き刺してしまった。
私は「やってもたー」と心の中でつぶやきながら、割れたグラスに刺さったままの右手の甲をそっと抜いた。傷口を見ると思ったほどの出血ではないが、ガラスの断面はドラマチックに赤かった。長さ約2センチの傷口を開いて確認すると、表皮、真皮、さらにその奥まで到達しているではないか。人体の神秘を垣間見た思いだ。深さは最大5ミリ程度か。傷が1ミリくらいズレていれば手の甲を走っている静脈を切るところだったので、ゾッとしながらもホッとする。
常人なら血相を変えて病院に駆け込み、傷口を縫う重傷なのだろうが、大抵のけがを舐めて治している野人の私は病院に行くほどではない軽傷と判断、簡単な止血を施してから、予定通りそばを煮て食べた後、実家で抗生物質の化膿止め軟膏を塗り、傷口に包帯を巻いて会社に戻り仕事を続けた。同僚が手の包帯を見て「どうしたの」と聞くので訳を話すと、みんなは私の代わりに青ざめていた。男はえてしてけがや出血に弱いというが、私は特異体質なのだろうか。救急法も一応は上級講習を受けているので、万一同僚が目の前で手足を切断する事故にあっても、落ち着いて応急処置を施してあげるつもりだ。だからみんな大船に乗ったつもりで手足を切断してほしい。
まあしばらくの間は、酒を控えることにするか。
8月4日(火)意志忘却
午前中の取材と午後の執筆がはかどり、今週分のノルマが片付いてしまった。明日から来週分の仕事にかかることにしやう。気を良くして終業時間後、もらいものの冷酒を飲む。ウメエ〜。だいぶ酔っぱらってから気が付いたのだが、昨日手の甲にけがをして、しばらく酒を控えようと決意したんじゃんか。たった1日でもろくも忘れ去る薄弱な意志。気になって傷口を見てみると、もうほとんどくっついている。恐るべき回復力にわれながら舌を巻いた。
会社でトイメンに座っている後輩女性のK記者に、一昨日観た「失楽園」のつまらなさについて力説すると、「自分も観たことがない」という。そこで私は彼女に、ビデオをまた貸ししてあげた。「親兄弟と一緒に鑑賞した後、『失楽園』の是非について家族会議を開くといい」と勧めると、「やっぱりひとりで観る」といい、テープを大事そうに抱えて帰宅した。明日あたり「畜生、とんでもねえ映画だ!」 といって猛り狂うこと受け合いだ。
余談だが横浜の市立図書館は昨年、計18館で総額80万円を注ぎ込んで「失楽園」の単行本を何百セットも購入したのだという。そんな本を図書館で読みたがる市民も市民だが、いくら市民の要望だからって、それを買っちゃう行政もアホだ。横浜市は今年、郷ひろみの「ダディ」に大枚はたいているらしいので、そのうち図書購入費の無駄遣いとして新聞で叩いたる!
ああ、パソコン打ってるうちに手の甲がジンジン痛くなってきた。やっぱり酒、飲むんじゃなかった…。
8月6日(木)解散確定
本編「EINって一体なんなの?」の末尾に簡単な自己紹介を載せており、その中で「交際している女性はいるが、解散風が吹きまくっている」としてきた。その女性から今日、自宅マンションに手紙が届く。私は手紙を手に取るや、二つ折りにしてみた。硬くて折り曲げられない。ああ、渡していた鍵を戻したのだなとすぐに分かった。解散確定。
先方がいろいろと多忙になり、私は鬱陶しい存在として切り捨てられたという次第。寂しくはあるが、忙しい中で時間を割いてまで会う価値が私にはない、という先方の判断だから仕方がない。自分の人間的魅力のなさが問題なのであって、先方は全く悪くない。人の心はうつろいゆくもの。これまでつきあってくれたことに感謝しつつ、EINの自己紹介を「交際していた女性はいたが、98年8月6日をもって解散」と改める。このドライで分析的な私の性格、何とかならないものか。これが女性に嫌われる原因に違いあるまい(^o^;)。
取材と原稿打ちを済ませ、来週分の仕事を一気に片付ける。今週の土曜日から9日間の休みを取るための前倒しだが、私には休み前にもうひとつ片付けておかなければならいことが残っている。それは「英子」さん探し。業務終了後、いよいよボツ手紙のチェック作業にかかる。進ちょく状況はここでは書かずに、本編に回したい。明日まで捜索活動を続け、8日には本編をアップします。お楽しみに。
8月7日(金)「英子」前夜
会社で原稿打ちまくり、再来週分のノルマを片付けて出稿する。さて、明日から9日間の夏休み、と言えばきこえはいいが、実際には休日返上して働いた分の代休に、土日の休みを加えただけのものだ。休み中はどこにも行かず、自宅マンションに缶詰め。何をしているかというと、休みを使って9月1日から始まる地震特集連載の原稿を打つのである。ホ〜ントよく働くよ、このオジサン。
でも休み中に何もしないのも悔しいので、9日間で10キロ痩せのダイエットに励むことにする。なに励むとは言っても、ただ飲んだり食べたりしないだけの話だ。休み明けにヒョロヒョロッと出社し、会社のみんなを驚かしてやろうっと。
トイメンの女性記者が、貸していた「失楽園」のビデオソフトを返却してきた。感想を聞くと「面白くも何ともなかった」と言う。一緒に観ていた妹は、途中で怒り出したとか。ただしたいだけのカップルで、死に至る理由づけも希薄とのこと。「これなら見るからにエッチ大好きそうな川島なお美主演のテレビ版の方がいいのではないか」とのたまう。うんそうだ。「もしテレビバージョンがビデオ化されていたら借りてみようかなあ」と私がいうと、くだんの女性記者は「見終わったら私にも貸してください」。
帰宅前に「英子」さん探しの続きで、ボツ投稿をチェックする。名前の確認だけでなく、面白そうな手紙の中身をついつい読んでしまう。いかんいかん。時間がかかったが、すべてに目を通した。実は意外なところから「英子」さん本人にたどりつけそうな糸口が見つかった。結果は予定通り8日にアップします。次回で連載は終わりません。まだ続きます。
閲覧者各位。8日は本編をアップするので、日記は休んでよろしいでしょうか?
