20027月13日(土)オンエア
飛鳥路散策シリーズ
古代の石造物を訪ねて


 


益田の岩船はとにかく大きい!


これまた謎の多い猿石


近年、俄然注目を浴びている酒船石

明日香村企画課の弓場さんに案内していただきました

飛鳥路には古代の石造物がたくさんありますが、その多くが謎に満ちたものです。
今回はその中でも、近鉄吉野線の岡寺駅と飛鳥駅の中間地点に集中する
石造物をご紹介します。南北に走る吉野線にまたがるように、
東西に古代の石造物が集中しています。

線路から1キロぐらい西(橿原市)にあるのが益田岩船(ますだのいわふね)です。
そして、線路の東側すぐ(明日香村)にあるのが、猿石。
さらに東に行って亀石、橘寺の二面石、酒船石とあります。

1.益田岩船
・白橿町の橿原ニュータウンを見下ろす丘の上にある
・草を押し分けて、山道を登ると、突然現れる巨石
・長さ11メートル、幅8メートル、
 高さ4.7 メートルの飛鳥地方最大の石造物
・上の面に、一辺1.5 ラの四角い穴が2つあいている
・弘法大師が造った益田池の記念碑の土台の石説、
 古代の天体観測の道具説、お墓の石室の材料説

2.猿石
・吉備姫(きびつひめ)王墓のすぐ近く、墓のエリア内にある
・全部で4体あって、姿が猿に似ているが、
 人の顔のように見えるものものある
・4体のうち3体には、裏にも顔があって、
 女性や男性、牙をむく怪獣が刻まれている
・怪獣は女性を表すのではないかという説もある
・渡来人が残したものという説もある
・江戸時代に、近くの欽明天皇陵の南側の水田から
 掘り出されたものが、ここに移された。
 高取町の高取城跡にも、1体の猿石が移されている

3.亀石
・田んぼの畦道を行くと、
 長さ4.5 メートル×2.8 メートルの巨大な花崗岩
・石に彫られた顔が亀を思わせるので、古くから亀石と呼ばれている
・古代に土地の区画である、条里(じょうり)の境界を示すものという説や、
 川原寺の境界を示すものという説があるが、実際は謎
・大和が湖水だった時代に、蛇とナマズが争って、
 勝った蛇が当麻に水を持ち去ったため、湖の亀が死んでしまい、
 村人が亀を哀れんで建てたという伝説があり
・そのため、「顔」は南西を向いているが、西の方を向くと、
 大和一円は泥の海と化すという不気味な伝説も残る

4.橘寺の二面石
・橘寺の境内に片隅にある高さ1メートルほどの石造
・石の左右に、ひとつずつ、男女の顔が彫られていて、
 善悪を表しているというが、どちらが善でどちらが悪か分からないほど、
 どっちも面白い(?)顔をしている

5.酒船石
・明日香民族資料館の近くの丘の上の、竹林の中にぽつんとある
・偏平な花崗岩で、長さ5.5 メートル、幅が最大部分で2.3 メートル
・表面には大小の丸いくぼみが彫られ、それらが細い溝でつながっている。
 幾何学模様のような感じ
・酒を搾(しぼ)るためだという説、油を搾った所だという説、薬をとる説など
・単なる庭園の流水施設という説もあり
・宇宙船の地球着陸の目印だという珍説もあり
・1999年から2000年にかけて、これがある丘の麓で、
 亀形石造物など、巨大な庭園施設が発掘された。
 酒船石の溝の方向もそちらに向いていて、その一部ではないかという説も

おすすめの巡り方
近鉄吉野線の岡寺駅か飛鳥駅で、
レンタサイクルを借りてハシゴするのがお薦めです。
この近辺には、他の石造物や古墳、お寺なんかもいっぱいあります。
ぜひお出かけください。