20041月17日(土)オンエア
明日香村と高取町
「猿石」


 

干支にちなんだ散策コースのご紹介です。 高取町と明日香村には、謎の石像物「猿石」があります。高さは1メートル程度で、どういう意味があるのか、何のために作られたか、分からない部分が多くあります。

1.明日香村の猿石
場所:近鉄吉野線・飛鳥駅の北東、歩いて10分弱ぐらい。吉備姫王墓(きびひめおうぼ)という吉備姫のお墓に4体あります。柵ごしで見ることができます。元々は、吉備姫王墓の北にある欽明陵の南側の水田で、1702年に見つかりましたが、その後、今の場所に移されました。
猿の顔:リアルなお猿さんというより、愛嬌があるというか、いたずらっぽい顔というか、野性味がある顔というか、そんな顔をしていて、4体とも全部表情が違います。通天閣にあるビリケンさんとも、ちょっとイメージが似てるという人もいます。その4体には、法師、男、女、山王権化(さんのうごんげ)という名前がついていて、法師以外の3体には、裏側にも顔があるという2面像ですね。裏側には、たてがみをなびかせて威嚇する怪獣や、うずくまる人、毛髪のある女性なんかが刻まれていて、謎は深まるばかりです。
信仰:猿は昔から、道案内の神または土地の精霊とされてきた動物で、この4体が土の中から見つかっているため、いずれも地元の人たちの信仰の対象となっています。今でも年に1度、お祭りがあります。
レプリカの展示:奈良文化財研究所飛鳥資料館の前庭には、この4体のレプリカが置いてありますので、近くでじっくり見ることができます。また、ミューシアムショップには、10センチ前後の模型も販売されています。
行き方:吉備姫王墓や欽明陵→近鉄吉野線の飛鳥駅から北東方向に歩いて10分弱
飛鳥資料館→近鉄橿原神宮前駅から奈良交通バスの岡寺前行き乗車、飛鳥大仏前バス停下車徒歩10分


2.高取町の猿石
種類:元々明日香村の4体と一緒にあったもののうち1体を持ってきたものと思われています。ですから、明日香村の4体と同類の猿石です。
猿の顔:後ろ側にも何か彫られていますが、明日香村のものほどハッキリとはしていません。こちらは道のすぐ横にあり、近くで見ることができます
目的:高取城のニノ門跡の外側にある、城を作る時に持ってきたと考えられていて、ここからは城内です、という境界を示していて、城の守神として置かれたという説もあれば、石垣を造るために持ってきたものの、結局は使われずにここに置かれたという説もあります。
行き方:近鉄吉野線・壺阪山駅を出て、国道を渡って突き当たりを右に行きます。それが旧町筋・土佐街道で、これをまっすぐ歩いてください。途中からハイキングコースになっていまして、駅から1時間ちょっとぐらい歩いたところに、お城に上っていく道と、明日香村の栢森方面に行く道との分岐点があり、その左側にあります。