国内で車に乗る

2007 年 4 月 30 日日産ティーダラティオ、マツダアテンザ
2006 年 11 月 10 日マツダベリーサ
2006 年 3 月 28 日マツダアクセラ
2005 年 8 月 20 日トヨタカローラ
2004 年 11 月 14 日日産マーチ 14e-four (北海道)
2003 年 11 月 30 日日産ブルーバードシルフィ1.5(沖縄)
2003 年 8 月 3 日日産ブルーバードシルフィ1.8(宮崎)
2003 年 5 月 2 日トヨタカローラ,日産スカイライン
2003 年 1 月 1 日トヨタプレミオ
2002 年 6 月 11 日日産セフィーロ
2001 年 12 月 25 日日産スカイライン
2001 年 9 月 21 日日産セドリック
2001 年 7 月 25 日日産サニー
2001 年 1 月 8 日トヨタヴィッツ
2000 年 10 月 10 日日産ブルーバード
2000 年 7 月 28 日日産プリメーラ
2000 年 2 月 1 日トヨタカローラ
1999 年 12 月 1 日日産スカイライン
1999 年 2 月 11 日作成

Consumer Report などを読んでつくづく思ったのは, 「客観的な」自動車評論など何の役にも立たないということである. 定量的な測定や,ポイント制による順位付けなども, しょせんはベースとなる価値観の反映に過ぎない. 大切なことは,テスターが自分と同じ目を持っているか, ということなのだ. 僕は実用車にばかり乗っていて,GT-R にも 86 レビンにも 61 スターレットにも RX-7 にも乗ったことはないが,ひょっとして,同じ感じ方をしてくれる人が みなさんのなかにいてくれるかも知れない,とかすかに期待してこれを記す.

K. Shida

2007/03/29~3/31 マツダアテンザセダン 2.3 5AT 鹿児島大隈半島

MAZDA ATENZA 2.3 Sedan 5AT, Sakura-jima Ferry 鹿児島県桜島フェリー船上にて 2007 年 3 月 29 日. Canon Digital IXY1000

セダンの2.3Lを借りて480キロ走った. なりゆきで後輪駆動車に乗ってはいても,もともと前輪駆動車派の僕には, まずフロントドライブならではの安定性,直進性のよさが好ましい. 乗り心地もフラットで上下左右に不快に揺さぶられることはなく, 近頃の日産FF車よりよい.操縦性もよいが,扁平な55タイヤのせいか コーナーでのフロントの滑り出しは急で予兆がない. 攻めたいときには危ういが,コントロール性重視のタイヤにすれば改善されるだろうか. エンジンはバランサーシャフトつきでスムーズ. 6気筒並みとはいかないが,アイドリング付近の微振動を除けば不満はない. 1.4トンのボディに178馬力あれば動力性能は十分余裕がある. ATは5段だが,最終減速比は加速力を重視した設定で,5速100km/hは2300回転ほど回る. 大型4気筒エンジンはトルクが十分あるので,もう少し回転を下げてクルージングギアと割り切ってもよいのではないか. ボディは幅が1780mmあるが,空いた大隈半島の道では幅はまったく気にならない. ドアの張り出しが大きくて,乗員の感覚としては室内幅はそれほど広くないように感じられる. まとめていえば,実用車としてほとんど不満のないできである.車体の剛性感をもっと上げて 騒音の侵入を押さえればプレミアム性が加わるはずだ. 逆にいえば,アクセラがこの内容だったら手放しで褒められるだろう.

2007/01/07 日産ティーダ・ラティオ 1.8 CVT 沖縄本島

Nissan Tida Latio 1.8 CVT, Manzamoh, Okinawa 沖縄本島万座毛駐車場にて 2007 年 1 月 7 日. Canon Digital IXY1000

今回は日産ティーダラティオ1.8を借りました. 車体に対してエンジンが強力でCVTなので80km/h巡航で1500回転前後という 小型車では例外的なハイギアードです. 一方足回りは旧型のサニー/シルフィーよりも退化しています. 低速では路面の凹凸を拾って不愉快な上下動が絶えず,スピードを上げればましになりますが, フラット感はありません.マーチのシャーシを流用しているためだと思います.

奥の白い車は現代ソナタです.本土ではまったくといっていいほど見かけませんし, 前回本島に来たときも見ませんでしたが,今回は何台も見ました. レンタカーがほとんどで,同じ排気量クラスで車両価格が安いからでしょうか. ソナタは,後ろから見るとカムリのようであり,前から見るとホンダのようでも スバルのようでもアウディのようでもあるという,デジャヴュな印象が韓国車の伝統です. すぐ近くには大衆車の現代TBのレンタカーもとまっていました.

