<2001年10月20日(土)放送分>


高取町土佐街道探索

“壷阪漢方堂薬局”

高取町には、昔ながらの家並みが美しい旧土佐街道があります。今回は、その土佐街道散策シリーズの大第一弾です。近鉄吉野線の壺阪山駅から、国道を渡ってすぐのところを走っているのが土佐街道ですが、南東方向へ5分ぐらい歩いた高取郵便局の隣に、壺阪漢方堂薬局を見つけました。やはり連子窓の古くて趣のある旧家です。そこのご主人の阪本憲生(のりお)さんにお話をお伺いしました。

 
坂本さんが漢方を始めたのは10年ほど前。それまでは医薬品(配置薬)の製造をしていて、阪本さんは3代目。創業は明治時代なのか江戸時代なのか、不明だそうです。配置薬という形態がもう行われなくなってきたため、学生時代から興味を持っていた漢方に変えたそうです。
漢方薬を大きく分けると、?煎じ薬、エキス(顆粒)、粉末(散剤)、丸剤(がんざい)の4つになるそうですが、壺阪漢方堂薬局は、煎じ薬専門です。また、漢方薬には流派もあって、調合は同じですが、使い方が違うそうです。流派は、古方派(こほうは)、後世方派(ごせいほうは)、折衷派の3派。 
西洋医学では、病名を決定して、その病気に対して効く薬を出すのに対して、漢方は、病名ではなく、体全体の状態をみて、それに効く薬を出します。ですから、熱性病や伝染病、外傷は西洋医学がよく、更年期障害や神経的な病気、アレルギーには漢方がいいそうです。
ただ、漢方薬にも副作用があるため、例えば、風邪をひいたからといって、自分で判断して葛根湯を飲むのではなく、漢方薬局で薬剤師に相談して飲むことが大切だそうです。
壺阪漢方堂薬局を訪れる人には、婦人病(更年期障害関連)、アトピー、高血圧、.肝臓病の順に多いそうです。 壺阪漢方堂薬局の建物ですが、連子窓のある表側は築60年ほどになります。ちなみに裏は工場です。
お店には、とても珍しい昔の木製の製丸機(せいがんき)〜丸剤をつくる機器〜がありました。なお、漢方薬局のイメージとしてある百味箪笥(ひゃくみだんす)は、引き出し1つに入る量が少ないので使っておらず、専用の容器に入れていました。

     
 

壺阪漢方堂薬局
営業時間:午前9時〜午後7時。ただし、日曜日はお昼12時まで。
定休日:毎週水曜日と祝日
行き方:近鉄吉線壺阪山駅から歩いておよそ5分、高取郵便局の隣。
電話番号:0744-52-2168