20032月1日(土)オンエア
明日香村・西日本三大奇祭
飛鳥坐神社「おんだ祭り」


 


飛鳥坐神社


飛鳥弘文宮司と


子供には優しくお尻叩き(以下は昨年撮影)


いよいよ夫婦の営み開始


クライマックスには爆笑の渦


拭いた紙の取り合い

明日香村の東部の小高い山の森の中にある飛鳥坐(あすかいます)神社は、
天長6年、西暦829 年に、今の所に移されたと言われています。
社殿は、江戸時代に造られたものですが、この神社の境内や裏山には、
陽石(ようせき)という石がたくさんあるのが特徴です。
これは、男性のシンボルの形をしていて、子宝を授ける神として
あがめられています。明日行われるおんだ祭りも、
子宝という要素が出てきます。
飛鳥坐神社の宮司・飛鳥弘文さんに伺いました。

池田 おんだ祭りは、どういうお祭りですか?

飛鳥 田んぼのお祭りで、「お田植え」と言われたりもしますが、
   あくまでも実りをもたらせる、田んぼの神様を起こすお祭りです。

池田 当日は、実際にどんなことをするんですか?

飛鳥 お昼前後に、1m20〜30センチぐらいの竹の竿(ささら)で、
   参拝者を叩き回ります。これは、厄払いと言われていますが、
   田んぼの神様を目覚めさせたり、人を目覚めさせたり(いつ
   までも寝ていてはだめ、しょんぼりしていてはだめ)という
   意味があります。冬から春が来るように、目覚めを呼ぶ、
   春を呼ぶというお祭りの始まりが、竹で叩くことです。
   その次に、一番の見せ場があるんですが、それは、
   お多福と天狗さんが、相合い傘で神楽殿へ上ってくるんです。
   そこで、昔の結婚式をします。その後、初夜を迎えます。
   天狗とお多福は男同士が面をかぶって演じます。
   すね毛を生やしたお多福さんです。あと、そこで股間を
   紙で拭きます。その拭いた紙を参拝者に巻きます。

池田 それは、どういう意味があるんですか?

飛鳥 たまたま取ることができた人が、家に持って帰って、
   その紙で拭けば赤ちゃんが授かるという具合に昔から言われています。


おんだ祭りの概要

天狗、翁(おきな)、牛、お多福のお面をつけた4人が登場。2つのことをする

1.おっかけまわす
朝の10時過ぎから午後4時頃まで、天狗と翁と牛が、神社を出て、
近くを回る。そして、手にささら(青竹の先を細かく割ったもの)
を持って、子どもや大人を見ると、かたっぱしから追いかけてお尻をたたく。
この追いかけっこによって、田んぼや畑を踏み荒らすが、
よく踏まれた方がその年の収穫も多く、また、ささらでよく叩かれた方が、
無病息災と考えられている。

2.夫婦の行為をする
2時から1時間半ほどは、天狗と翁は神社にもどり、まず、
田おこしから田植えまでのプロセスを一通り演じる。
次に、天狗とお多福が、拝殿で神主の前で結婚式らしき
儀式をあげてから、夫婦の行為を厳粛かつユーモラスに行う。
会場は笑いのうず。
最後に、その儀式で使われた紙(股間を拭くしぐさをする)を、
群衆に投げると、みんなそれを取り合う。拭く紙=福の紙となり、
持ちかえるといいと考えられている。
声はまったく出さないでする。だからよけいに笑いを誘う。

 

飛鳥坐神社「おんだ祭り」
開催日時:2月2日(日)
     天狗と翁と牛が村を回るのが、午前10時過ぎから午後4時頃まで
     飛鳥坐神社の拝殿での催しは、午後1時半から4時前ぐらいまで
     あすか太鼓奉納演奏、儀式の第一部(田起こしから田植えまで)、
     翠花流(すいかりゅう)の皆さんがお花を生ける『献花祭』、
     第二部(夫婦の営み)、お供えのお餅をまく御供(ごく)まき、
     という順で行われます。
観覧料:無料
行き方:近鉄の橿原神宮駅から奈良交通バス岡寺行き乗車、
    飛鳥大仏前下車、徒歩3分
飛鳥坐神社:0744−54−2071