<2001年10月6日(土)放送分>


橿原市昆虫館情報
「放蝶温室の裏事情」

橿原市昆虫館の、生きた昆虫を展示している生態展示室と、大きな温室の中に蝶々や鳥のハチドリが放し飼い状態にされている放蝶温室は、昆虫をいい状態で生かしておかなければいけないので、実は、裏で大変な苦労があります。今回は、放蝶温室の裏側をちょっとのぞいてみることにしました。

 
放蝶温室の裏の仕事、それは、植物を育てることと蝶を飼育することの2つです。

1.植物について
放蝶温室には、たくさんの植物があります。蜜源植物(蝶の成虫の餌用植物)、食草(産卵用植物で蝶の幼虫の餌用植物)、景観植物(温室の景観を構成する植物)です。
例えば、食草については、蝶の種類によって、卵を産み、幼虫が住みつき、餌にする植物が違ってくるため、蝶々にあわせて植物を育てる必要があります。
      <蝶>           <必要植物>
   オオゴマダラ        →ホウライカガミ
   リュウキュウアサギマダラ→ツルモウリンカ
   カバタテハ         →ヒマ
   コノハチョウ        →オキナワスズムシソウ
   ジャコウアゲハ       →リュウキュウ
                         ウマノスズクサ
苦労する点
植物を育てる過程で、歓迎できない虫がついてしまうこと。例えば、あぶらむしなどの“害虫”。これらの虫を取り除くために、農薬を使ってしまうと、蝶々の幼虫が食べられなくなってしまいます。早期発見をして、手作業で取り除くしかありません。

2.蝶について 
病気になった時に、薬がない点が苦労。伝染性の病気だと全滅することもあるそうです。殺菌消毒、個別飼育、幼虫を放し飼いにして強く育てるなどの対策を立てているそうです。


 

さなぎを見せてもらいました
橿原市昆虫館の技師
日比伸子さんにお伺いしました


 
お知らせ

橿原市昆虫館では、11月18日まで、特別展“田んぼの虫たち、生き物たち”を開催しています。
その中のイベントとして、10月21日(日)に、“ウンカのことばを聞いてみよう”が行われます。これは、稲につく害虫のウンカの鳴き声を、世界で初めて録音に成功、その音を公開するというものです。人間の耳には聞こえない鳴き声なので貴重です。
また、10月28日(日)には、“イナゴを食べよう”が行われます。どんな味がするのでしょうか?
どちらも、時間は、午後1時から4時ぐらいまでで、入館料を払って入館すれば、無料で参加できます。


 
 
橿原市昆虫館
開館時間:午前9時30分〜午後4時30分
休館日:毎週月曜日 
入館料:大人400 円、高校生大学生300 円、 
      4才以上中学生以下100 円 
場所:近鉄大阪線の耳成大福駅から3キロ 
    近鉄南大阪線橿原神宮前駅から4 キロ 
交通アクセス:近鉄大和八木駅から昆虫館行きのバス乗車 
         10月の運行日は第2第4土曜日と日曜祝日 
電話番号:0744-24-7246