2006/09/02-09/04 マツダベリーサ 1.5 e4WD 4AT 北海道

Mazda Verisa 1.5 4AT, at Asahiyama Zoo, Asahikawa, Hokkaido 北海道旭川市旭山動物園駐車場にて 2006 年 9 月 4 日. Canon G6

春のアクセラがよかったのでその下のベリーサを借りてみるが,期待はずれだった. まず乗り心地がよくない.185/55R15という小径の扁平タイヤを履いているためか, エアーチェックのため正面から見てみるとゴムの高さがじつに低い. 走ってもちょっとの段差でガツンと衝撃が伝わり,リムがタイヤに喰いこむのではと 不安になるほどだった. 電動ステアリングの感覚とはこういうことをいうのか,マーチと似た感触で, 直進性はそれほど高くない割には切り込むとグニューとする. コーナリングパワー自体は結構いける.燃費もよい. スタイリングも好感が持てるだけに,マツダらしいZoom-Zoomなハンドリングを ぜひ与えてほしいものだ.

2006/03/26-03/27 マツダアクセラ 1.5F 4AT (2004年登録) 大分県

Mazda Accela 1.5F 4AT at Ritsumeikan Asia-Pcific Univ, Beppu, Ohita 大分県別府市立命館アジア太平洋大学駐車場にて 2006 年 3 月 27 日. Canon S60

初めてマツダレンタカーに乗ってみる.情報処理学会と提携して割引で借りられる ようになったからだ.1992年にサンフランシスコでエスコートに乗って以来14年 ぶりである.あのときの印象は悪かったが,今回はまったく違った. 何よりハンドリングがいい.今回はスタッドレスタイヤつきだったがタイヤを チェックするまで気が付かなかった.ハンドルの感覚は確かで良く曲がるし, 直進性もいい(90km/h以上は未チェック).ボディ剛性も不満はない. 乗り心地は60km/h以下では硬いがそれを超えるとフラットになってくるヨーロッパ車 風.エンジンは一人乗車の限り十分で,足りないという人はよほどパワーに頼った 運転をする人だろう.

ティプトロ4ATは,シフトの反応はV35スカイラインより早いが, 使い勝手はスカイラインに及ばない.スカイラインは,マニュアル側に倒すと3速に 落ちるのでDレンジと混同することはない.アクセラは倒しても元のギアのままなので, どちら側か一瞬分からなくなってしまうことがときどきある.そこでエンジンブレーキを 使おうと思って前方に倒すと実はDレンジからNレンジに変わってびっくりする ことが2日間で何回かあった.ブレーキペダルは今時としてはむしろ固めだと思う.

日産のFWD小型車は,キューブのプラットフォームをシルフィーまで 使いまわしているが,このプラットフォームは残念ながら操縦性があまり よろしくない.サニーおよび旧シルフィーの操縦性が良かっただけに, この面では退化した感じだ. そこでマツダに期待するわけだが,今のところデザイン過剰の割りには 何となく安っぽい印象と,振動,バサバサした騒音が欠点である. この辺はトヨタ・日産とは明らかに差がある.この辺が克服できれば, 日産のオルタナティブになり得る.アテンザなら満足できる水準に達して いるかも知れない,と乗ってみたくなった.

2005/08/17-08/20 トヨタカローラ 1.5X 4AT, 北海道十勝帯広方面

Toyota Collora 1.5X 4AT at Lake Oikamanaito, Hokkaido 北海道大樹町オイカマナイトー(生花苗湖)2005 年 8 月 17 日. Canon G6

二年前に長崎で乗った車が,マイナーチェンジしました. 第一印象は,静かになった.もはやガーガーいいません. 燃費はますます良くて,31.6リットルで702km走りました. リッター22km超なら,プリウス不要論も成立する. タイヤだけはもうちょっといいものを履かせたい. 車好きということを再考させられる一台だ.