8月8日(土)なお美よりゆり子
俺俺、俺だよ俺。「私」の奴が「夏休み中は日記を書きたくない」なんてホザクので、俺がピンチヒッターでしばらく日記を打つことにする。傷心の身をおして本編をアップした俺を、まだこき使うんだ「私」の野郎は。だが1人の人間の中に俺と私が共存することによって、つらい失恋の痛手も乗り越えられるというものよ。「私」がヒーヒー泣いてる間に、俺が頑張りゃ万事丸く収まる。この二重人格的な精神構造は、女腹話術師と人形の太郎によって伝授されたものである。
さて俺は、「失楽園」のビデオソフトを返却するために、レンタル屋に出かけた。ついでに新しいソフトを借りようと思い、店内を徘徊したところ、あった!「失楽園」のテレビ版が。全5巻で各巻3話。各回の粗筋に目を通すと、かなり人間関係がカッタルイ。映画版より小説に近い感じで、観るのに相当なエネルギーがいるぞこりゃ。テレビ版を黒木瞳が主演して、映画を川島なおみがやればバランスが取れたのではなかろうか。結局テレビ版を借りるのは断念した。
その代わりに「ウルトラセブン」(全12巻)の第1、2巻を借りる(^o^;)。アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子のファンなんだな俺は。この人は後年ポルノ映画などにも出ていたが、「お笑いマンガ道場」のころが一番輝いていた川島なお美のように、ひし美ゆり子も「セブン」の時代が最高さ。彼女は今や51歳。光陰矢のごとし。当時小学生だった俺も、今や37歳。だが外見が27歳にしか見えないところが俺の救いである(だれも同意しない)。
8月9日(日)朝食のみ
夏休みの間に体重を落とす(現状は身長178センチ、体重82キロ)と宣言したが、実践してまっせ。俺は1日3食のうち、朝食だけ食べることにしたのだ。朝食抜きというのは珍しくはないだろうが、朝食のみというのは変わってるだろう。
俺は普段、朝は自宅マンションから徒歩3分の実家で、年老いた母が残飯で作るメシを食べているのだが、この量が尋常じゃない。質はともかくも、やれスープだサラダだデザートだと、コース料理みたいに次から次といろいろな食べ物が出てくるのだ。だから朝メシだけ食べれば、あとは1日なにも食べずと平気。昼夜抜けばぐっと目方も減るに違いない、という「腹」だ。
だがまてよ。俺がデブるのは、もしかすると馬に食わす程多量の朝メシが最大の原因なのかもしれない。何も俺が実家の残飯整理をする必要はないのだし。まだ序盤戦なので、酒でも飲みながら新たな作戦を考えることにするか。
ええい酒もやめじゃ!
実は俺、あるNGOの集まりで9月初旬に講演をすることになったのだ。大勢の人の前であんまりテプテプしているのも恥ずかしいので、それまでに何とか70キロまで目方を落としたい。「新聞記者の日常を話してくれればどんな内容でもいい」と先方がいうので、テーマはよし、「私のダイエット体験記」でいこう。
8月10日(月)激励御礼
日記で「解散」を報じた6日以降、連日のように閲覧者(ほとんどがご婦人)から、「交際していた女性と別れて寂しくはないのか」「本当にそんなに冷静なのか」といった旨のメールをいただいている。実のところ「私」は再起不能だが、なに、まだ俺が残っているから大勢に何ら影響はない。どんな状況をも満喫しなければ、人生つまらないですけん。励まし感謝します。メキシコ在住の知人男性からは、「ぜひビッシーに会わせたい現地女性(33)がいるのだが」とのメールも。ご心配かけて申し訳なく思うが、
凸(`0´#) 地球の裏側の女性に どうやって会えっちゅーんじゃ!
