■MUSIC

Rux Revue / Carl Hancock Rux
■『ダスト・ブラザースのジョン・キングやトム・ロスロックらがプロデュースを手がけたポエトリー・リーディング作。とはいっても音作り,語りともに既存のイメージからは明らかに逸脱。ある意味、新たなヒップホップ/R&Bの可能性を示した作品だ。』
■ Hiphop/R&B。rock、funk、jazz混じりで、グルーヴ的にはところどころDubby。伝統的な楽器構成、良い音、良い演奏。そういった音楽要素を抑制を利かせて散りばめるその技は渋いの一言。

Bad Boys II Original Soundtrack / Various
■愛聴盤というわけでもないんだけど、ロックを聴く前に聴きこんでいたのがJam&Lewisだったからか、このあたりのbeatやgrooveは聴いていて落ち着く。このgrooveはちょっと前はTimbaland、今だとNeptunesにちゃんと受け継がれてる。「ダサカッコいい」「ダサお洒落」「いややっぱりこれはホントにダサいわ…」なものが混在してるのも相変わらず好き。
2.Show Me Your Soul - P. Diddy, Lenny
・何も言うことなし。カッティング・エッジな牽引者の作る音。
5.Girl, I'm A Bad Boy - Fat Joe & P. Diddy featuring Dre
・演歌のようなダサい哀愁の漂うバッキング。それ一発で貫くところがいい。
6.Keep Giving Your Love To Me - Beyonce
・なんでそんな変な音選ぶのシリーズ&ダサく甘い展開。
9.Pretty Girl Bullsh*t - Mario Winans featuring Foxy Brown
・なんでそんな変な音選ぶのシリーズ。
11.I Love You - Justin Timberlake
・この打ち込みの巧みさ、あざとさ、狡猾さ…いや正直、かつてのAaliyah&Timbalandでの大発明、R&BとTB303的な凶暴なsynthの同居を、今度はsingle noteではなくchordでやってくれたりする鮮やかな腕前、そこまででやめておけばいいのに、それを台無しにするようなダサく甘い展開までもひっくるめられる度量がイイ。
17.Gangsta Sh*t - Snoop Dogg w/Loon
・このbeatのsmoothさはダサいかもしれないがやっぱりカッコいい。

Stella / Yello
■今日のBGM。NewWaveって2004年の今その言葉も意味をなさなくなってしまっているけど、これ…面白すぎる。
■なんというか、だいぶ前から教えてもらっていて聴いた当初もかなり面白かったけど、いまだに新鮮に驚かせてくれるっていうところがすごい。ランダムプレイで聴いていて「えーっと、なんだこのImpact強烈&正体不明なのは…」って思うとこれ。ジャンルのめちゃくちゃ加減、まさに細野晴臣氏言うところのチャンクミュージックっていう感じ。チャンコ食べたいなあ。
■誤解を招くかもしれないけどdead or aliveとかnew orderもあればMarilyn Manson、nine inch nailsみたいなのとか、要素としてはgothic metal、orchestra、あとfusion、Lou Reedも入ってるみたいな。いや入ってないかも。なんというか、幅広い。そんでもってどの要素もハッキリ分かるという、あとにかく幅広く、濃い。胸焼け系。

Fishbone 101: Nuttasaurusmeg Fossil Fuelin' / Fishbone
■これ、いいんですよ。ジャンルとかなんだとか考えるのがアホらしくなる。まあ大雑把にいえば色んな楽器を使ったライブロックバンド。音楽、演奏、パフォーマンスすること自体の楽しさがグイグイと伝わってくる。キラキラしてる。
■音楽。メロディはとうの昔に出尽くしたとか、音楽は終わったとか言われたりもするけど、それは楽譜上のことで、人はいつの時代も生きていて、人がいる限り身体を使った表現はいつまでも、いつだって新鮮だ。

A Strangely Isolated Place / Ulrich Schnauss
1.Gone Forever
2.On My Own
3.A Letter From Home
4.Monday-Paracetamol
5.Clear Day
6.Blumenthal
7.In All The Wrong Places
8.A Strangely Isolated Place