2004/10/18 日産マーチ 14e-four e4WD, 北海道

Nissan MARCH 1.e four 4AT at Youtei-San 羊蹄山をのぞむ.2004 年 10 月 18 日.Canon S45

千歳市から羊蹄山往復6時間のドライブである. エンジンが 1.4L ということもあって 1L のヴィッツより力がある. 加速時はうるさいが,巡航は充分静かである. ハンドルは復元力が強めでヴィッツより不自然だ. 直進性は良いし,コーナリングパワーは13年前に乗った 先代のマーチとは比べ物にならず,十分なレベルにある. 燃費は 231.8km/14.3L=16.2km/L だった. ドライ路面のため e-4WD は試す場面がなかった. 総じて実用車の印象であり,外観や内装から受ける印象から 洗練された乗り心地や走りを期待するとがっかりすることになる.

2003/11/20-11/22 日産ブルーバードシルフィ 1.5i 4AT, 沖縄県

Nissan SYLPHY 1.5i 4AT at Okinawa 沖縄本島やんばる東村サキシマスオウノキにて.2003年11月21日. Canon S45

シルフィーが続いてしまったが,今度はマイナーチェンジ後のモデルである. テールのデザインはこちらのほうが良い.走行距離は約2万キロと新しいが, 乗り心地の印象は同じである. タイヤは175/70R14と細いが,今回は直進性に不満は無かった. はじめは1.5L版であることに気付かないで走っていたくらいで, 街のりではほとんど1.8Lと差が無い. ギアリングも同じである.ただ高速道路のゆるいのぼりでも4速から 3速に落ちてしまうから,トルクの細いことが知られる. 乗りやすく扱いやすいこれくらいのサイズのセダンは,いまや貴重な存在か. 個人的にはカローラより好き.

2003/07/30-07/31 日産ブルーバードシルフィ 1.8Vi 4AT, 宮崎県

Nissan SYLPHY 1.8Vi 4AT at Miyazaki 宮崎県飫肥杉展望台にて.2003年7月31日. Canon S30

二年前に愛媛で乗ったサニーと基本的に同じはずなのだが, 既に8万7千キロを走破していたせいか,そのときほどの好印象は受けなかった. タイヤは185/65R15と十分なサイズで溝も十分残っていたのだが, 直進性がいまいちで鼻先がむずむずする感じがするために, ペースを上げる気にならないのだ. あまり感動しない代わり絶望感もない.ごく普通の乗用車. 燃費は 9L/140km.

2003/04/30-05/2 トヨタカローラ 1.5X 4AT, 長崎県,佐賀県

Toyota Collora 1.5X 4AT at Unzen, Nagasaki 長崎県雲仙岳山中(サムネイル)と,平戸商館跡にて.それぞれ2003年4月30日,5月2日. Canon S30

プレミオとカローラとどう違うのか,大きさが違うだけならカローラで 十分じゃないのかと迷っている皆さん,だめです. そこはトヨタ,内装,騒音レベルなどきっちりと差をつけてあります. 旧型に比べれば大進歩で, 足回りもエンジンも気になる弱点はないですし,乗りやすい. 燃費は信じられないくらいよいです.たった27リットルで491km走りま したから18km/L.ヴィッツよりいいんじゃないの? 一番気になるのは格好が悪いことですね. 口之津,雲仙,島原温泉,武雄温泉などを回りました.

2003/02/14- 日産スカイライン V35 250GT 4AT

Nissan Skyline V35 250GT at Kohoku Newtown, Kanagawa 港北ニュータウンにて.2月14日.Canon S30

VQエンジンの優れていることは,セフィーロで体験済み. V35スカイラインの超ロングホイルベースのプロポーションは, 造り手の強烈な意思を感じさせる. 小林彰太郎がシトロエンエクザンティアを理想のセダンと激賞して いるように,RWDセダンは存在を賭けた戦いのふちにある. 検討してみれば,FWDセダンに伍していくにはこうするしかない, ということが分かるだろう. スカイラインのスタビリティは,雨天時の高速安定性にも 不安のないレベルに達している. フラットライドでは,メルセデスをはじめとするドイツ製 プレミアムカーより一段落ちるが,それは値段相応というものだろう. だがR34までと違って,とにかく同じ土俵に上がれるようになったことは 確かだ. ボルボS70を失ったため,この車買いました.

2002/11/3-5 トヨタプレミオ 1.8 4WD 4AT,北海道東部

Toyota Premio 1.8 4WD 4AT at Dohoku, Hokkaido 知床大橋にて.2002年11月3日.Canon S30

この車はスタッドレスタイヤを履いていたので, ハンドリングについては確かなことはいえない. ぐにゃぐにゃ感はあったが,多少ペースを上げても 不安になるようなことはない. 車体が同クラス他車に比べて200kgくらい軽いにもかかわらず, 剛性感不足は感じない. ロングホイールベースの客室は前後に長く天井も高いが, 幅は5ナンバーサイズなので特別ひろびろ感はない. 木目を使って高級感を出そうとしているが,しょせんは値段相応. コンセプトは新しいが,走り出した瞬間いつものトヨタくささがぷんぷん におう.トヨタ車は,どんな形をしていてもトヨタなのか.

