20029月14日(土)オンエア
橿原市
「平成の遣唐使」
パート2


 



山田勝久教授


「平成の遣唐使」のルート


池田千里も同行取材します

「平成の遣唐使」は、いったん中止になっていた遣唐使が、
今からちょうど1300年前の702 年の藤原京時代に再開したのを記念して、
当時の遣唐使の足取りをたどる旅をしようという企画です。
橿原市を出発。大阪港から船で上海に行き、陸路や空路で、
中国の7大古都の一つの洛陽市まで行きます。
行きの船の中では、中国に関する歴史講座や、
ワンポイント中国語講座などが開催されますが、
歴史講座を担当される大阪教育大学大学院教授で、
国際文化専攻の、山田勝久さんに、先月に続いてお話をお伺いしてきました。

Q:前回お伺いした時に、日本の八百屋さんで売られているものの3分の2は、
  遣唐使や遣隋使によって、中国から伝えられたものやということでしたが、
  それについて、もう少し詳しく教えてください。

・奈良時代から平安時代にかけて、遣隋使と遣唐使は、
 中国原産ではなく、シルクロードから伝わったもの、
 すなわち、白菜、ピーマン、西の瓜と書くスイカなどを、
 長安で種を得て日本に持ち帰り、日本に根づかせました。
 これらは、雄大な歴史の中で、日本国に伝えられたものといえます。

Q:楽器のルーツも、たくさんもたらされたということですが。
・横笛、宮中でも使われている笙(しょう)、
 正倉院にもある五弦の琵琶などです。五弦の琵琶は、
 中国では滅んだ楽器で、シルクロートの天山山脈の
 南の街「庫車(クチャ)」にある古代の「亀茲国(きじこく)」
 の壁画からも、正倉院の琵琶と同じものが描かれていて注目されました。

Q:その他には?

・楽器の他、サイコロ、双六、囲碁、壺の形をした陶器に
 投げる輪投げなども伝わりました
・日本人に好まれた本もたくさん入ってきており、奈良時代には、
 古代中国のよい文を集めた「文選(もんぜん)」が読まれ、
 仏教文化が根づいた平安時代には、中国の仏教詩人である
 白楽天が愛好され、江戸時代になると杜甫や李白などの
 「唐詩選(とうしせん)」が寺子屋の教材に使われましたが、
 それらも遣唐使が持ち帰ったものです。
 また、漢字の本や貨幣ももたらされました。

Q:反対に、遣唐使や遣隋使によって、日本から中国に伝えられたものは?
・木綿や、髪や刀に塗る椿油がお土産とされました。
 それと、舞姫(妓女や芸子という)を10人献上し、
 遣唐使が後に中国で再会したという記録も残っています。
 若き青年もお土産として献上されました。


平成の遣唐使は、10月15日から20日(日)までの、5泊6日の旅です。
池田千里も一緒に行って、様子をレポートしますので、お楽しみに。