エアポリヤ

最終日 4日目の朝。

社会人のチカラ、マニーを使って
トゥクトゥクでゾウの孤児園へ。

ほんとはバスで行きたい。けどやむをえない。もう最終日だ。
、なんて誰か/自分に言い訳しつつ。

ゾウの孤児園ではペラヘラ祭で見れなかった
ゾウの大群を見ることができた。
目の前をゾウの群れがノッシノッシと通り過ぎていく、結構な迫力なのだった。





ここでしかし、ゾウの鼻ってのは実はずいぶんと気持ち悪いことに気づく。
川の中からにょっきりと鼻だけ突き出しているゾウ。
鼻だけ見ると、それは何ら、ホラー映画なんぞに出てくる得体の知れない動物の触覚と変わらないのだった。
鼻の裏はピンク色でウネウネしてるし。

なんて、お子様の夢を壊すことを書きつつもやっぱりゾウさんはかわいい。


多分ペラヘラ祭に出演したのであろうゾウさんが
キャンディ近くの街道のあちこちで家路を辿っていた。徒歩で。


キャンディに戻った後は、
本日の深夜便の飛行機に乗るべく、いよいよコロンボへ。

コロンボについた後は、海辺のリゾート・ニゴンボに立ち寄りたかったが
さすがにタイム・アップだ。

夕焼けはコロンボの波止場で迎えた。
インド洋だか太平洋だか知らないけれど、
とにかく真っ青な海に落ちゆく夕日。

そんな夕日を眺めるわけでもなく
一心不乱に凧揚げに興じるスリランカピープル。
茜空には何百ものタコ。
僕と、カノジョだけが青臭いマンゴーをかじりながら夕日を眺めている。








こんな旅の終わりも、まぁ悪くない。

スリランカカリーの夕食を平らげ、
地元の人々が集うカジノに興じ、夜10時。
空港行きのバスが出ている民営バスターミナルに向かった。

コロンボ駅の前を通る。
たった3日前に利用した駅。
なぜか妙に懐かしく思え、
3日前の自分が見えるような気がして
思わずじっと改札口を凝視した。

民営バスターミナル。

じっと耳をすますと
それぞれのバスが行き先を叫ぶ声が聞こえる。

エアポリヤエアポリヤエアポリヤエアポリヤエアポリヤ・・・

「エアポート?」

そう聞くと、
ニヤリと白い歯を見せてイエスと答えた。

焼きトウモロコシ2本分の代金を払い、
バスに乗り込む。

スリランカのバスは、時刻表などそもそも存在しないのだろう、座席が一杯になるまで出発しない。
座席にはまだ数名のスリランカ人。
出発まであと10分か、30分か、1時間か。

エアポリヤエアポリヤエアポリヤエアポリヤエアポリヤ・・・

窓の外で絶え間なく叫び続けるその声を聞きながら、じっと目を閉じた。



07.01.06


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