2002/6/1-3 日産セフィーロ 2.0 4AT, 沖縄

Nissan Cefiro Excimo-G 2.0 at Kujigami, Okinawa 国道 58 号線上陸点近くの国頭村奥共同店にて.2002年6月2日.Canon S30

エンジン,ハンドリングともスカイラインより優れている. 十分静かだし,セドリックのように車体が重い感じもない. トルクはやや足りないがこの大きさで 2L では仕方がない. 絶対パワーは十分.燃費も 10km/L を越えたし, いままで乗った日産車の中ではベストの一台.

6月1日に那覇空港で借り出して三十キロかそこらの 平和祈念公園で右前輪パンク.店舗に電話するも, スペアに替えてそのまま走れとの指示. 前輪テンパータイヤはまずいと思い,後輪を前輪に移す. 右後輪テンパータイヤで五百キロ以上走る. 意外と支障はなかったが,あまり気持ちは宜しくない.

2001/12/22-24 日産スカイライン R34 GT 4AT, 南九州

Nissan Skyline R34 GT at Kyushichi-pass, Kyushu 熊本−鹿児島県境久七峠にて.12月23日.Canon S30

RB エンジンに乗るのは三回目. 二年前の R33 が良くなかったので,こんなはずはない, R34 は違うはずと思って借りた. だが,やっぱりだめ.ほとんど R33 と同じ.もうだまされまいぞ. なにしろ RB エンジンの音が悪い. 3000rpm 以上で特別うるさくなるので,回したくならない. するとトルクがないので遅い. ロードノイズもうるさいから,高速では 90km/h が自然な巡行速度. 剛性は R33 よりましだが新型サニーより悪い. RB20E の R33 より若干ノースヘビー感があり, ハンドリングマシンともいえない. 205/60R15 はオーバータイヤで,乗り心地荒い. 実に消えるべくして消えた車だ. 西鹿児島で借りて,まず上野原遺跡経由で椎葉神楽を見て, 翌日下って指宿,開聞岳,坊津とまわって鹿児島空港で返す. 660km 走行.

2001/09/16-19 日産セドリック Four 2.5t 4AT, 4WD, 北海道北部

Nissan Cedric Four 2.5 turbo at Sarufuccho, Hokkaido 北海道猿払町カムイト沼にて.9月19日. SANYO DSC-SX550.

ぜいたくしようと2リッタークラスを予約しておいたら, 用意されていたのはセドリック.お得でラッキー. これで千歳から旭川経由で稚内へ. セドリックの四輪駆動車は直6の RB25DET つき. 260 馬力のはずだが,車重が 1.7 トン以上あるので, そんなに暴力的動力性能ではない. 乗っているあいだ,僕はてっきり非過給の RB25DE だと思っていた. タービン音も全くしない. ハンドルは軽いが,タイヤが太い(215/55R16)せいか, 轍にハンドルをとられる. コーナリングでは車重を感じる. 燃費は道北の国道を巡って 9km/L くらい.

ドアが厚く外側に膨らんでいて, そのうえコンソールやら肘かけやらが張り出しているので, 運転席に座ると意外とタイト. 車体はでかいが,運転しやすいので,身体の延長というか, オヤジが乗ると,自意識の膨張ぶりを外面化した感じ.

なにしろらくちん。 アメリカ車の理想を受け継ぐ. TVCM に出たヴァージングループ会長のイギリス人ブランソンの イメージではない. ひょっとして,リンカーンてこんな感じじゃないだろうか. やっぱり,マルチシリンダーはいいなあ,と思ってしまう 僕も,もうオヤジ.

2001/07/24-25 日産サニー EX Saloon 1.5 4AT, 愛媛

Nissan Sunny EX Saloon 1.5 at Iyo-nagahama, Ehime 愛媛県伊予長浜町肱川おろし展望公園にて.7月24日. SANYO DSC-SX550.

