ただ静かに散って行くから。

浜崎あゆみ、という歌い手がいる。
彼女の事が最近ちょっと気になり始めているのは、
別に
前の彼女が浜崎あゆみの髪型を真似していたからだとか、
くーっ、あのぼでー、たまんねーなー
だとか
そういう意味ももちろんあるが
それだけでも、もちろんない。

彼女の書く、”歌詞”である。
なんか、流行歌として片付けてはいられないような、
23歳のおっさん化しかけた男をまでも
おっ?
と思わせるような、それ、があるのである。

君を咲き誇ろう
美しく花開いた
その後はただ静かに
散って行くから・・・

だけどそれは決して
後悔ではなくて
あの日々が
あった証なのでしょう


J−POPという”流行”というものの、
そのまさに中心に位置している、浜崎あゆみ。

そして、彼女は歌う。
彼女自身が残酷なまでに自覚している、自らの”流行り”というポジションを。
いずれ訪れるであろう自らの廃れ行く様を。

21,2の女のコが”それ”を歌っている事実。

そんな彼女の境遇に対して感じるのは、
同情、そしてなぜか湧き上がる、激しい嫉妬。


もしかしたら、コギャルのコ達にとっての”浜崎あゆみ”
っていうのは、
僕達にとっての”尾崎”とか
あるいは
もっと上の年代の人にとっての
”えーちゃん”とか
そういうものなのかもしれない。

なんて、ふっと思ってみたりもした。

p.s. そして上記の歌の題名は、vogue。
     vogue:流行り、人気。



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