2003年4月26日(土)オンエア
橿原市
久米寺・練供養

橿原神宮の近くにある久米寺は、とても古いお寺で、ここで空海が大日経(だいにちきょう)を見つけて、のちに真言宗を開いたことから、いわば真言宗の発祥の地とでもいうべき、由緒あるお寺です。しかし、吉野の位の高いお坊さんだった久米仙人が、空を飛んでいる時に、吉野川で洗濯をしている若い女性のふくらはぎを見て目がくらみ、神通力をなくして墜落。その後にこのお寺を建てたという、ユニークな伝説が残るお寺でもあります。

・練供養について
聖徳太子の弟の来目皇子(くめおうじ)が、7才の時、目の病気を患ったために、聖徳太子が、久米寺の薬師如来像にお祈りをするように言いました。皇子は、3日3晩の願掛けを7回、あわせて21日間行ったところ、二十五菩薩に守られながら、薬師如来が降りてきた姿が見えて、病気が治りました。それをキッカケに、年に1度、ここで練供養が行われることになりました。

・練供養って?
練供養の前日に、本堂にあたる金堂と、護国道場に、150 mほどの板橋がかけられます。さらに、普段は金堂にある久米仙人の像を、護国道場に移しておきます。そして、当日、朝から、護国道場で住職以下僧侶20数人が、大般若経などをあげ、午後3時ぐらいからは、クライマックスである“お渡り”が始まります。これは、護国道場から金堂に、信者や僧侶、そして、二十五菩薩に扮した男性たちなどが、板橋を渡っていくものです。
まず、檀家の総代を先頭に信者さんが渡り、御詠歌(ごえいか)という歌を歌う20人ほどの女性たちが続き、さらに、お坊さんたちが渡ります。そうした中にまざって、装束を着たお稚児さん〜10才ぐらいまでの信者の子(男女とも)が、太鼓を引いたり、旗をもったりして登場します。そして、いろいろな講の信者さんたちが歩いた後に、いよいよ二十五菩薩が歩きます。信者の男性がいろいろな菩薩のお面をかぶり、また、胴体も昔から伝わるものを身につけて、全身、菩薩になりきります。観世音菩薩や、大勢至(だいせいし)菩薩、薬王(やくおう)菩薩など、25の菩薩が登場します。

久米寺・練供養
開催日時:お渡りは、5月3日(憲法記念の日)・
           午後3時〜4時30分頃
      大般若法要は、午後1時〜
行き方:近鉄橿原神宮前駅から徒歩で約5分
電話番号:0744−27−2470