三年前に北海道で乗ったサニーとは, ボディだけでなくエンジンも変わっている. デザインコンセプトとしては,「ゴーン以前」の車だが, この新シャーシはかなりいい. ガーというエンジンの騒音も,ザーというロードノイズも, 押えられていて,おとなしい走りならば, 感心するほど滑らかな走行感覚が楽しめる. 操縦性も悪くなく,去年乗ったプリメーラ・ブルーバード よりも素性はいい. タイヤは 175/70R14 で,ブルーバードと同じだ.

ボディスタイルは,旧型よりマトモになり, ボンネットのヒンジもみえなくなった. しかし,あまり広くなった気はしないし, 内装のセンスも進歩がない. 車重が重くなったためか,QG エンジンの特性か、 エアコン使用だと一人乗車でも動き出しは鈍い. 回転が上がればパワーは十分なのだが, そうすると,旧型ほどではないにせよ, やはりガーといってしまうから,飛ばす気にはならない. 1.8L エンジンが欲しい.燃費は一般道路で 12km/L 台. シルフィが本命か.

2001/01/5-8 トヨタヴィッツ 1.0, 熊本・宮崎

Toyota Vitz 1.0 at Tabaru-saka, Kumamoto 熊本県田原坂「一の坂」駐車場にて.1月5日. SANYO DSC-SX550.

世評通り,かなりいい車である. まず,ボディがドイツ車並に硬い. かつてのパブリカやスターレットのように, ドラム缶に乗っているのかと思うようなのが, 安いトヨタ車だという固定観念は崩れ去った. 動力性能は,一人乗車なら 1.0L でもぎりぎり足りる. 100km/h 巡行は十分可能だし,操縦性も素直なので, 速くはないが運転を楽しめる車だ. これなら,一人旅である限り,奮発してブルーバードや プリメーラを借りる必要はないと感じた. もっとも,長距離ドライブでの疲労度は, より大きな車並とはいかないが. 燃費は,高速道と市街地ミックスで 17km/L 確かに走る.

改善の余地があるのは,乗り心地. 微速でグラグラするような感じは,旧来のトヨタ車のものだし, 速度をあげると縦揺れが激しい. しっかりしたしなやかさが欲しい. あと,コーナーで道路の継目など摩擦の低い部分を踏むと, ずりっと外側に膨らむのは,どの車でもあることだが, その度合が激しいように感じる.これはタイヤ (155SR13) のせいかも知れない.

2000/10/6-7 日産ブルーバード 1.8 エプリースアテーサ , 釧路・根室

Nissan Bluebird Attesa at Nemuro, Hokkaido 北海道根室半島ノツカマフ一号二号チャシの近くにて.10月7日. Kodak DC280J Zoom.

7月に乗ったプリメーラと同じ車のはずなのだが, 心持ち乗り心地がソフトで,巡行時の音も静かなような気がする. すり減ったトーヨー 175/70R14 はちょっとアンダータイヤ. 工事中の砂利道を通ってもアテーサゆえ進路が乱れない. 80km/h で 1700rpm というハイギアードで燃費は 14km/L と良い. キューブからブルーバードまで品質感は全く同じで形と大きさが違うだけ. 1992 年に乗ったブルーバードからなにも「良く」なっていない. これはもはや技術の問題ではなく,やれることはコストで押えられていて, 実用になるという以上の「いい車」にはなりようもない,のだろう. こういう「ゆるい」造り方は,アメリカの自動車メーカと同じ. もし,せめてオペルにする気になったら,

250万円で売るつもりになれば,300万のオペルにはすぐ勝てるだろうに. 180万に納めるために悲槍なことになっている.

2000/07/21-25 日産プリメーラ・カミノ 1.8, 愛媛

Nissan Premera Camino 愛媛県佐田半島の漁港にて.7月21日.Kodak DC280J Zoom, 30-60mm(Equiv.) F3.0-3.8.

このモデルが出たときの自動車雑誌の論調は「普通になっちゃった」 という感じだったが,ようやくそれを追認できた. サニーが少し静かになったただけ.ハンドリング,スタイリングとも 先代より悪くなっていて,もはやスポーツセダンの面影はない. コストダウンだけ一生懸命やったのかな. 乗って分かる日産自壊の過程.想い入れを拒絶する没理想な車. 松山で借りて,南予・西土佐を回る. すなわち松山--伊予大洲--佐田岬--八幡浜(泊)--足摺岬--土佐中村(泊)-- 四万十川流域--宇和島(二泊)--松山.今年も和霊大祭を見られて幸せ.

