2003年5月3日(土)オンエア
橿原市地黄町
「すすつけ祭り」

橿原市地黄町(じおちょう)で、5月4日と5日の連休に行われる「すすつけ祭り」は、奈良県の指定無形民族文化財にもなっている、とてもユニークなお祭りで、その名前の通り、子どもたちがすすをつけあうお祭りです。メインは、あした5月4日に行われますが、パンツ1枚になった小学生と中学生の男の子どもたちが、旧家など古い町並みが残る、地黄町の人麿(ひとまろ)神社に集まり、竹笹ですすつけをします。すすをつけるのは中学生で、つけられるのは小学生です。
小学生はつけられないように、必至に逃げ回りますが、中学生たちは容赦をしません。結局は、みんな顔まで真っ黒けになるという、楽しいお祭りです。たくさんすすをつけられた方が、健康になるといわれています。
すすは、昔は家庭の釜についたすすを使ったそうですが、今は備長炭の粉をお湯でといたものを使っているそうです。
すすをつけたあと、子供たちは、一度、家に帰ってお風呂に入ります。そして、当屋(とや)と呼ばれる当番の家に行って、全員、そこで一泊するんですが、数年前からは、公民館に泊まっています。そして、そこで絵馬を2枚描き、さらに、5mぐらいある蛇をワラで作って、そこに御幣(ごへい)と呼ばれる、紙を切って垂らした神様へのお供えを取り付けます。
あくる5日の朝の4時、その絵馬とワラの蛇、さらには、家から持ち寄った、塩やお米、酒、海産物や農産物、竹の先に刺したブリの頭などを持って、同じ地黄町にある野神(のがみ)神社へと奉納に行きます。
奉納を済ませた子どもたちは、「ノーガミさん(野神)オークッタ(送った)、ジージもバーバも早よ起きよ!」と大声で叫びながら帰ります。
五穀豊穣や子供たちの成長を祈って行われている「すすつけ祭り」は、400 年以上も続いているともいわれています。

「すすつけ祭り」
開催日:5月4日(日)午後3時30分〜(すすつけ)約30分間
     ただし、雨が降っている場合などは、
     3時ぐらいから始まることもあります。
人麿神社への行き方:近鉄八木駅から西へ徒歩5分