SANYO DSC-SX550 夜景撮影チェック

21/Dec/2000
K. Shida

1. 概論

DSC-SX550 は 2000 年春に発売になった百五十万画素単焦点機である. 同年 11 月には後継機種の SX560 が発売になっている. 画素数も少ないしズームもなく,小型とはいっても最軽量でもないので, 素人にうける要素は薄い. このシリーズのウリは,反応の速さと動画機能で, SX550 は 640x480 解像度で毎秒 15 コマ,次の 560 では 30 コマの Quicktime 動画がとれる. 動作の機敏さも美点であり,撮影間隔や, 録画と再生のモード切替えなどは,非常に速い.

もう一つ忘れてならないのは,画素ピッチの件である. デジタルカメラのノイズと夜間撮影性能は, 画素数でなく,それとある意味相反する, 一つの画素の大きさで決まるという説がある. 例えば, 35 万画素機 Q-mini で撮った夜景を見るとあながち嘘とも思えない. 名古屋のテレビ塔を照らすビームだが,手持ち撮影である! 画素ピッチ 7.5 マイクロメートルは,現在の高画素化したデジカメの 倍近い大きさであり,今日では一眼デジカメでしか得られない.

DSC-SX550 の 4.7 マイクロメートルは,それには到底及ばないものの, 今日コンパクトタイプのデジカメで最大の画素ピッチといってよい. 夜間撮影を好む僕としては実に期待できる機種である.

表1:画素ピッチのまとめ
機種画素数公称CCDサイズ有効対角線長さ 画素ピッチ[μm]
Konica Q-mini640x4801/3[in]6.0[mm] 7.5
Konica Q-M100V 1152x8721/2.7[in]6.6[mm]4.7
Sanyo DSC-SX550 1360x10241/2[in]8.0[mm]4.7
Kodak DC280J 1760x11921/1.76[in]8.9[mm]4.1
三百万画素級機2048x15361/1.76[in]8.9[mm] 3.1

2. 夜景

いつもの場所をとった画像は,上の表1のリンクから確認して欲しい. ただしそれぞれもとの 1/2 の対角画素数,つまり SX550 は 640x480 ドット, Q-M100V は 576x436 ドット,DC280J は 896x592 ドットで撮影している. さらに DC280J は +1EV 露出補正している. 画像処理はしていない. 細かい露出制御の違いはあろうが,「画素ピッチで決まる」という説は 基本的に正しいことが実証された.

3. 昼間の撮影

3.1 1360x1024 画像

二つのモードで,タイルの解像感にはまったく違いがない. 空や壁など単調なところをみてほしい. NORMAL は色がブロック状に変化していることが分かる. また UHF アンテナのエレメントの見え方も違う. てすりなどエッジの回りのもわもわノイズは NORMAL の方が目立つが, FINE でも完璧ではない. かなり細かく見ないと分からない程度の違いしかない.

3.2 1024x768 画像

今度は,FINE モードの方がタイルがシャープである.

3.3 640x480 画像

NORMAL モードの方がやや眠い感じだが,ノイズ感はない.

大サイズからの縮小には Macintosh 版 Adobe PhotoShop 5.0LE を用い, 画質は 4 (中画質と高画質の間)とした. サイズを 640x480 に近くするため縮小率が半端になり, そのためてすりなどがギクシャクしている. xv で縮小するともっと顕著である.

4. まとめ

輪郭強調のあまりかかっていない,ソフトな感じの画像である. 色調は,コダック程鮮烈ではない. 夜景には強いが,下は 1/2 秒まで伸び,ボディが軽いためか, DC280J にくらべて手ブレしやすい.
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