2000/01/4-6 トヨタカローラ SE Saloon,島根

写真:島根県飯石郡吉田村菅谷たたらにて. 1月6日.Leica M6, Summicron M50mm F2.0.
初めて島根県に行ったが岩見銀山とここ吉田村のたたら製鉄の展示は素晴らしい. どちらも一日費やす価値がある.

このカローラは,今のトヨタの車種構成の中では旧思想に属する車になって しまったが,意外とすっきりとしたスタイルをしていると思いませんか. 問題は,大型車に適したプロポーションをそのまま縮小したため, いい車,ではなくいい車の模型になってしまったことである. 一昨年乗ったサニーと同じ車で,ほとんど区別がつかない. 乗り出した瞬間はあまりのトヨタ臭さにうんざりするが, 三日で慣らされて気にならなくなる. ハンドリングは素直だし,駆動系はサニーより気持ちスムーズかも知れないが, サニーより少しゆっくり走る方が自然である. 乗りながらずっと「この車に魂はあるのか?」と考えていたのだが, 三日でその答えは見つからなかった. まあヨーロッパフォードにはないようだし,ボルボにはあるかというと微妙なところだし, 魂入ってなかろうとどうでもいいことだが,そういう車と過ごすのを人生の時間の 無駄と思うかどうか.

1999/11/26,27 日産スカイライン GTS R33,宮崎

写真:鹿児島県内之浦宇宙科学研究所にて. 11月26日.Leica M6, Summicron M50mm F2.0.

音にも聞くスカイラインというものに一度乗ってみようと思って, 宮崎で借りて,都井岬,内之浦発射場,霧島を回る. 日産の魂(!?) RB20E 直6 2L つき. 美点は振動が少ないことで,長時間乗っても疲労が少ない. 2L 版でもトルクに不足はなく概ね 3000 回転以内ですむ. AT も,あまり高回転まで使いたがらない設定. 期待外れは音.四気筒エンジンのようにブイーンとはいわないが, ザーと回るだけで快音とは程遠い. フォードの V8 4.6L だって 3000 回転を越えるとクオーンという. 足回りでは,コーナーでアクセルを踏んでもパワーアンダーステアが出ない とはいえ,今更そんな走りに興味はないし,グリップ走行の範囲内では FWD より限界が高いとはいえない. 去年サニーでびっくりしたボンネット裏のヒンジが, スカイラインでもはっきり見える. ボンネットがユサユサ上下する様子も,サニーと同じ. サイズが大きい割に実用性の詰めが甘く,質感はイマイチ, それでいておっとり走る分には気持ちがいい, アメリカンなクーペに近い雰囲気. 燃費は順調な一般道路で 11km/L 台.

もう旧式だからというなかれ.出た時期は C クラスや Audi A4 と ほぼ同じで,向うはバリバリの現役.5年かそこらで見劣りがして しまうのはもともとその程度の車ということだ. 結論:独身男性向けの太ったサニー.

1999/05/16 日産キューブ,知床半島にて

Nissan Cube 知床峠にて.Nikon FM2n/T, Ai-Zoom Nikkor 35-70mm f3.3-4.5.

網走で借りた. 去年のサニーと比べてかなりいい印象を受けた. これで十分じゃないか,と思ってしまいそうになるくらい. ベース車のマーチに比べてボディは しっかりしていて,きゃしゃな印象はない. 車高が高い割にはコーナリングも普通で(タイヤは 175/60R14 の ダンロップウインザーというかなり良いものがついていた), 加速も田舎の一般道一人乗車ならフルスロットルにする チャンスはないくらいだ.

気になる点は,やはり足まわりに比べて上屋が重いことである. (1) マーチに比べて 150kg 重いのに同じ 1.3L エンジン なのでトルク不足.平坦路でも自然に四速には入らず , 一旦スロットルを離す必要があった. 一人乗車でもこの調子だから,トルク的には 1.6L から 1.8L 欲しい. もっとも三速巡行でも燃料消費率は良く, 15km/L 近くいった. (2) シフトアップショックが大きい. (3) 僅かにピッチングする.

1998/05/16 日産サニー,道南にて

Nissan Sunny '98 江差温泉,湯の華にて.Kyocera T4super, Tesser 35mm f2.8.

