ただの泣き言、あるいは繰り言。

実家から長野経由、東京に降り立ってはや9時間と15分。

新宿から下宿に帰る山手線の中、
なぜか僕は大いにへこんでいる。

久しぶりに会う友人と座ったカウンターでも
下を向いてそっとため息。

そのため息やへこみの主たる要因はやはり、
7日間の休日の終幕。明日からの仕事の開演。
それ以外には考えられず、
「長い休みなんざあ迂闊に取るもんじゃぁねえなぁ。」
なんてひとりごちてみても、
この吐く息はため息のままであり、
この心持ちはへこみのままなのであるけれども、
兎に角、ぼくはそうひとりごちて
このへこみやため息に確固たる理由を付与せずにはいられないわけである。


しかし、まあ、 

なんてピコピコやってたら
いつしか電車は渋谷を過ぎ恵比寿。
なにをやっとんじゃ俺は。
反対側のホームにもどり、またシグマリオンを開く。

「仕事」という日常(実にありふれた言葉だけれど)を
離れ、旅に出て、あるいは実家に戻り、
自らの日常を改めて振り返り、かみ砕き、咀嚼する。
咀嚼しえずに残った老廃物、あるいは澱もの、不純物。

それを僕は、
あるいは明日からの仕事に備え家路を辿るこの山手線の中の人間たちは、
どのように飲み込み、
あるいは処理し夢の島へ燃える、あるいは燃えないゴミとして運んでいるのだろうか。

なんて20代後半のオスが考えることにしては
いささかおセンチに過ぎることを考え、
そして僕の下宿がある駅に着く。

駅のホームでまた開く。

老廃物、あるいは澱もの、不純物。
思い描いていた夢との乖離の量。
今の仕事に対する不満。
別の仕事に対する夢、ないしは現実逃避。

そういうものを抱えて僕は、
また下宿へ、仕事へ戻る。

いくらおセンチに書こうが、
淡々と事実として飲み込もうが、
それが現実だ。
It's just a real.
ごめんなんとなく英語で言ってみたくなった。

なんて泣き言、繰り言をごちゃごちゃピコピコ書いてるうちに、
いつしかため息とへこみは減衰し、
家帰ったら柔道の決勝みーよせ。なんて考えていたり。

ただ、さ、
明日からまた仕事で、
はぁ。だの、ふぅ。だの思っている
全国数百万のさざえさん症候群の方々に
ただ、協調を求めるというか、がんばりましょうや。というか。

なんの示唆もなんの教訓も無い文章をだらだら書いてるわたくしも
明日からまたがんばりまっせという決意表明というか。

そんなかんじでございました。


ひさしぶりの今日の一言。
あんたはまだ若いなどと卑怯な逃げ方をするな。
篠原美也子。



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