20042月14日(土)オンエア
高取町が生んだ俳人
阿波野青畝(あわのせいほ)の句碑めぐり
part 2


 


青畝の生家


生家にある句碑


この句の解説もお願いしました


近くには長円寺もあります

木村:夢創館から20分ぐらい歩いたでしょうか。阿波野青畝さんの生家の前にやってきました。こちらに句碑がありますね。
「虫の灯に 読み昂ぶりぬ 耳しひ児」
木村:増田さん、この句は?
増田:これはね、本を読むことが大好きだった少年青畝さんが、辺りにさまざまな虫の声をのする部屋で夜の更けるのも忘れて本を読みふけっておられたという。病のために耳が悪かったので、時々は大きな声になってしまうほど、一生懸命読まれたという句なんですが、自分のことでありながら客観的こういう俳句にされていると聞いています。18才の作品です。
木村:あとの三つは、どんな句碑が、どこにあるのでしょうか?
増田:この近くのお墓のある長円寺さんに句碑が一つ、昭和20年に読まれた句で、
「供藷(そなえいも) 眼耳鼻舌身(げんじびぜっしん) 意も無しと」
というのがあります。次に、ここから真っ直ぐに山の方へ登っていきましたから、砂防公園があるんですが、そこに、
「満山の つぼみのままの 躑躅(つつじ)かな」
これは昭和21年に読まれた句と聞いています。それから、もう一つ、高取中学校の中庭にこれは有名な句ですが、
「葛城の 山懐(やまふところ)に 寝釈迦かな」
という大きな句碑があります。これは29才の作品で「かつらぎ」という雑誌の元になった句と聞いております。
木村:こういった句碑をたくさん高取町に残されている阿波野青畝さんですけれども、同じく高取町で俳句を楽しまれている皆さんにとっては、どういった存在なんでしょうか?
永野:先生の句が難しくてとても私たちには理解できないこともたくさんあったんですが、勉強させていただくにつきまして、大きなとても奥深い句と理解できるようになり、なお一層俳句が好きになって、俳句を楽しむことができるようになりました。この青畝のお心の内には、ふるさと高取町の山や川がでんと居すわっているとお聞きしています。先生を語り継いで後に続いてくださることを私たちは願っております。

*その他、高取町を詠んだ俳句
塔見えて 躑躅(つつじ)燃えたつ 山路かな
(塔は壺阪寺の三重塔)

*阿波野青畝の句碑
1.夢創館
近鉄吉野線の壺阪山駅を出て、国道を渡って、旧町筋・土佐街道に突き当たり、そこを右へ。駅から10分ほどで土佐街道沿いに夢創館があり。
2.阿波野青畝の生家
3.長円寺
夢創館から下子島砂防公園までのハイキングコースの途中、夢創館から15分〜20分ぐらい歩くと(土佐街道から少し外れ)生家と長円寺があり。
4.砂防公園
土佐街道に戻って、10分ぐらい歩くと砂防公園。
5.高取中学校
駅の方に戻り、リベルテホールのある辺り。ただし、中学校の中なので、今のところ一般の方が見ることは不可。

句碑についてのお問い合わせ:高取町役場企画課へ
電話番号:0744−52−3334