函館で借りた生活四輪駆動モデル.これで函館山,松前や江差を廻る. 日産車だからわりあいよく走る.四駆のため二輪駆動より重いが, そのハンディも感じない. しかし僕はこの車は評価しない. 夢も希望もないただのガマン車だからである. まず内装外観がお粗末すぎる. 乗ってみて驚いたのは,運転席からの眺めである. ワイパー取り付けがセミコンシールド型になっているので, ボンネット後端がめくれあがっているのだが,その内側の ヒンジとボルトがちょうど運転席から良く見えるのである. これでは,内装フルトリムもセミコンシールドワイパーも 台無しでがっかりである.

前モデルからホイルベースを10cm以上伸ばした割には, 後席に座ろうという気にならないのは,全高が1375mmしか ないし,座面もウレタン成型の安物だからだ. そして,どうやら SAAB をパクって失敗したらしい, シャープさも高級感もなくほめるところがないスタイリング. そして,うるさいエンジン音とロードノイズ. 前モデルでは,ドアを閉める音にも気を使って 「サニーは高級車」と宣伝していたが,その部分は 全く継承されていない. 日本のこのクラスは,もはや許容できるの質感の下限を 割ってしまった.サイズ的に手ごろだからという理由で買っても, 我慢がならないであろう.

日本の自動車メーカに言う. 行き過ぎたコストダウンを止め, 顧客に満足を与える車を作りなさい.

1989/02/17--1997/12/25 VolksWagen Golf1.8GLI

VW GolfII 福井県越前海岸にて.1997 年 11 月 22 日.Kyocera T4super, Tesser 35mm f2.8.

1989 年に初代ゴルフから買い替えたときには,「なんて良くなったんだろう, この車は良すぎてもったいない」と思ったものだ. それが,6〜7年たってくたびれてくると,だんだん初代を彷佛とさせる ようになってきたので,血は争えないものだ,と分かった. 初代にくらべると静かだし,パワーはあるし,足周りもいいので, 同じ道を10km/h 早く走れた. ボルボ S70 に 変えたらまた 10km/h 遅くなったので, S70 の足周りは GolfI 並みと分かる.つまりボルボはフォルクスワーゲンにくらべ, 足周りで15 年は遅れている. 一方,GolfII は初代にくらべ車体が大きくぶかぶかする感じだし, 初代のビールびんをたたいているようないいエンジン音もしないので, 夢中になるような楽しさは減ったように思った.

9年乗って機械的には全く問題なかったのを買い替えたのは, カリフォルニアでデュアルエアバック付きに乗ったので, 今さらエアバックなしの車に乗る気がしなかったのと, 3速自動変速機がさすがにうるさかったからだ. イギリスで乗った SEAT Tredoは, この型のゴルフに4速 AT をつけたような車である.

1994 年 10 月 三菱ランサー MX1.5 4WD,北海道オロロンライン

札幌で借り,オロロンラインを北上して留萌から美瑛で一泊, 帰りは夕張経由で札幌に帰るドライブをした. ランサーは三菱車としては多少知的なイメージのある デザインであり,高馬力のターボエンジンもバリエーションにあるから, 小さめのプリメーラみたいな期待を持って乗ったのである. しかし,それは裏切られた. まず,フォルクスワーゲンと比べてすらうるさいロードノイズは, ミラージュ/ランサーシリーズ歴代モデルに共通する弱点らしく, 70km/h 以上出す気になれない.これは平均速度の高い北海道では, 追いこさせの帝王になることを意味している. 足廻りや空間の煮詰め方も,日産車に比べて明らかに甘い.

1994 年 8 月 Landrover Discovery V8 4.0L, 夏合宿にて

ゴルフが修理中だったので,隣のおじさんから借用して, 尾瀬での研究室夏合宿に乗っていく. 幅 1800mm で重さ 2tons というのにはじめはびびったが, 意外と車幅には慣れるものだ.というか,狭いところには はじめから近付かなくなるため,ぶつかったりはしないが, 知らず知らずのうちに行動が制約されている,ということだろう. ファミリーレストランの駐車場などでは気を使った. V8 エンジンにも初めて乗った.静かというわけではないが, 爆発間隔の小ささがいいのであろう. 燃費は意外と良くて,合宿往復で 6km/l だった. 一番気を使うのはブレーキで,タイヤもハイトがあるし, ボディの上屋も重いので,強めに踏むと進路が乱れがちになる. ドイツ車程堅くなくて,感覚的に自然,内装の趣味が良いなど, イギリス車の魅力は感じられるが,日常に乗るには大袈裟すぎて 扱いにくい.

1993 年 6 月 日産マーチ 1.0,下北半島

写真:恐山にて. Leica M6 Summicron M35mm F2.0.

