20037月19日(土)オンエア
明日香村
飛鳥藍染織館


 


飛鳥藍染織館


館長の渡辺誠弥さん


館内には見事な染め物

土鈴のコレクションも見事


ビッグヒットのきんつば

明日香村にあります人気スポット、石舞台古墳のすぐ近くにある、
飛鳥藍染織館の館長の渡辺誠弥(のぶや)さんは、
NHKの元アナウンサーです。
以前から藍染に魅せられていた渡辺さんは、20年ぐらい前に、
奈良に転勤を希望され、3年ほど勤めた後、退職して、
明日香村に住み始めました。
そして、飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社(あすか・かわかみにいます・
うすたきひめのみこと・じんじゃ)の宮守(みやもり)をしながら、
12年前に、この藍染館を始められました。

ここでは、藍染のコレクションと、土鈴のコレクションが
展示されている上、藍染や土鈴の絵つけの体験もできます。
さらに、飛鳥の写真の展示もあり、また、おそばを中心とする
田舎料理がいただけて、これが大人気。館長の手打ちそば、
こだわりの味です。コーヒーなどのドリンクや、最近では
ムラサキイモなどのキンツバが大ブレーク、
ビッグヒットになっています。
この飛鳥藍染織館に行ってきました。


木村:飛鳥藍染織館は、150年ぐらい前の旧家を利用されて
    いるということですけど、照明もすごく柔らかい
    明るさにしてあり、入ってきただけで落ち着きますね。
渡辺:それはうれしいなあ。やはり、最大の狙。
    要するに、ここを訪ねてくださった方は、浮き世を忘れて、
    ほっとしてくださる・・・
木村:そこにまた藍染めが飾られて。
渡辺:元々藍ってね、藍が際立つんじゃなくってね、
    藍をまとっている人をきわだたせるんです。
    なんかそういう特徴があるみたい。
木村:着るもの以外にも、どういった利用方法があるんでしょうか?
渡辺:それはね、一つの風習として、明治の初めから昭和の初め
    まで、大きくいうと、九州北部、山陰、四国では、
    「嫁ごしらえ」といって、嫁ぐ娘に、タンスがけ、
    夜具(やぐ=ふとん地)、夜着(よぎ)、祝風呂敷、
    
提灯袋、傘袋、鏡かけ、まで持たせた。
    さらに山陰では、「孫ごしらえ」といって、
    嫁いだ娘が懐妊したとき、親元から、産着(うぶぎ)、
    おむつ、おぶいこ(おぶるヒモ)、湯あげ、足ふきを送った。
    そういうように大量に藍を使う風習があった。
    さらに、日常の中で、浴衣だとか普段着だとかといった使い方。
    だから展示してあるものは、着尺で一本になっている、
    技法でいうと、型染め、かすり、絞り、つばき染めといった
    ような技法でいろいろと染め分けられて使われています。
木村:藍染めの他にも、土鈴がありますね。
渡辺:館内に藍染めは200点ぐらい飾ってあるのかな。
    それ以外に土の鈴があわせると裏の土鈴館だけでね、
    地域別、基本的には土鈴は願い事道具ですから、
    呪具別、それから、作家別で500点並んでいます。
    おそらく、日本国内で3本の指にはいるんじゃないんですか。
木村:すごい数ですよね。


藍染色館は、入ってすぐのところに、昔なつかし足こぎミシンが
置かれていたり、いろりを囲んで食事するスペースがあったりして、
訪れるだけで、ほっと落ち着けるあたたかい空間になっています。
1階と2階に展示スペースがあって、藍染めも色や柄がさまざまで、
その一枚一枚が芸術品と呼べるほどの素晴らしいコレクションの数々です。
そして、土鈴も、洋風のものがあったり、和風のものがあったり、
大きさ、そて音もさまざまですので、見ているだけで楽しくなります。

飛鳥藍染色館
行き方:奈良交通バス岡寺前バス停のすぐ近く、観光会館の隣。
     観光名所の石舞台古墳から歩いて3分ほど。
入館料:大人500 円、高校生(社会人になっていない人)以下は無料
    *コーヒーを飲んだり体験をしたりすると250 円、
     食事をすると無料
開館時間:午前10時〜午後4時、年中無休
電話番号:0744−54−2003