俺は当分、女性とは交際せん(男性なら大歓迎。うそ)。というのは、新たな恋に身をゆだね、自宅マンションで愛をささやいていたりすると、「チンポ〜ン」とか呼び鈴がなって、回覧板かなと思ってドアを開けてみたら、別れた女性が突っ立っていて「ごめんなさい、やっぱり戻りたい」などと言うに違いないからだ。で、中にいる女性(バスローブ着用)を見つけて「この女なんなのよ!」とかいう騒ぎになり、愛の巣は一転、修羅場と化すのである。挙げ句の果てに2人の女性はどちらも怒って俺の元から消え失せ、俺は結局ひとりぼっちになってしまうのであった。〈完〉
もうイヤイヤこんな展開(あるわけねーよ)。こういう状況だけは満喫したくない。やはり別離後75日(無根拠)はブランクを置かないと…。関係修復は考えてません。あとは「成りゆき」&「出来なり」ですけど (^o^;)。
しかし本来なら結婚して子供がいて当たり前な年なのに、それを回避している分、俺ってお気楽な人生です。
8月11日(火)気軽はイヤヨ
閲覧者からアンケートで「意見や感想を気軽に書き込める掲示板をEINのホームページに置いてみては」と提案される。やだ。俺は提案に礼を述べつつも「感想は直接いただきたいし、投稿も受け付けておりますので、掲示板を置く気はありません」と返答する。俺よりず〜っと面白い話を書く名文家が掲示板に現れ、人気をさらわれるのが怖い (^o^;)。でも何より怖いのは、面白くもなんともない書き込みや人権感覚が麻痺した書き込みをする奴が現れて、このホームページを楽しみにしてくれている閲覧者に不快な思いをさせることなのだ。サイトの品質低下を恐れて自分の日記すら隠している人間が、だれが何を書くか分からない掲示板を置く訳ないじゃん。わてはアキンドだす。
夏の甲子園大会1回戦に横浜高校が登場。対 柳ケ浦(大分)戦を自宅のテレビで観戦する。横浜は優勝候補と目されているけど、今日は投攻守すべてに精彩を欠き、見ていてヒヤヒヤした。横浜ナインの技量はプロ野球並みだが、彼らは「ガラスの雑草」で一度プッツンすると幼稚園野球(ねーよそんなの)並みにまでレベルが落ち、相手チームに大量得点を許してしまうのだ。特にエース松坂君の不調は県予選のころから尾を引いており、いつ緊張の糸が切れるかと心配だったが、最後に相手投手がプッツンして勝ちを拾った。6-1。おお、続く試合で鹿児島実業のエースが無安打無得点の大記録。スゲエ。なに2回戦は横浜と鹿実なの? ヤベエ。この調子だと次の試合、横浜の「幼稚園野球」を見ることになりそうな予感が…。
8月12日(水)会社潜入
実家の親兄弟が今日から旅行に出かけた。長野の野沢温泉だとか。「一緒に行かないか」と誘われたが、断わる。恐らく現地にパソコンと資料を持ち込み、原稿打ちをすることになるだろうから。で、断わると「だったら庭の植木に毎日水をやってほしい」という。チキショーメ、最初から俺が行かないことを見越して言ってるんじゃんか!
怒りに震えながら早朝、水やりに励む。が、適度な運動になっていいし、年老いた母がいないことで、大量の朝メシに当分は悩まなくてすむ。ダイエットには一石二鳥だわい。
会社の同僚から人事異動(9月1日付)があった旨のメールが届く。自宅から会社までは歩いて4分。さっそく始業前の会社に潜入し、辞令の張り紙をコピーして持ち去る。俺は異動対象ではないが、周囲に大きな変化があるので、9月以降は仕事がますます大変になりそうだ。
そんなこんなで今日から、9月1日から始まる連載(地震防災特集)の原稿を打ち始める。が、地震の話は地学的な要因と社会的な要因がからみあっているので、カッタルイ。最初に着手したのは連載の最終回。学者や行政ではなく市民サイドの話なので、書きやすいという理由で。
原稿を打ちながら、EINの方の「英子」連載が不安になる。このまま本人が割り出せず終了線が強そうなもんで。そうなったら各方面から非難ごうごうだろうなあ…。よしその場合は「第1部終了」として、続編執筆をにおわせることにしよう。で、続編は、書かないんだなこれが (^o^;)。
8月13日(木)南国の花と脳天気
実家の花に水やり。俺が以前沖縄から買ってきたプルメリアが満開=写真=で、しばし見とれる。ゴムの木の仲間でハワイやグアム、タイやインドなどにも自生し、ピンクと黄色と白が微妙に混ざった5弁の花を咲かせる。ええなあ、南国の花は…。
この花が大好きだった大学の恩師に触発され、俺もいつか入手しようと思っていたのだが、横浜大洋ホエールズ(現ベイスターズ)の沖縄キャンプに同行したとき、 取材そっちのけで現地の花屋を探し回ってゲットし、念願がかなった。あのときは現エースの斉藤隆がドラフト1位で入団し、大魔神・佐々木が2年目の年だから、ええと、6年前か。繁殖力が強く簡単に挿木できるので、最初の2鉢が今では7鉢に増え、庭の一角はもはやジャングルの様相を呈している。
それにしても熱帯の植物が横浜ですくすく育ち花を咲かせるのは、恐らく都市化による著しい温暖化が原因なのだろう。俺の脳が常に「ハワイアン状態」なのも、実は温暖化のなせる業なのかも。
8月14日(金)三角打ち
9月から始まる地震防災連載の原稿執筆に本腰を入れる。学校給食では、パン・牛乳・おかず・パン・牛乳・おかず… と順ぐりに少しずつ食べていく「三角食べ」が奨励されているが、俺の連載執筆もいわば「三角打ち」。何回分かを同時並行で打っていって最後に全部が完成する、というやり方だ。今回の連載で俺が担当するのは4本なので正確には「四角打ち」か。でもその合間にこうして日記の更新もしているから、実際には「五角打ち」である。メリットは、なあ〜んにもない (^o^;)。要は俺が飽きっぽく、集中力がないというだけの話なのだ。