マーチを借りて一泊二日の下北半島一周ドライブに出かけた. 当時 1.0L のマーチは 145SR12 を穿いており,これは いくらなんでもアンダータイヤだった. 他の車のつもりでコーナーに入るとまったく曲がらず, 「うんこら,えいこら」とイライラさせられた. 今は全車 13 インチ化されている. あと,アクセルオフ時のスナッチが大きくて気を使ったことと, ぬぼっとしていてかっちり感がないことに目をつぶれば, おおむね運転しやすい車だった. 実用的な巡行速度は90km/h.

1992 年 8 月 日産ブルーバード,徳島・高知

写真:徳島県,剣山国定公園見ノ越にて. Rollei35 Tessor 40mm f3.5.

徳島で借りて,高知まで往復一泊二日のドライブをした. 前年秋,北海道で初代プリメーラに乗ってしまっていたので, それより半世代2年早くでたブルーバードに後に乗ると, 評価は辛くなる. セダンというのにまるでクーペのようにフロントガラスの 傾斜がきついし,同じホイルベースで 12cm も長いためも あってさらに車両感覚が悪くバックに気を使った. そのうえ 165R14 のノーマルタイヤのためコーナでもふんばりが悪い. 夢のように良く曲がるプリメーラは 185/70R14 だった.

1991 年 11 月 日産プリメーラ 1.8,北海道

札幌で初代プリメーラを借りて羊蹄山,洞爺湖方面に日帰りドライブ. 当時 2.0 は掛け値無しのスポーツセダンと評されたのにくらべ, 1.8 はおとなしいグレード.しかし,ゴルフが,ノースヘビーさから くるアンダーステアを明確に感じさせるのに対して, プリメーラのニュートラルなコーナリングは印象的で, 他の車で走るより同じ道が真直ぐになった気がした. 高速巡行性能もよく 120km/h は無理のない巡行速度だった. 欠点は,大きさの割に車両感覚が良いとは言えないこと, シャーシに剛性感があるのに比べ,スイッチ・レバー類など 手に触れる部分が華奢であった.

1991 年 2 月から 5 月 トヨタコロナ1.8GL

自宅の車庫に止めてあったゴルフIIにレジェンドが突っ込んできて 大破したため,修理期間中の代車としてやってきた. 運転はしやすい.後で乗ったブルーバードより明らかに楽. またアイドリングの静かさも印象的だが,加速するとハイメカツインカム 特有の安っぽい音が高まる. 操縦性は可もなし不可もなし. どうしても嫌な点というのはないのだが,当時のトヨタの キャッチコピー”Fun to Drive”とは裏腹に, 「車とはこれほどつまらないものだったのか」と つくづく考えさせられるほど味わいがない. 当時のトヨタはツインターボ攻勢をかけていたが, これなら確かに刹那的加速に喜びを求めるしかあるまい, と納得させられた. どういうわけかこの車,2時間乗ると頭痛がしてきた.

1979/02/25--1989/02/17 VolksWagen Golf1.5 GLE

VW GolfI 中央道下り八王子--大月間にて.1988 年 8 月 1 日.Rollei35, Tesser 40mm f3.5.

これは父が亡くなる前に買ったくるまで,僕が乗るようになったのは,1983 年3 月に 高校を卒業して免許を取ってからである. この車をなんと語ったらよいか…修士課程を終わるまでの6年間の大学生活を 共に走った青春の車という他はない. 当時の僕はゴルフが世界一の車だと信じて疑わなかった. 実際 1980 年代初頭の日本の路上で,加速でもコーナーでもラフな路面でも, この車より速い国産車に遭遇することはまずなかった (加速で負けたのはファミリアロータリークーペだけ). その上二回り大きい車より広く,惚れ惚れする程シャープなモダンデザイン. ドイツ車神話が真実として生きていた時代の車であった. それは美化していると思うかも知れないが,徳大寺有恒も同じような ことを書いていたはずだから探してみるとよい.

もちろん,今の車とはくらべられない点は多い. ステアリングはノンパワーだし,ブレーキは思いっきり蹴飛ばさないと 効かない. 8月の酷暑期は,2時間走ると決まってエンストした. 当時の僕はそれをべーパーロックだとばかり思っていたのだが, あとから思い返してみると,オルタネータの容量不足だったかも知れない. この写真も,横浜の家を出て中央道に乗ったところでエンストして, ひと休みしているところである.


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