24歳からの自動車免許。 第3話

わかっていた。
わかっているつもりだった。

「はぁ」だの
「ちっ」だの
「あーあ」だの、
そんな悪態を散々つきながら受けた試験の結果は、
決して芳しくないものになるだろうことなど、
なんとなくわかっているつもりだった。

、にしても、である。
こんなもんのしゅごい結果が返ってこようとは、
あの時の潮見には全く予想もつかないことなのであった。


数日後の教習所。

潮見に渡された一枚の紙っきれ。
上部には「安全性テスト診断書」と書かれている。
前回の適性検査の結果である。

その結果を、なんとはなしにつらつらと読んでいく潮見。

ちなみに試験の結果は大きく2つに分かれているのである。

まず、最初の上半分は運動機能のテスト結果。
それぞれの評価項目がAからEの5段階の評価点で表されている。



注意力
判断力
柔軟性
決断力
緻密性
動作の安定性
適応性



・・・・・・・・・ふむ。まぁ悪くはあるまい。
まぁ、あんだけ適当に受けた試験の結果がこんなもんなら、
俺もたいしたもんじゃあないか。

ちょっとだけ気を良くしながら、続いて紙っきれの下半分を見ていく。

性格特性。
紙っきれの下半分には性格についての検査結果が表されている。
評価点はAからCの3段階。




思わず目をひん剥いた。




情緒不安定性
暴発性
自己中心性
神経質
虚飾性




・・・全部Cじゃん。

・・・オールCじゃん。

・・・視力検査の表みたいじゃん。

・・・しかも全部右じゃん。

いやそんなことは考えなかったけれども、
とにかく試験の結果にちょっと(いや相当)ショックを受けたことだけは間違い無いのだった。



げに恐るべきは、安全性テスト診断書。

車の乗り方を習得する前に、
俺は人生の歩き方についてもう一度考え直した方がいいのかもしれない。

そんなことすら潮見に考えさせる、一枚の紙っきれなのであった。



・・・・・・・・いや俺はそんなに性格悪くない・・・・・はずだよ・・・・・。




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