甲子園の2回戦に平塚学園が登場。対するは日南学園(宮崎)。そういえば1回戦の話を日記には書いていなかった。初戦は6日、ああ「解散」の当日だったのね。1回戦では9回2死から奇跡の逆転劇を演じた平学だが、今回は激烈な乱打戦の末、奇跡は起こらず9−11で敗退した。でもベルマーレから「オープラス」中田が去った失意の平塚市民にとって、今回の平学甲子園出場はいい慰めになったかも。お疲れさまでした。
昨日から1日食パン1枚という食生活。だが目方は一向に減らない。ヘルスメーターの上でオカマと化す。
「ちょっとぉ! どぉいうことなのぉ?」
8月15日(土)激走300キロ円の予定稿
原稿執筆の後、横浜・中華街の近くにある県営のスポーツジムで汗を流す。メシを抜いても痩身効果がないのでは、もはや走るしかない。ベルトコンベアーの上に乗り1時間黙々と走り続けて汗だくになった後、お次はテレビゲームタイプのエアロバイクをこぎまくる。モニター画面の中でツールドフランスよろしく他の自転車を追い抜きまくる趣向で、ときどき相手にぶつかって転倒したりする。さらにはランキングまで出るのだ。ゲームに熱中することで単調な運動を持続させるのが狙いだが、ハマルと死ぬぞこりゃ。半日運動して300円という安さの上、ビルの最上階にあるのでマリンタワーやベイブリッジなど港の景色も楽しめ、おまけにいつもガラガラ。言うことなしだ。
運動の後、備え付けのヘルスメーターに乗る。だが目方は減っていない。俺はまたもやオカマと化す。「もぉいやぁ〜!」 言うことなしで、効果もなしか…。
だが、実際にはこのような出来事は全く起きなかった。俺はスポーツジムに出かける前に、今日は多分こういう展開になるだろうと思い、あらかじめ日記のアウトラインを打っておいた。それが上記の文章なのだ(こういうのを新聞用語で予定稿と呼んでいる)。細かい部分は後から手直しするつもりでいたが、土壇場で俺は方針を変え、3カ月放置していた趣味のホームページの更新作業に突入したために、結局ジムには行かなかったのである。ウソ書いてしーましぇん。
ジムには行かなかったけど、家のヘルスメーターには乗ってみた。おっ、昨日より体重落ちてるじゃん。一応70キロ圏には入ったぞ。しめしめ。だが夕方、親兄弟が旅行から帰ってくると状況は一変。俺の顔を見るなり母は「あんた痩せたんじゃないの? 何も食べてなかったのかい?」。俺は腹が破裂しそうになるほど大量の晩メシを実家でむりやり食べさせられ、半日で80キロ圏に逆戻り。
8月16日(日)横浜高の暗い思い出
俺が日記を代打執筆するのは今日でおしまい。明日からは「私」が復帰の予定だが、休み明けで相当仕事が忙しいんじゃないの、奴は。
今日は甲子園の2回戦で、横浜高校が鹿児島実業と対戦した。大会ナンバーワン右腕の松坂君(横浜)とノーヒットノーラン左腕の杉内君(鹿実)の投げ合いは終盤、守りのミスから鹿実がプッツンし、懸念していた「幼稚園野球」を演じたのは鹿実の方だった。6-0。でも久々に緊迫したいいゲームを見せてもらった。両チームのナインに敬意を表します。
そういえば思い出した。一昨年の夏休みは交際していた女性と自宅マンションで、甲子園のテレビ中継を一緒に観ていたのだった。横浜の2回戦で、相手は福井商。9回表に逆転され、横浜が敗退したと記憶している。俺はその年の5月にカメラマンから記者に転じ、入社以来初めての夏休みを楽しんでいた次第。だが楽しんでいたのは俺1人だけで、彼女はテレビ中継を見ながら俺にブーブーと文句を言っていた。
「どうしてカメラマンやめちゃったのよ! でなきゃ今だって甲子園で取材しているはずなのよ。ここにいて悔しくないの?」
実は彼女、俺がペンに転じたのがすごく気にくわなかったのだ。確かにカメラマン時代は甲子園をはじめ、プロ野球やJリーグ、国会の政権交代劇、阪神大震災、上九一色村のオウム本部、圧政下のミャンマーなど派手な取材が多かった。かたや自ら志願してペンに転じてからは、俺は横浜市内のほのぼのとした街の話題が専門になった。そのギャップに彼女は、俺が「落ちぶれた」と感じたらしい。
カメラのころはでかい取材をすることで自分も大きな奴と勘違いし、俺は随分いい気になっていた。でも取材のスケールは小さくなったとはいえ、ペンに転じてからの方がはるかに仕事に充実感があり、カメラ時代に比べて取材相手の「体温」が感じられるようになり、自分の勘違いにも気付き、記者として向上が図れたと思っているのだが…。「解散」までの2年間、それが彼女に全く理解してもらえなかったのが残念でならない。
恐らく彼女は今日も「あいつカメラマンやめてなけりゃ、今だって甲子園で横浜の取材をしているはずなのに。けっ」と苦虫を噛み潰していたに違いないのだ。ことほど左様に横浜高校は、俺の人生に暗い陰を落としているのでありました(泣)。
よし今度女性と交際するときは、甲子園での横浜高校の熱戦に、テレビを観ながら一緒に声援を送ってくれる人にしようっと (^o^;)。
8月17日(月)休み明け雑感
また私が日記を執筆することに。ずっと「俺」にやらせておきたかったのだが…。
今日から会社。昨日は気分的にすごく暗い日曜日だった(サザエさんのテーマ音楽を聞いて「明日は学校か」と落ち込む小学生のようなもの)が、いざ出社してしまえば開き直りに似た気持ちになるものだ。やるべきことはたくさんあるのだが、一応少しずつ体を会社に慣らすために「リハビリ」程度の仕事にとどめる。明日は「ジョギング」、あさっては「ダッシュ」という感じで。