Far Away Trains Passing / Ulrich Schnauss
1. Knuddelmaus
2. Between Us And Them
3. ...Passing By
4. Blumenwiese Neben Autobahn
5. Nobody's Home
6. Molfsee
■気になり始めて即ヤラレたUlrich Schnaussなる人物。iKTRの友達、chicagoのsean君の知り合いというかLiveで出演してた人で、30後半のgerman?まあそれはともかく、このサウンドが…ちょっとはねたhiphop寄りのrhythm trackにちょぴっとmelancholicだけど優しい光溢れるsynth soundで、vocalのないexperimentalなuk rockというか。こういうの(も)作りたかった!はー。ヤラれた。この人はもうリスペクト。名前の読み方分からないけど。
■ここ3〜4年の自分の曲のアイデアとしてvocalのないexperimentalなuk rockっていうのは頭にあって、というかすでに曲メモはこれ系が結構目立つ。Ulrich氏の曲はこれらのメモが形になってて、vocalがなくてもちゃんと聴かせる音楽として成り立つことを実証してくれてる。でもベースも含めてsynthがここまで存在感出せてやれてると、逆にprogramのsimulation drumが惜しい。気持ち質感を気にはしてあるけど、生ドラム入れたバンドで聴いてみたい。しかもドラムはゆるい系じゃなくて-そんなのすでにいっぱいあるから-必要以上に上手くて、抑制をきかせつつもシャキッとsquareなdrum。そういう緊張感、人間の生きる迫力のvibeとの合体って面白そう。他人事とは思えないような親近感を勝手に覚える。

Best of Strange Cargo / William Orbit
■普通に聴くと全体的にビートがもろブレイクビーツ出たての頃の質感で、古いなあって感じのアルバムなんだけど、外で屋外アンビエントと音楽を脳でリミックスさせる聴き方をすると、不意に、今まで気にしなかった音が聴こえて来て、曲全体が別な聴こえ方をしたりする。これだから屋外リスニングはやめられない。
■他にもプレイリストに入っていて気になるものがあったんだけど…4つ打ちでアコギ中心で、あれは誰だったっけな今確認するのは面倒だ…あ、思い出した。

Hicksville / Celtic Cross
■これだこれだ。これのKhamandu。Celticって名前がついてる通り、まあSpiritualな雰囲気が特徴的な曲群。っていうかこれが入ってるコンピ「Spiritual Worlds / Various」に入ってるのはどれもかなりインパクトありつつも自然体で聴けてお気に入り。アイデアの宝庫。
■リズムはひんやりとした質感の上品なキックとハイハット。ってかこのハットのサウンドとパターン、「OneLoveForOneLove」とかそれらから派生した一連の4つ打ちシリーズと一緒だ。作り方が同じだというのがすぐ分かる。打ち込みデータ自体はただのウラ4分で、あとは付点のディレイ。ベタに打つよりもディレイの回路を経由することで質感が帰られ、微妙な奥行き感と透明感が得られる。同じ人がいて「やっぱこれアリだよねっ」と安心したというか親近感というか。
■これも普段はやっぱりそれほど気にかけずに素通りしてしまっていたんだけど、聴くシチュエーションで脇役になったり主人公になったりするんだよなあ。屋外聴きの醍醐味。

■肩の力の抜けたアルバム作ろう特集

Out of the Dark / Outside

■↑これはまだ聴けてないんですがiTuneMusicStoreで軽く聴いてみた感じこっち↓もいいですねー。

The Rough and the Smooth / Outside

■あーなんというか、油断してるときに聞いててうるさくない音楽というかなんというか…自分の場合完全に研究目的っていうのを抜いたところだと、メセニーつながりでもないけどこれとか。

Lyle Mays / Lyle Mays

Guitar Trio: Paco de Lucia/John McLaughlin/Al Di Meola

■これなども。豪華ギタリストの競演というところじゃなくて、曲が激渋くて雨の日とかにいい感じで。

■特に2曲目「Beyond the Mirage」なんかはそのクールさにやられたーって感じ。かつ心地よい。

MELLOW WORKS OF HIROSHI FUJIWARA
■あとこれなども。って列挙したところでこれらがなんだってわけでもなんでもないんですが。。
■うーん。こうしてみると案外、研究目的を外すと、フツウのコード感のモノが多いなあ。まあ、コードのアイデアというかコードとメロとって分けること自体やらないので、あまりそういうところでは参考にしない、ということなのかな。自分で考えないと面白くないというか。

