<2001年9月15日(土)放送分>


万葉歌碑ウォーク


奈良県立万葉文化館の開館を記念して、明日香村では、万葉歌碑ウォークが開催されます。今回は、それに講師として参加する、高松塚古墳の発掘者で考古学者の網干善教関西大学名誉教授に、万葉歌碑ウォークの楽しみ方などをお伺いました。

 

Q:今回の万葉歌碑ウォークの魅力について教えてください
   
・万葉集には、飛鳥を歌ったものがたくさんある。
 これは、飛鳥が都だったため、大宮人(おおみやびと:宮中につかえる  人)が飛鳥にすんでいたため
・そうしたことを顕彰するために、万葉集の研究者、
 古くは佐佐木信綱(ささきのぶつな)から、最近では犬養孝まで、
 明日香村にたくさん万葉歌の歌碑を建てた
・しかし、それらはどれも、ひっそりと建っている感じがするので、
 それらを見つけていくいわば“歌碑発見”といった趣のイベント
   
Q:網干さんがされる“飛ぶ鳥の明日香”という講演の内容は?
   
・あすかは、飛ぶ鳥と書く場合と、明日に香と書く場合とがある
・飛ぶ鳥の場合も、飛が「あ」で鳥が「すか」という訳でない。
 どうルビをうっていいのかすら分からない
・そういう“意味不明”の言葉が万葉の時代から使われてきたのは、
 どうしてか?また、飛鳥の意味は何なのか?
・さらには、明日に香の明日香と、飛ぶ鳥の飛鳥との関係は何か?
   
Q:ラジオをお聞きの皆さんに、万葉歌碑ウォークの楽しみ方、
  参加の呼びかけを
   
・万葉歌碑がたくさんあるので、それを読みながら、
 古代の万葉人の心を感じていくハイキングだから、お気軽にご参加を
   

 参加講師
網干善教関西大学名誉教授(考古学)
飛鳥古京を守る会会長・山崎馨神戸大学名誉教授(古典)
古代民俗研究所の大森亮尚代表

   

9月22日のコース(およそ11q)
1.飛鳥歴史公園高松塚地区
2.稲渕の飛び石
  飛鳥川に飛び石が置いてあり、
  “飛び石連休”の語源になった。
 たくさんの万葉歌碑が建てられている。
3.阪田の阪田寺跡
 渡来人が仏教を伝えたが、飛鳥大仏などを
 作った鳥仏師=鞍作止利(くらつくりのと
 り)という仏師の氏寺が阪田寺
4.祝戸公園
5.祝戸の玉藻橋(たまもばし)
 玉藻も万葉歌によく出てくる。
  川の流れの中の藻のこと。
6.石舞台古墳
7.島庄(しまのしょう)にある島之宮跡=島庄遺跡
 蘇我馬子の邸宅跡と言われている。
8.犬養万葉記念館
 庭に万葉歌碑がある
9.明日香民俗資料館
10. 小原(おはら)
11. 飛鳥坐(います)神社
12. 万葉文化館

*網干さんの講演も行われます!

   

 万葉歌碑ウォーク
開催日時:9月22日(土)午前10時出発
集合場所:近鉄吉野線飛鳥駅前
参加費:資料代として500円(弁当持参)
定員:300人
問い合わせ:明日香村企画課
電話番号:0744-54-2001
*10月27日(土)にもコースを変えて行われます!