5年前、他紙の横浜支局に配属された新卒の記者は、夏休み明けの前日に自宅マンションのベランダから飛び降り自殺した。激務に戻るのが辛かったのだろう。彼には4カ月という短いつきあいの中で、「ビシさんはいつも楽しそうに仕事ができていいですねえ」と言われ続けた。彼の苦しみに気が付かず、何のアドバイスもできぬまま死なせてしまったことを、この時期私はひどく悔やむのである(昨日から残念大会が続いているぜ)。陽気に振る舞う陰で、私も意外と透明な悲しみを抱えているということをぜひ知っていただいてですね (^o^;)。
で、出社までにヒョロヒョロに痩せようとダイエットの努力を重ねた私であったが、結果はわずか3キロの減。経済部のS記者は会うなり開口一番「期待してたのに全然痩せてないじゃん」。人の日記読むな! だがウエブ日記の存在を知らぬ記者からも「痩せたね」の声は一言もなし。チキショーメ。昼夜メシ抜きをこれからも延々と続けたる!
8月18日(火)流行語大賞決定か
Unsuitable Relationship とでも言ったのだろうか。クリントン大統領がモニカ・ルインスキさんとの間柄をして「不適切な関係」と称した。その通りよ。彼にとってはオルブライト国務長官との不倫愛こそが「適切な関係」なのだから。このように私が力説してもだれも相手にしてくれないのは、なぜ?
私自身について言えば、「不適切な関係」を結ぶとすれば、やっぱりヒラリー夫人かなあ。本人が数年前にダンナと来日し、単独で鎌倉を散歩したときに同行取材したのだけど、聡明な人だったなあ。でもそんな人を奥さんにすると息がつまって不倫愛に走りたくなるのだろうか。まあそれはともかく、この「不適切な関係」という言い回しは、今年の流行語大賞の最有力候補だろう。街ではナンパ男が早くも、「ねえ彼女、オレと不適切な関係しない?」などと言っているに違いない。ああやだやだ…。
しかし東スポやゲンダイならまだしも、全国紙の夕刊1面トップをクリントン大統領とルインスキさんの不倫話が飾っているというのは、はっきり言って日本のジャーナリズムは狂ってるね。これじゃワイドショーと一緒じゃん、バカじゃないの。 1面は、オルブライト国務長官との不倫愛発覚報道のためにこそ使うべき面なのである。それともその時は号外出すか? って私が一番の大馬鹿者なのである。
8月19日(水)「交換」か「購入」か
信号機と停止線の位置関係がいい加減で、対面の信号が赤でも車が平気で走る交差点が横浜市内にある。私はいっちょ新聞で記事にしたろ、と思い所轄のA警察に取材に行くと「信号管理は隣のB警察だよ」と門前払い。くだんのB警察にいくと交通課職員は開口一番「あんたが信号の取材をしようとしてる人?」と言う。「なんで分かるんですか」と聞くと、「そりゃあ組織だもん」。B警察で嫌がるサツカンに事情を聞き出し、会社に帰って原稿を打ち始めると、今度は県警の記者クラブに詰めている先輩記者から電話があり、「今日警察に取材にいったらしいけど、どういうこと書くの?」と質問される。警察署から県警本部に「◯◯新聞のビシ田という記者が取材に来た」と「タレコミ」があり、クラブに人物照会が入ったらしい。私はサツの包囲網にかかったみたいでゾゾ〜っとしたが、まあそれがサツってもんだ。プレッシャーが入っても、書きたいことはちゃんと書くもんね(^。^) 。
自宅で使っているマッキントッシュ・パワーブックがAC電源で起動しなくなった。本体とACアダプターの両方を修理に出したら、アダプターが死んでいることが分かり、交換代金1万2000円の見積もり。ところが、機械を買った店を通してアダプターを取り寄せ購入すると、代金は6000円だという。同じ物なのに「交換」と「購入」で値段が倍も違うとはビックリだ。私は経営状況厳しいアップル社の売り上げに貢献すべく、1万2000円の「交換」を選んだ。というのはウソで、6000円の「購入」にした。
8月20日(木)優勝より将来
甲子園の準々決勝で横浜高校はPL学園と対戦した。延長17回という死闘の末、9-7で横浜の勝ち。テレビで観戦していた編集局フロアからは勝利の瞬間、拍手が沸き上がった。特に運動部はお祭り状態に。だが私はそんな歓喜の輪には加わらなかった。できれば横浜に負けさせてやりたかった。
調子が悪いなりに頑張っていたエース松坂君に、ナインは打撃で援護できなかった。無死3塁で得点できなかったり、送りバントがフライになって走者もろともダブルプレー(しかも2度も)となったり、随所で横浜得意の「幼稚園野球」を見せられ、正直腹が立った。延長戦では松坂君が自ら試合に決着をつけようと、打ちまくり、走りまくったが、続く打者の情けないこと。松坂君が3塁ベース上でゼーゼーいっている時に、初球で凡打する奴がいるか? 同じアウトでも相手投手に球数を放らせて時間をかせぐことで、エースの疲労を少しでも軽減することができるのに。
そんな中、途中交代の選手が劇的なホームランを打ち、横浜が2点をリード。この時、松坂君が涙ぐんでいるのを見て、私も胸が詰まった。250球。「粘投」とか「力投」ではなく、これは「酷投」だ。試合終了後のインタビューで、「明日も投げますよね」と聞くNHKの馬鹿アナウンサーに、松坂君は怒りを込めて「投げません」と一言。これに対しバカアナはさらに、「だって君がチームの大黒柱じゃないですか」。私はキレた。肩が壊れるまで投げ続けろ、という権利がマスコミにあるとでもいうのか。なぜ「今日はゆっくり休んでください」とねぎらいの言葉がかけられないのだ。NHKよ、いい加減にしろ!
