ストップ・オーバー


しかしまぁ、なんでこう、アジア人の創る都市っつうのは。
トキオも含め。




世界3大ガッカリと言われるほどガッカリはしない。
なんかこう、物哀しさがあるじゃあないですか。

ガッカリされ続けてウン十年。わしゃあただただ黙って水芸つづけます。と。


、てなわけで、シンガポールはラッフルズ・ホテルのシンガポールスリング。

カウンターに腰掛けた瞬間に聞かれた。
「シンガポールスリング?」

頷いて30秒後に運ばれてくる2杯のシンガポールスリング。
どうも見ているに、シンガポールスリングの素が作ってあるらしい。
そいつをシェイカーに入れて、ちゃちゃちゃっと適当に混ぜて(俺のがまだ上手くシェイクできる)、
はい出来上がり。

そんな、ちょっと白けた本家本元のシンガポールスリングを味わってからまた5時間。

深夜12:15のスリランカ空港に僕らは降り立った。

いちおう女連れであること。いちおう社会人であること。

だからいちおう、初日の宿だけは押さえてあった。

1300ルピーを払って(1ルピーは1円とお考えくださいませ)1時間、
タクシーでコロンボのホテルに向かう。


正直、海外のタクシーは僕は怖い。ほんとに怖い。
密室の中、何をされるかたまったもんじゃぁない。
トゥクトゥクやサムローの方が何倍もマシだ。
いざとなったら飛び降りることだって出来る。

そんなことを考えつつタクシーは深夜のスリランカをひた走る。
やがて見えてきたコロンボの街並み。

どうしようもなく、スラムのようだ。
ひとっこ一人居ない。
何回か通る、軍隊の検問。
自動小銃を携えたアーミーが窓の中を覗き込んでくる。

カノジョととりとめもない話をしながら、

ここで車停められたらやべえな。

あ、ここもヤバい。

真っ暗なストリートに差し掛かる度、脂汗を滲ませていた。

ようやく見えてきたグランド・オリエンタルホテル。

陸に打ち上げられたアザラシのように、ベッドに倒れこんだ。



05.10.05


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