Eargasm / Plump DJs
■NuSkoolBreaks。もう古いジャンルだけど最近Dubばっかり聴いていたから新鮮。まーとにかくアッパーなんだけど4つ打ちじゃないしブレイクビーツでもないしリズムが潔い。ユニークなシンセフレーズ、刻み方の構造は、基本的にロックやファンクのギターパートをシンセに置き換えてると捉らえられる。トランス寄りならハードロック、ビッグビート寄りならファンクといった具合に。一見ギターぽくないシーケンスフレーズも、実はよくある奏方だったりする。指板や開放弦由来のモノは特にエキセントリックだ。エキセントリックって意味わからないけど。
Organism / Jimi Tenor
■「フィンランドのヘルシンキ出身のマルチ・プレイヤー。ソフトにささやく系のヴォーカルにふさわしいジャジィな演奏が心地いい。これもフュージョン・ヴォーカル(都会派)の新種だと思えばよし。メロウなだけではないひねり多数。」
■ジャンルは違うんだけど、心地よさと怪しさと抜けた感じがいい。地味なようでいてErobique的なひねくれたセンスをしてかなり面白い。

COMPLEX 19901108
■ 唐突にCOMPLEXなわけですが。ライブビデオ。これはある意味究極。何で今っていやこないだのカラオケで思い出して久々に観てみたら、もう。ついでに最近全然聞いていなかった昔のジャパニーズロックのCDも、入れてみた。お気に入りの曲だけ読み込み。もう、音に勢いがあって驚いた。力強いし、有無を言わせぬ引力、そして夢がある。自分もバンドに熱中していた頃、まだまだ日本のロックが勢いがあった頃というか…うわー音楽ってこうやってお金、時間、あと色気をいっぱい使って、日常からはかけ離れた世界で贅沢に作るもんだったよなあ、というような、熱に浮かされたような倒錯した感じ。自分にとって音楽ってそういうある種特別扱いのものだったんだけどなあ。最近の冷めっぷりって一体何が原因なのさ。

Figure Number Five [FROM US] [IMPORT] / Soilwork
■CarcassとDreamTheaterが一緒になってさらに強烈な哀愁を乗せた不思議なバンド。プログレより自然で聴きやすい構成。デスでゴリ押しかと思いきや突然泣かせに来たり、そうかと思ったらメカニカルなギターリフと流麗なハイテクソロでギターキッズを興奮させたり、デス発信なのだけどメロディックなメタルの魅力を至れり尽くせり教えてくれる。いい意味でメタルのお子様ランチ。いい意味に見えないか…でも本当に美味しい要素満載のゴージャスな音なのです。
■サウンドの勢いや鬱陶しいほどの厚み、そしてなんといってもデスヴォーカルとコーラスワーク主体のロックヴォーカルを同居させたという点はRidge Racer VのDareDevil(feat.セクハラDEATH)と同系統。つうか、デス&コーラスの世界初はこっちだ(笑)まあSoulworkはそれをバンドの命運を賭けて本気で貫き通してるのでまるで別次元なのだけど。それはともかく、このアルバムのプロデューサー、デヴィン・タウンゼントと自分は部分的にわりと似た思考回路を持ってるのかも。デヴィン絡みのあの感じが嫌いな人にはお勧めいたしません。SoilworkはDareDevilのようなおちゃらけ要素は皆無で、ひたすらその世界観にぐいぐい引っ張っていってくれる。

Select Cuts From Blood & Fire Chapter Two [FROM US] [IMPORT] / Various Artists
■オールド・レゲエ/ダブ・クラシックをその子供達がリミックスをする企画コンピレーション第2弾。テクノな風合いも入り、面白みが増している。レゲエが苦手でDubって知らないっていう人はここから入っていくのもいいかも。


FROM CREATION / DRY & HEAVY
■このアルバムだとDubとバンドサウンドがバランス良く溶け込んでて、バンドな人にも親しみやすい。日本人で2000年代なのにサウンドは往年のDubサウンドそのもの。あり得ないということはないけど、ようやるわ〜。面白い。

 

■Symphonic & Variant Sounds特集

■時代とまったく関係ないSymphonicでVariantな音楽をご紹介。
■ラプソディー。何はともあれ見よこのジャケットを!そしてこのタイトルの勇ましさを!