明日の試合は、松坂君の陰に隠れながらも全国レベルの実力がある袴塚君に登板のチャンスをあげてほしい。それで負ければ仕方がない。甲子園優勝などよりも、選手の身体と将来の方がずっとずっと大切なはずだ。
運動部は甲子園から送られてくる記事と写真の処理に一段落すると、喜々として「横浜優勝」の号外予定稿を作り始めた。どこまでバカなんだこいつらは…。「地元支援」の意味が全く理解できていないらしい。
8月21日(金)奇跡起こすなー!
会社で甲子園の準決勝、横浜 対 明徳義塾の試合をテレビ観戦する。前日に延長17回を投げ抜いたエース松坂君は、腰を負傷している主砲後藤君をカバーするため打撃要員としてレフトに回り、代わりに控え投手の袴塚君が先発した。
袴塚君は案の定こてんぱんに打ち込まれ、続く斎藤君も失点して、8回表までに0-6の大差がついた。運動部は「もうダメだな。号外出す面倒がなくなったよ」と一気に白けムードに。ところが。8回裏に横浜は負傷の後藤君らが奮起して4点を返す。9回の表には何と松坂君が登板し、明徳ナインを無得点に抑えた。私は喜んでいいんだか悲しいんでいいんだか、とにかく胸が熱くなった。その裏、松坂君に触発されたナインがさらに3点を返して、横浜は奇跡の逆転サヨナラ勝ち。昨日、今日と球史に残る試合となった。火が消えるようだった運動部は一転カーニバルと化し、「明日は優勝だ!号外だ!」と大騒ぎしていた。現金なアホどもだ。
そりゃ地元チームが勝てば私だって嬉しい。だが松坂君、後藤君など将来のある子供たちが、体をボロボロにしながら戦い続けるというのは、とても辛くて観ていられない(でも観るけど)。しかしながら、泣いても笑っても甲子園は明日が最後。体を壊してまで優勝にこだわる必要など全くない。ナインには悔いなく野球を楽しんでほしいと願うだけだ。
8月22日(土)休めない球児
勤務なし。自宅マンションで甲子園の決勝戦を、正座して観る m(_ _)m。横浜 対 京都成章。横浜は、2日前に延長17回を投げ抜いたエース松坂君が先発し、どうなることかと思ったが、彼は尻上がりに調子を上げた。信じられない回復力と底力だ。3-0で横浜が優勝。しかも松坂君は無安打無得点を達成。ジ〜ンときた。でも京都成章も横浜打線をよく3失点で抑えられたもの。両校の頑張りに敬意を表します。渡辺監督に電報を打つ。「春夏連覇、おめでとうございます。また一緒に甲子園に行かせてください ビシ」。祝電なのだが、私を忌み嫌うゲンさん(監督)は苦々しい思いで読むのであろう(^o^;)。あ、「苦々しい」のがもう1人。私と「解散」した女性は恐らく今日も、「あのタコ、今ごろ家でテレビ観て涙ぐんでいるはず。でも涙ぐむなら甲子園で涙ぐめ! けっ」などとテーブルの足を蹴飛ばしたことだろう。いいっすよ、いいっすよタコで…。
それにしても、松坂君らにはゆっくり休んでください、と言いたいところだが、25日から米国メリーランド州の高校生との親善試合、それに続くアジア選手権と、ち〜っとも休む暇がないのだ。あまつさえ秋には神奈川国体で、甲子園のベスト8チームがまたまた対戦することになる。もう無理せんでいい。球児らには体を壊すことなく、のんびり野球をやってほしい。特に腰の激痛を薬でちらして試合に出ている横浜の後藤君には、十分養生してもらいたい(決勝戦は本当につらそうで、観ている方も辛かった)。でも地元開催の国体で横浜、PL学園、明徳義塾、京都成章の熱戦をまた観られるかと思うと、今から胸がわくわくするなあ(ヤ球児の体をホントに心配しているのかコイツ)。
あ〜あ、ここんとこ高校野球漬けで仕事に大ブレーキがかかってしまった。明日は休日返上で原稿打ちに励むか。いや、かくいう私も「観戦疲れ」が残っている。よし明日は1日休養しよう(ヤバカ)。
8月23日(日)つまらない運動記事
朝刊各紙を手に取る。横浜高校の甲子園春夏連覇の報道は、私が勤めている会社の新聞が最低レベルだった。写真のほとんどは共同配信。記事は小さなコラムのパッチワークで、コアになる読み物記事に全然パンチがない、というよりも、どれが読み物なのかすら分からない。記事からは現場の熱気も、苦しみも、喜びも、安堵も伝わってこない。恐らく記者の「感動のし過ぎ」が原因だろう。取材記者に感動は絶対必要だが、その感動を冷静に分析できる「もう1人の自分」がいないと、読者には何も届かないのだ。まあ素材が最上でもコックが下手なら、おいしい料理なんか作れるわけがないのと一緒。でも「他山の石」とはできないし、文句だけではちっとも建設的じゃない。もし自分が運動部記者だったらどういう紙面展開にするか、面立て、記事内容、写真、見出し、レイアウトを紙の上でシミュレーションしてみる。私が運動部に異動となった時には、もう少しマシな紙面が作れるように頑張りたい(思わずマジになってしまったぜ)。
8月24日(月)そんなに食うな!
