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しばしなりとも

Merry & King Theoden

〜「Ride on!2」より〜


アイゼンガルドで、旅の仲間が再会したのもつかの間、パランティアを覗いたピピンは、ガンダルフとともに去り、アラゴルン、レゴラス、ギムリも死者の道へと進むことになります。

ただ一人、セオデン王の元に残されたメリーは、ヘルム峡谷で「スティッバ」という灰色の小馬をもらい、セオデンやローハンの騎士たちとともに、山道を馬鍬砦へと向かいます。


メリーとセオデンは轡をならべ、ホビット庄の事やローハンの歴史を語り合います。
真っ白で美しい軍馬「雪の鬣」に跨った、凛々しいセオデン王と粗い毛並みの小馬「スティッバ」に跨った、小さい人の組み合わせは、周りの騎士の微笑を誘っていたのですが、メリー本人は、まるで気がついていないようでした。
目立たないながら、私の大好きなシーンです。

実際この行程では、断崖絶壁のような険しく細い道が多かったようで、このようにのどかに並んで歩ける場所は少なかったようです。
後でゆっくり話そうと約束したパイプ草の話も、とうとうすることが出来ませんでした。
メリーは後年「ホビット庄本草考」を執筆しながら、きっとこの時の事を、幾度となく思い出しては、胸を詰まらせていたのではと思います。
ローハンの騎士の称号を授かった彼はその生涯に、何度かローハンとホビット庄を行き来していますが、この時と同じ道を通ることはあったのでしょうか?


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