レジェンダリィ・テイルズ

■デビュー作。いきなり濃い。

シンフォニー・オブ・エンチャンテッド・ランズ

■名曲エメラルド・ソードを含むセカンド。SEや台詞まで入りさらに特濃に。これがオススメ。とにかく聞いてみるべし。

ドーン・オブ・ヴィクトリー

■サード。

パワー・オブ・ザ・ドラゴンフレイム

■エメラルド・サーガ最終章となる4枚目のアルバム。

■イマジネーション膨らみまくりのファンタジー、北欧風ネオクラシカル、オーケストラ、でも実はイタリアのメタル・バンドという美味しいエッセンス。このイタリアというところが、数多あふれるネオクラシカル系と一線を画す、時折見え隠れする牧歌的サウンドのポイントになっているのは聴いてもらえば分かるだろう。

■サウンド的には、

Manowar

の勇敢なイメージ&ファンタジーの世界観と、

Symphony Xの演奏を併せた感じ。Rhapsodyの場合はこれらのバンドよりクラシック系生楽器の割合は圧倒的に多い。

■さてこのSymphony X、生楽器の割合は少ないが、名前の通り心意気がシンフォニック。クラシカルだけど邪悪な怪しさに満ちている独特の世界観と、プログレッシヴな変則さが特徴。演奏もバカテク系で、イングヴェイよりも滑らかな高速フレーズを弾きこなすギターなどは、メタルに目覚めたアラン・ホールズワース(あり得ない)の様に自由奔放にエレガントにスケールを駆使してみせてくれる。そして執拗な変拍子の嵐、QUEENばりのコーラスワーク。それらを演出素材としてあくまでもひとつの彼ら独自の世界観を表現している。その濃さは比類ないものがある。
■おっとManowarを説明し忘れた。ってこれは説明不要。だって自分で「King of Metal」って名乗ってるんだから。そういうことです。
■次も変な本命。変な本命て。城で生活する仙人、ウリ・ジョン・ロートの強烈なアルバム。
Fire Wind/Earthquake/Beyond Astral Skies [Boxset] [FROM US] [IMPORT] [BOX SET] / Uli Jon Roth & Earth Sun
■「Beyond the astral sky」「Earthquake」「Fire Wind」これら3枚が1組になったボックスセット。なぜこれがいきなりオススメかというと、ここに含まれる「Beyond the astral sky」が珠玉の傑作、かつ、入手困難だからだ。自分はこの1枚欲しさにこのBOXを探しに探してた。当時HM/HRのレア盤を求めて通っていたお茶の水で輸入盤(日本盤は存在しない)をみつけた時は恐る恐る手に取り、家に帰って聴くと間違いなく他では聴けない音楽で、狂喜したもんだった。
■正直、「Earthquake」「Fire Wind」はジミ・ヘンっぽさを求めている感じで、ワン・コードで押しつつなりきりなヘタ本人ヴォーカルが多くてイマイチ好きではない。そんな中でいきなりとんでもないSEが入ったりギターだけ天空に逝っちゃったりするところがまた面白いのだけど。しかし、それを差し引いてもこのBOXの価値は高い。

プロローグ天空伝説
「ウリ・ジョン・ロート、神託のシンフォニー伝説三部作。その壮大な眺望が、プロローグ(序章)として、遂に明かされる。トミー・ハート、マイケル・フレクシグ、ヘルゲ・エンゲルゲら天盟の騎士とともに、ペガサスが今、アヴァロンの空を飛翔する」
■久々に出されたこのアルバムは「天空」一色。オケや打ち込みを多用した独特の音響と、不評だったに違いない「酔っぱらい」スタイルの本人ヴォーカルは排除され(笑)美しいメロディを素晴らしいヴォーカリストに奏でさせている。本当に天空にいるような気分になるトランス・アルバム。ジャンルはトランスじゃないけど、真の意味でトランスする。
■ギターのフィーチャーが目立ち、まったくお客の声を取り入れまくっている。オーダーメイドの32フレット仕様のスカイ・ギターの正にあり得ない超高音域で奏でられる絹のように滑らかな音色の美しさ、オーガニックで狂おしい唸りが堪能出来る。
■ただ、サントラ風のすべての曲は美しく、マトモ。全然悪いことじゃないけど、前出のBOXには変な曲満載で、そういう魅力を求めるにはこちらは不向き。ただBOXのヴォーカルが堪え難いものがある場合はこちらで耳を清めるのが良い。


