一人旅の孤独ということ


例えば、こういうこと。

一人旅の孤独と言うこと。
一人旅は寂しい。
一人になりたくて、”一人旅”がしたくて、日常を飛び出してきたはずなのに、
気がつくと、いつも人の姿をもとめている自分が、そこにはいる。
日々の生活の中で、
”俺は群れていたくないから”とか、”俺は一人が好きやねん”とか、
そういうえらそーなことをいっちゃっていたのが、
もう、どーでもよくなるほど、”人”を求めてしまう。

で、なぜか、めちゃくちゃフレンドリーになっている自分。
コンビニのパートのおばちゃんと”今日はめちゃくちゃ暑いですね”とか、世間話をしている自分。
ゲストハウスの受け付けで一緒になった子と、その場の勢いで部屋をシェアしてしまう自分。
キャンプ場で犬の散歩をしていた近所に住むおっちゃんに声をかけ、夜が更けるまで酒盛りをしてしまう自分。
バスの向こうの景色の中に見える、現地の子供の姿に、思わず思いっきり手を振りかえしてしまう自分。

一人になりたくて、”一人旅”がしたくて、日常を抜け出し、
その度にいつも、
”あ〜、人は一人では生きていけないんやな〜”とか、”コミュニケーションって大切だな〜”
とか、そんなことを心に刻み付けて帰ってくる。

そんな、幼稚園の子供でもわかりそうなことを、一人旅に出ないと気づけないのは
単に俺があまりにもガキだからなのか、
それとも、それは一人旅に出たものだけが気づきうる、”一人旅”の恩恵なのか。

・・・って、俺がガキだからにきまってますね。


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