200211月23日(土)オンエア
明日香村発掘調査報告会


 


明日香村文化財課の相原嘉之さん


井戸枠


「小治田宮」と墨書きされた土器

明日香村発掘調査報告会
遺跡の宝庫の明日香村での発掘報告会は、常に注目の的ですが、
今回は、調査報告だけでなく、高松塚古墳を発掘した網干善教さん
による記念講演も行われます。詳しい内容について、
明日香村文化財課の相原嘉之(あいはら・よしゆき)さんに伺いました。

Q:今回は、調査報告と記念講演の2部構成だそうですが、
  まず、調査報告は、どんな報告が行われるんですか?
・明日香村文化財課の3人が、それぞれの担当の調査報告を行う
・最初は、文化財課の清岡廣子さんが、酒船石遺跡の第17次と
 20次の調査報告をする
・次は、文化財課の西光(さいこう)慎治さんが、酒船石遺跡の
 第18次と19次の調査報告をする
・なお、酒船石の調査は、平成4年から始まって(石垣が見つかった)、
 その後、亀形石造物などの報告があって、今回の17次〜20次は
 いずれも今年の調査
・最後は、相原嘉之さんが、小治田宮(おはりたのみや)の井戸枠の
 年輪年代について報告をする

Q:小治田宮(おはりたのみや)って、どんな遺跡なんですか?
・雷丘の東にある推古天皇の最初の屋敷
・飛鳥時代に作られたが、その後も離宮として使われた
・昭和62年に井戸が発見された。奈良時代に作られたものということは
 分かっていたが、奈良時代のいつかは分からなかった。しかし、
 井戸枠を年輪年代法によって、その井戸枠を作った木の伐採年が判明した

Q:年輪年代法って、何ですか?
・木の年輪は、1年に1層できるが、その年の気候によって育ち具合が違い、
 1層の厚さが違ってくる
・その厚さの変化のパターンを調べ、過去のどの年代のパターンと一致
 するか(200 〜300 年分一致しないといけない)を調べて、
 木の伐採年代を判断する
・昭和63年(1988年)から発掘が始まっていて、出てきた土器に
 「 小治田宮」と墨書きしてあった
・井戸枠は、その年に見つかったが、当時は、できた年代が特定でき
 なかった。しかし最近、年輪年代法で調べたところ、西暦760 年ぐ
 らいの奈良時代であることが分かった

開催日時:11月24日(日)午後2時〜5時
・調査報告
 酒船石遺跡の第17次と20次の調査報告
 酒船石遺跡の第18次と19次の調査報告
 小治田宮の井戸枠の年輪年代についての報告
・記念講演
「東アジアにおける十二支像の起源と変遷」
 講師は関西大学名誉教授の網干善教さん
会場:明日香村中央公民館ホール
行き方:近鉄の橿原神宮前駅東口から奈良交通バス岡寺前行きで
    岡橋本バス停下車、西へ徒歩10分
近鉄吉野線岡寺駅から徒歩20分
参加費:無料