■特集レイヴカルチャービデオ

Better Living Through Circuitry [IMPORT]
■アメリカ全土を始めオーストラリア他、世界30都市以上で上映された注目のレイブ・カルチャーのドキュメンタリー・フィルム。制作現場などでのインタビューで、合間にライブ・シーン、舞台裏、レイヴ・カルチャーを取り巻く様々な事柄を挟み込まれる。
■出演はThe Crystal Method System 7、Carl Cox、Dalai Lama、Juno Reactor、Medicine Drum、Moby、Wolfang Flur (of KRAFTWERK)、Psychic TV、DJ Spooky、Meatbeat Manifest、Loop Guru、Roni Size、BT、Scanner、Uberzone、Electric Skychurch、The Future Sound Of London etc...と豪華&強烈なメンツ。ダライ・ラマって!そしてこいつらイイヤツ!というかこれは良い。泣けてきさえする。レイブに行ったときに感じたなんとも言えない感覚の正体が分かって嬉しくなった。クラブカルチャーとは根本的にまったく違う、レイブカルチャーそのもののかけがえのない良いところを気の毒なほど正直に話す出演者達に胸を打たれる。メジャーと違う価値観の中で支え合い共鳴し共棲し生き抜いていく彼らには、考えも行動も揺らぎない軸が感じられる。気持ちが奇麗。シーンは自分達で作る。良い!

MODULATIONS
■えー似た系でもうひとつ。そして、Amazonクリックする前に最後までここ読んで!
■紹介文は敢えて書かずhttp://www.zaq.ne.jpより引用。
「“Cinema For The Ear(耳のための映画)”と副題がついた、78人のテクノミュージシャンの証言からなる今までに類を見ない電子音楽ドキュメンタリー映画 『モジュレーション(MODULATIONS)』 ドキュメンタリーというと退屈なものを予想する人は、78人の証言からなるこの映画に見事に裏切られることになる。 ブラジル出身の女性監督イアラ・リーがこの映画に込めたメッセージは、音楽だけに留まらず、あらゆる表現に向けて発信される。 現在のエレクトロニック・ミュージック・シーンのスター達、息を呑むほどの豪華メンバーのインタビューやカッティング・エッジなビジュアル、スタジオ内の貴重なフィルムやライヴ・パフォーマンスはまさに見もの!監督:イアラ・リー プロデューサー:ジョージ・グンド CAST:ホアン・アトキンス、シュトックハウゼン、ジョン・ケージ、オウテカ、ケン・イシイ他 (計78名)(1998年/アメリカ/75分/カラー)
■上記のBetter Living Through Circuitryと違うのは、こう、分かってくれ!という感じがあまりなく、逆に後に何も残らないように音の演出と流れに重点を置いてるところ。カッコいいなあ、と安心して観れる/聴いていられる。終わり方もあれ?って感じで軽いし。
■つか顔が見れるのって面白いよねえ。狂った音を出してても人自体は凄いフツウっぽくて安心できたり、その逆もあったり、デトロイト勢の(顔の)迫力も凄かったり。

Goldberg Variations [FROM US] [IMPORT]
■Glenn Gouldの演奏を聴いて涙が出そうになった。奇妙と言われる唸り声だけど、これが微笑ましいというか、なんとも良い。ただ純粋に歓喜の声のようなときもあれば、ピアノの周りに漂う倍音を捕まえてイギー・ポップみたいな声で好きになぞって歌う時もあって、とにかく凄く気持ち良さそう。喜びが伝わってくる。まあこれでピアノが弾けなかったらそこらにいる鼻歌オヤジなわけだけど。カナダの国立図書館のサイトでは彼のスタジオでの会話、いくつかのテイクのレコーディング音源を聴くことが出来る。いろんな意味ですごいことだよなあ。

■特集ダブとはなんぞや?

