200312月13日(土)オンエア
飛鳥路で一味違う忘年会
その2:明日香村「祝戸荘」の「古代食」


 


左から藤沢さん、豊田さん


これは見事な古代食


では、古代米からいただきます


祝戸荘

古代に日本の首都だった飛鳥路らしい、古代食での忘年会は 、
飛鳥保存財団が経営する研修宿泊所「祝戸(いわいど)荘」の
古代食「万葉あすか葉盛(はもり)御膳」です。
これは、この地域の古代の人が食べていたであろうものを、
再現したメニューです。お話を祝戸荘・所長の
豊田起晃(もとあき)さんと藤沢裕司さんに伺いました。


木村:古代食っていうのは、どういう料理なんでしょうか?
豊田:藤原宮跡が発掘された時に木簡が出てきました。
    今でいう荷札ですが、これをもとに料理研究家の
    奥村先生が現代風にアレンジして、1985年に
    作っていただきました。以後、今日まで続いておりまして、
    遠くからでもわざわざ食べに来ていただいております。
木村:こちらでは、万葉あすか葉盛御前という名前で
    出しておられますが、葉盛というのは何なんでしょうか?
豊田:これは、昔、孝徳天皇の有馬皇子さんが万葉集の中で
    詠んでおられます。
    「家にあれば笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る」
     家では立派な食器で食べておられる方でも、
     旅に出られたら椎の葉に盛った食事を食べておられる。
     椎の葉はかさばりますので、ここでは朴(ほう)の
     葉を使わしていただいております。
木村:今出てきましたけど、いろんなものが葉の上に乗っていますが、
    メニューをご紹介いただけますでしょうか。
藤沢:まずご飯ものといたしましては、赤米と黒米がございます。
    カモとギンナンの串焼き、子持ち鮎の醤煮(ひしおに)、
    とこ鮑(あわび)、赤米を使いました麺を汁物にして
    お出しております。あとお酒はにごり酒を用意しております。

○コースは季節によって変わりますが、大体、以下の通りです。
・酒−−にごり酒
・飯(いい)=ご飯
  赤米(赤米ともち米と普通のお米をまぜたもの)、
  黒米の両方が出る
・炙(あぶりもの)
  鴨と銀杏の串焼き
  茄子田楽けしの実かけ
・韲(あえもの)
  椎茸の雲丹(うに)あえ
  ホタテの貝柱
・羹(あつもの)
  赤米麺の汁物で、具として、ふくろ茸というキノコ、
  山菜、ごぼう、三つ葉のすましが入っている
・膾(なます)
  もずく・甘エビの酢漬
  ずいきの酢の物ゴマかけ
・煮(にもの)
  子持ちアユ醤煮(ひしおに)と蓮根の添え物=醤煮とは醤油に似たもの。
  とこ鮑(あわび)=とこぶしのこと
・茹(ゆでもの)
  百合根と長芋の茶巾しぼり梅肉のせ
  枝豆
  里芋衣(きぬ)かつぎ=衣かつぎとは、里芋の皮を
  むかずに調理しているもの
  にらゴマ油いためごまかけ
  むかご(木の実)
・須々保里(すずほり)=漬物のこと
  菜っ葉の漬物
・果子(かし)=デザート
  古代チーズの蘇、焼栗、山桃、巻柿=干し柿ですね、いちじく、果物

祝戸荘の古代食「万葉あすか葉盛御膳」
値段:3360円(消費税込み)
予約:必ず1週間前までに予約。
    10人以上で予約が原則でが取り合えずお問い合わせを。
時間:食事だけの場合は昼間が中心ですが、相談に応じてくれます。
宿泊と古代食:10人以上の場合で8610円、9人以下が9550円
行き方:近鉄橿原神宮前駅から、奈良交通バスの岡寺行きに乗って、
     観光会館前下車。そこから徒歩15分
休み:12月28日の宿泊〜来年1月3日
   *28日はお昼のみ営業
電話番号:0744−54−3551