よし、高校野球も終わったし、今日から仕事に全力投球じゃ! と気合を入れた矢先、横浜高校野球部御一行様が、私が働く新聞社に優勝報告にやってきた。同じビルの別のフロアに入っている企業のOL(オフィスレディではなく、オールドレディの略といった方がふさわしい方々)らが新聞社のフロアにやってきて、エースの松坂君に握手を求めたり、ツーショット写真をねだったりと、センバツの時にはなかったフィーバーぶりだ。OLらの逞しさには舌を巻くが、それを見て笑っているわれわれは、寛容なのかアホなのかセキュリティー感覚ゼロなのか。とにかく松坂君は熟女のハートもガッチリつかんでいるようだ。そのうえ中年男も思わずウットリする、鍛え上げられた素敵なカラダ。
高校野球関係者にとって非常に縁起が悪い存在である私も、「もう優勝したのだからいいだろう」ということで、祝福を許される (^o^;)。同校の渡辺監督と小倉部長、神奈川県高野連の理事長さんらに次々とお祝いの言葉を述べて回ったら、私は3人から全く同じことを言われた。
「ところでビシさん、いま何やってるの?」
会社がナインに昼食を振る舞う。特大のビフテキ、多量の赤飯、特注のケーキ、日本茶、コーヒー。一体どういう取り合わせだ!? 会社に出入りの業者らは横浜高校のナインが食べると知るや、相当な意気込みで作ったらしい。しかし、O157や毒物混入が取り沙汰される今日このごろ、優勝ナインにこんなに大量のメシを食べさせて、食中毒や毒物事件でも起きたらどうするのかと見ていてハラハラする。あらら、みいんな食べちゃった…。
一行は会社を出た後、地元テレビ局の生特番に出演した。放映中に監督やナインが腹を押さえ、喉をかきむしりながらバタバタと倒れ出したらどうしよう、そうなったら国内トップニュースだな、などとテレビを見ながらヒヤヒヤしたが、何事もなく胸をなでおろす。
この小心な性格を改善するとともに、明日からはきっと働こうと心に誓う私であった(^o^;)。
8月25日(火)不倫断念?
9月に私が講演をすることになっているNGOの関係者Oさん(20代の男性)が会社を訪れ、打ち合わせをする。テーマは思いつきで「ボランティアと無党派層に愛を込めて」と決定。自分でもわけがわからない (^o^;)。私に講演者として白羽の矢を立てた張本人は、このNGOの事務局長Tさんで、とても魅力的な既婚女性。会社を訪れたOさんに「Tさんとの『失楽園』は可能でしょうか」と打診してみると、「家庭は崩壊寸前のようですから、可能性はあります。でもTさんのご主人はロックミュージシャンの●●さんですよ」とのたまう。えぇ〜、あの有名な人がダンナなの? 結構粗暴な人なので、不倫がバレたら殺されかねない。ええい断念じゃ(しかしながらそんなことをする意気地は最初からない。言って楽しんでいるだけの話デス)。
経済部のS記者がホームページ制作に意欲を示しているので、制作支援ソフトを貸し(フリーウエアということにしておく)、簡単な操作とファイル送信の方法を自宅マンションで説明する。会社の同僚でホームページを開いている記者は現在私を含めて5人。S記者が参入してきたら、またEINの記者リンクで紹介するつもりだ。が、この先どうしたものか。最近「会社辞めたい病」が再発した。もし自分が新聞記者をやめたら、EINのページはもはや存続できない。その時は跡継ぎを探さなければならないが、私のようなバカはそうそういるものではないしなあ…。
8月26日(水)「ラタンマック」を望む
会社で防災連載の原稿を打ちまくる。前にも紹介した「三角打ち」で、それぞれの記事の完成度が80〜90%に到達する。やれやれ。
仕事の合間にパソコン雑誌をながめる。アップル社の新製品iMac特集。ペンティアム2の400メガヘルツを上回る高性能CPUが、モニター一体形で20万円足らずの価格というのは驚異的。前評判も上々だが、記者をしている身には、フロッピーディスクがないというのは致命的。その上ボディーがポリカーボネート(PC)製というのもいかがなものか。PCは高温で環境ホルモンの一種であるビスフェノールAが溶け出すからだ。食器ではないから人体に影響はないだろうが、環境ホルモンの脅威が取りざたされている昨今、疑惑の素材を平気で使う感性はアンビリーバブル。ではどんな素材がボディーに適しているかと言われれば、私は籐なんかがいいのではと思う。籐編みのボディーに包まれたマックなんて考えただけでわくわくする。竹もいい。これからは「ラタンマック」とか、「バンブーマック」などをぜひ開発してもらいたいものだ。そうしたら私は絶対に買うぞ。いや、私は酔ってはいない。