『Rids The World Of The Evil Curse Of The Vampires』 / Scientist
■『1978年、スタジオ・ワンのエンジニアとしてキャリアをスタート。まもなくキング・タビーに弟子入りする。80年代に入ってヘンリ−・"ジョンジョ"・ローズをはじめ多くのプロデューサーの作品にエンジニアとして参加。80年代のレコードにはいとも簡単に彼のクレジットを発見する事ができる。兄弟子プリンス(キング)・ジャミーとは対照的に、遊びの要素をたっぷり含んだ派手なミキシング、ヘヴィーというよりはソリッドに音を仕上げる手腕はオリジナル。アニメジャケを多く使った個人名義のダブアルバムでもサウンド・エンターテイナーぶり全開である。 』

『Creation Of Dub』/ King Tubby ■『"タビーズ・ホームタウン・ハイ・ファイ"なるサウンド・システムを築いたエンジニア。同郷のプロデューサー、バニー・リーとスタジオの専属バンド、アグロヴェイターズという才能を従えたタビーは、73〜79年までの間、7インチ・レコードのB面に収録される "ダブ・ヴァージョン"のミキシングに没頭。そして、『Roots Of Dub』『Creation Of Dub』『Rockers Almighty』など多数の傑作を生み出した。なかでも、オーガスタス・パブロの『King Tubbys Meets Rockers Uptown』(76年)は、彼が手掛けた作品の筆頭として挙げられる名盤だ。--汚れた音が醸す、むせかえるほどに煙たいドープかつスピリチュアルな空気感。これこそが、ダブの真髄である。その後、プリンス・ジャミー/フィリップ・スマート/サイエンティストといった、後のシーンを担うエンジニア/プロデューサーたちを育てあげたタビーは、80年代初頭から停止していた活動を85年、新スタジオ設立と共に再開。しかし、89年2月6日の早朝、何者かによって銃撃され、48年という短い生涯の幕を閉じた。』

HOLONIC / DJ Krush
■上記アルバムの格好良さ。自分はたまたまこのScientistのダークかつ遊び心のあるアルバムから感じられたというわけですな。特にダークってのが自分にとって馴染みやすい。Dopeって言葉がしっくり来る。そしてまたこのDJ Krushとの邂逅によってHipHopに開眼したようにScientistによってDubの感覚が開けたというか、たまたまの出会いで「これなら分かる!」みたいな親近感のある入り口が発見出来れば知らないジャンルへの旅はひょいひょい進む。

KID A / レディオヘッド
■最初はギミックに耳が奪われるんだけど、繰り返し聴くと冷たい中に柔らかさ暖かさがある。良い。まあフツウにビョークとか好きな人ならこのアルバムはオッケーなんじゃないかな。知らんけど。音や使ってる音はテクノ的なんだけどロック的な聴き方がハマりつつ、かといって普通のポストロックとも違うっていう珍しいアルバム。



One Word Extinguisher / Prefuse 73

■シカゴ音響HipHopの勇、Prefuse73の最近のアルバム。音響系ってはっきり言ってキライで全然イイとは思えないんだけど、音響というジャンルから独り歩きしてるからかもしれないけどこの人Scott Herrenだけはもう4年くらい注目して聴き続けてる。
■前作はヒンヤリしたスチールな感触が心地よかったのに対して、今回は全体的によりアグレッシヴで熱気を帯びている。前半なんかマッチョなトラックでガンガンに上げてきてカッコいいのなんの。後半は真骨頂トラック連発。相変わらず一つ一つのサウンドがユニークでオリジナルでもうヤラレっぱなしでクールとしか言いようがないんだけどサウンドは前作より多様で深く優しく暖かい。
■とにかくコイツの音はイカす。Savath + Savalas名義で
Folk Songs for Trains, Trees and Honeyというポストロックアルバムも出している。自分の中ではDJ Shadowと同系列でリスペクツ。WARP RECORDで音聴けます。





Preemptive Strike [FROM US] [IMPORT]このアルバムもどういうきっかけで買ったか忘れちゃったけど、めちゃお気に入り。その他DJ Shadowはこんな感じ






■GAME MUSIC

DRAG-ON DRAGOON Original Sound Track Vol.1&2
■帰宅すると届け物が。佐野電磁様から「生き様」が送られてきましたよ!
■まず一言。「貫いたなあ〜!」
■凄いクオリティ&インパクト。とにかく音がすばらしく良い!これホントにコンピュータでエディットしたのか!CubaseSXいいかも!とか思ってたらえーとなんだっけブレイク…じゃなかったエレクトロクラッシュ。そんな感じでアコースティックなオーケストラサウンドがビリビリ切り刻まれたり、トラウマを植え付けられるような悪夢のような反復をする。なんだろ風邪ひいて寝込んでてもなお熱が上がり続けてる時にあんまり聴かない音楽が延々とループ&Dub(笑)して聴こえてくる感覚が再現されてる。トランス体験BGM。凄いことを成し遂げてしまったという感じ。マッドプロフェッサー的なその姿勢に感服しつつそれを貫いてこの偉業そして異形を成し遂げたことに拍手を送りたいです。ゲームに属した音楽だけど、目的やジャンルは関係なく、この作品はただ作品としてのみ存在する。また、し得る存在感がある。生き様、しかと見届けさせてもらいました。

塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」
■『PS2用ゲームソフト『塊魂(カタマリダマシイ)』のBGMを収録した音楽アルバム。浅香唯、椛田早紀、田中雅将、チャーリー・コーセイ、新沼謙冶、松崎しげる、松原のぶえ、といった豪華メンバーが競演、意外な曲でゲームを盛り上げる。』
■ゲームサントラ会心の一撃とはまさにこれのこと。あらためて、ディレクターの三宅よくやったなあ…と拍手を送りたい。ジャケ含めこの徹底した脱力テイストは三宅ならではのもの。っていうか顔が思い浮かぶもんなあ。テイストとしては俺は絶対に向かない=出来ないジャンルだけど、そんなことはお構いなしにこれはお気に入り。無事完成してサントラも出て本当にめでたいと思う。ゲームを抜きにしちゃったって、フツーにあり得ない取り合わせのオムニバスアルバムというだけでも価値がある。


■MUSIC TOOLS

Live 3.0 / Ableton
■ シーケンサに見えるけど、実は楽器。しかも扱うのはオーディオデータのみ。それだけ、オーディオデータを楽器として生まれ変わらせることが出来るということ。また、楽器と名乗るだけのことはあって、機能的なデザイン、操作性はそれまでのシーケンスソフトと比べズバ抜けて洗練されている。REWIREでガッチリPC完結制作も対応。Recycle、REXファイルの機能はガッチリ包括し、利便性も即効実用性も超えている。かつては、FinderとSoundAppでざっと試聴して、Peakでトリミングして、Recycleで刻んだオーディオをサンプラーに転送して、必要に応じてLogicへMIDIをインポートして、テンポに沿って打ち込みをしてようやく出来た作業が、Liveでは1つのウインドウで出来てしまう。良く考えられている設計で使いやすい。必死で大量REX化した人は労力が消し飛ぶかも。
追記:Live4について
■各シーケンサには得手不得手があるけど、しかしLiveは本当に使いやすいというか、ウマが合う。ジャンルによると思うけど今作っているのにはピッタリ。■MIDIノートエディットの使い勝手も基本的には良くないんだけど、それ以外のシーケンスごとのエディットはめちゃめちゃやりやすいし、コントロールやルーティングやらもすごく良かったりする。■オーディオはいわずもがなの使いやすさ。サンプラーはImpulseが超便利。痒いところに手が届いて音の作りこみもあっという間。シンセはフリーのVSTシンセも使いやすいインターフェイスになっているしパラメータやミキサーのオートメーションもLogicでは途方もない作業になっちゃうようなトリッキーなことでも簡単に出来てしまう。それに加えてオーディオのルーティングもめちゃめちゃ自由度が高く、内蔵エフェクトもこれまたトリッキーでもスタンダードでもなんでもござれで相当の音が作れる。■これらの作業がまったくストレスなく作業出来るのだものなぁ。改めて、見直した。

Reason 2.5 OXYGEN8バンドル
■Prodigyのリアム・ハウレットも愛用したと言われるReason。手軽にパッチしまくり出来るので、ついつい手が伸びてしまう。作り終わったらRewireで主要な音楽アプリにつながっちゃうし、音作りもケーブルをみてそのまま他の環境で再現すりゃあいいわけだし。こと曲メモに関してはReasonが圧倒的に優秀。起動から目的の音を出すまでのプロセスがこれほど早くスマートなソフトはなかなかお目にかかれない。ほんとやりたいことがあっと間に出来るのが良い。集中出来る時間がごく少ない人にとってはこういうすばやさはホント助かると思う。


SONY MDR-Z700DJ
■自宅で使ってるこのヘッドフォンはDJユースで特に低域の解像度が良い。ただしスタジオスタンダードののモニターヘッドフォンSONY MDR-CD900STとの音の差はかなりあるのでその違いを把握して使うべし。