会社の人間関係で疲弊している同僚Y記者を自宅マンションに招き、自家製のパエリアをふるまう。夕飯を食べたのは久しぶりだ。家で飯を食べていればヒ素中毒になる心配もなかろうて。(以後削除)(^o^;)
8月29日(土)迷惑地震と苦情電話
新しい朝が来た、希望の朝だ。喜びに胸を広げ、青空仰げ〜 泊まり勤務明けでそんなさわやかな朝を迎えられるわけがない。真夜中に横浜市内で強盗事件が1件あり、原稿を打つ。無施錠のマンション玄関から男が押し入り、中にいた主婦(43)の口をふさぎ、ナイフを突きつけて「金を出せ!」。男は現金約5万円が入ったポーチを奪って玄関から逃走した。警察に「そのとき家族はどうしてたの?」と聞くと、「いやあ、いろいろわけありでね、教えられないの」との返答。金を奪って逃げた男って、実はダンナだったりして…。
やれやれこれで仕事も終わりと思ったら、神奈川県東部に震度4の地震。ヤッベー。何がヤバイのかというと、9月から始まる地震連載のテーマが「神奈川県西部地震」だからだ。県西部の地震を特集する直前に、県東部の地震が来るとはけしからん。2度と地震は来るな! 怖いから(^o^;)。
大雨で昨日、相模川が増水し、河川敷の車が数台流されたほか、中州にテントを張って暮らしていたホームレスのオジサンたちが取り残され、ヘリで救助されるという騒動があった。新聞ではオジサンら無事救助の記事は掲載したが、車について支局の記者は特に書かなかった。その件に関し、50代くらいの男性読者から「ルンペンの話ではなく、車が流された話を書け!」と抗議の電話が入る。人の命より物の方が大事という感覚は信じ難いが、読者様だから文句も言えない。どうも自分の車も大雨で流されたらしい。新聞社に腹いせをされても困るが、こちらは先方の怒りがおさまるまで「サンドバッグ」になるより仕方がない。でもちょっと切り返してやったら退散した。今日のことは「素晴しき苦情応対」の方で詳述しようかとも思うが、カツブシおじさんの話とは違い不愉快な内容なので、面白く書くのは相当むずかしそうだなあ。
午前10時、交代要員が来た。さあ帰ろ、帰ろ。
8月30日(日)「同胞」現る
昨日は自宅に戻り、朝の苦情応対の話をホームページにアップしたが、今日までに新聞関係者らから「完璧な応対」「面白かった」などとお褒めのメールをいただいた。ちょっと意外だった。でも各社ともアホな苦情電話の応対には苦心しているので、「撃退話」は読んでいて気分がいいらしい。みんな結構たまっているんだなあ。
今日は夜中の12時まで本社で取材待機する深夜勤務の日。昨日が泊まり明けだった年寄りを、なぜこんなにいじめるのか。でも大雨も小康状態を保ち、出動はなし。「三角打ち」で執筆していた地震連載の仕上げにかかり、4本を打ち終える。あと最終回を1本打てばおしまいだ。疲れたけれど解放感の方が大きい。でももう1人の連載担当者が打った原稿はめちゃくちゃテンションが低くて、私の原稿と全く噛み合っていないのが大問題。相棒は「温泉気分」、かたや私は「断崖絶壁」。自分1人で書けばよかったかな、と後悔する。
「ヒマ人新聞」の本紙記者からメールが届く。「スジャータの話は身につまされた。自分もやったクチだから」とのこと。とうとう同業者(といっても彼は廃業したけど)に「同胞」が現れた。感涙にむせぶ私であった(i_i)。
8月31日(月)英子さんからの手紙
準備を進めていた地震連載がいよいよ明日から始まる。ところが連載のスタート直前に「大激震」が走った。私の担当は2回目からだったのだが、初回を担当した相棒の原稿があまりにもつまらなかったために、急遽私の原稿が1回目となったのだ。2回目の話が1回目になるなんて、まあ滅多にないことだ。相棒が新人なら文句のいいようもあるが、部長クラスの人なので、我慢するしかない。仕事にしろ恋愛にしろ結婚生活にしろ、「共同作業」というのは本当に難しいものですねえ (^o^;)。
日記を閲覧してくださっているみなさんだけに、こっそり教えてあげやうかな。あのね。今日私あてに「消えた投稿常連の英子さん」から、手紙で返事が来たよ。元気そうにしていたのでほっとした。でもお金を送り付けてきた「英子」と同一人物かどうか、現段階ではお教えするのは差し控える。ぜひ連載の続きを読んでいただきたい。恐らく次回が最終回でせう。「もう連載アップまで我慢できない!」という方は、メールでビシまで「事の成り行きを教えろ!」とご連絡くだされ。もしかするとご要望にお答えするかもしれません。
いやあ〜。しかし今日で8月もおしまいか。つごう40日もよく日記を続けられたものだなあ。もう疲れちゃった。明日からはまた「俺」に日記を担当してもらおうかなあ…。