■GAME

Ridge Racer Type 4
■R4。幻想的な陰影の美しさは他のゲームにない美点。これの高解像度版を見てみたい。音は、この世界観に合うドラムンベース的な楽曲で、当時新鮮だった。最終局面で流れるMOVIN’IN CIRCLES。音像が一番クリアでパワフル。R4たる音の世界観をすべて取り入れつつも、無駄な音がなくガツンと鳴っている楽曲のまとめ方、バランス感、アッパーな煽りっぷり、ハマりっぷりは見事。

Ridge Racer V
■リッジV。発売は2000年という区切り感が必要とされた時。PS2第一弾としてPS2の性能をアピールするために高解像度デジタルを前面に出し、幻想の余地をなくしたその剥き出しの画は、写実的、ドライ、クリアー。前作の幻想的な世界とは対照的なストイックなビジュアルで、色彩のデフォルメは抑えられ、湿り気もなし。また、操作感、空気感ともにデジタル世界の中でのリアルを追求し、それまでのファンタジック&クレイジーとは違う路線。音も同じ。

塊魂

■三宅っち音楽プロデュース。これ、音楽がホント洒落にならないほど凄いことになってる。ある意味21世紀のゲームサウンド史、いや音楽史にも名を刻む事件と言ってもいいんじゃない!?参加アーティストが、浅香唯、椛田早紀、田中雅将(クリスタルキングのあの人!)、チャーリー・コーセイ(ルパン三世のあの人!)、新沼謙治、松崎しげる(日本一のヴォーカリスト!!)、松原のぶえ&坂本ちゃん、水森亜土!!おいおいっ!!!ほんと、このいちいちツボを突いてくる人選だけでも面白過ぎ。そして肝心の曲は、キャッチー、ポップ、お洒落、ディープ、笑える、そして泣ける。ユニークな名曲が目白押し。アーティストの知名度に埋もれず逆に新しい魅力を引き出す曲の力がある。完成度が高い。そこが凄い。音楽を聴いてここまで楽しい気分になるなんて久しぶりというか、そうそうないことで、ホント、ビックリした。ナムコサウンド凄過ぎ!と素直に思った。しかもこれらがゲームとのマッチングがばっちりとのことで、もう理想としか言いようがない。
■ゲームサウンドとして一番画期的なのは、これだけの音楽をBGMにして遊ぶゲームって、一体どんなよ?めっちゃ気になる!!と想像力をかきたてられ、サウンドきっかけでゲームそのものに興味が向かうというところ。ゲームに対するサウンドからの貢献という形のひとつの明確な回答がここにある。やりよったなあ。これだけの偉業を成し遂げた三宅っちは俺の中ではもう後輩とか単に仕事仲間とかを超え、リスペクトリスト入り。凄く嬉しい。「意思を継いだ」の台詞には涙ちょちょ切れ。でもやっぱこれだけの偉業を成し遂げると消耗してしまうんだよな。ホントよくこんなのやり遂げたよ。しっかり休んで身体を元に戻して下さい。
■これだけ褒めると他のレビューに差し障りあるかもしれないけど(笑)なんというんだろう、今までのゲームサウンドが面白くないとかいうことでは全然なくて、これは別次元のモノ。


■BOOK


『レコーディング/ミキシングの全知識』

■掛け値なしにもの凄く良い本です。こんな先生がいたらなぁ…と。


グリンプス

■プリングルスではない。まだ少ししか読めていないけど、かなりマニアックでちょっと読みづらいんだけど、ドキドキする。


作曲家別名曲解説ライブラリー3

■ベートーベン。エピソード、歴史的考察、簡単な譜例など。さすがに曲数が多いのでこの巻は同シリーズの他のと比べて異様に分厚くとても一日で読みきれる量じゃない。それぞれの解説は淡白だけど面白い。 


Light Mellow和モノ669―Including city pops,J-AOR,Japanese mellow groove and more… / Light Mellow Attendants

■「グルーヴやメロウネスをキーワードに、70年代以降の和製ポップスから抽出したエヴァーグリーンな作品を「ライトメロウ」の名の下に総括。楽曲を追いながらシーンの大まかな流れが掴める一冊。」
■出版社の方から送っていただいたモノなのだけど、まさに洋楽派だった自分にとってまったく抜け落ちている部分をフォローしてくれそうな一冊。角松敏生氏が面白いことを言ってたなあ。