デジタルカメラテストその1

解像度一定で画素数の違いによる画面の品質チェック

1998 年 10 月 9 日

1. 目的

解説書には、Web など VGA 解像度で十分な用途であっても、 画素数の多いカメラの方が画質が良いと書かれている。 それが本当かどうかを確かめる。

2. 実験

2台のデジカメと1台の銀塩カメラで、 同じ状況で同時に撮影し、画像を比べる。 Web ページに貼る用途を想定し、 機種によらず画像サイズを 640x480 に揃え、 またファイルサイズが大きくなり過ぎないよう 圧縮率を調整した。

エントリ1:KONICA Q-mini
640x480 解像度。公称 35 万画素。補色系正方画素 1/3inch CCD。 レンズ 6mm F2.8。
エントリ2: SANYO DSC-X1
1024x768 解像度。公称 81 万画素。補色系長方画素 1/3inch CCD。 レンズ 5.5mm F2.8。
エントリ3: Nikon F-601QD
銀塩カメラ。レンズ AF-Nikkor 35-105mm F3.5-4.5。Fujicolor G400で撮影し、 Olympus ES-10S フィルムスキャナでスキャンした。 Adobe PhotoDelux2.0J でファイルサイズが概略同じになるよう 圧縮率を調整した。RGB データに比べやや画質が劣化している。

例1

Q-mini で 640x480 (Normal) で撮影。69649bytes。 手前の赤いパンツに縦の線(ノイズ)がはっきり見える。

DSC-X1 で 640x480 モード(Hi)で撮影。58436bytes。 ギザギザは見えないが、まだ少し眠い感じ。 データサイズはむしろ小さい。

DSC-X1 で 1024x768 モード(SHi2)で撮影し xv で VGA 解像度に縮小。 87519bytes。さらにシャープになった。

Nikon F601QD で撮影した。74852bytes。 色情報は最も豊富で、右から2枚目の赤シャツと5枚目の青シャツが 縞模様であることが分かるのはこれだけである。

例2

Q-mini で 640x480 (Normal) で撮影。41626bytes。 壁の模様は、偽解像で本物と違う。

DSC-X1 で 640x480 モード(Hi)で撮影。41382bytes。

DSC-X1 で 1024x768 モード(SHi2)で撮影し xv で VGA 解像度に縮小。 51764bytes。壁の模様がずっと細かくなった。 木の葉のシャープさに注目.

Nikon F-601QDで撮影した。62448bytes。 タイルが正方形であることは、この画像でだけ判別できる。

考察

確かに、画素数の多い方が良い結果になった。

  1. VGA 解像度のカメラより、XGA 解像度カメラを VGA モードで使った方が良い。
  2. XGA モードで記録し画像処理ソフトで VGA に圧縮すると さらに良い結果が得られる。
  3. 銀塩写真は見ためのシャープネスは XGA モデルと大差ないが、 情報はずっと豊富である。
  4. 元データの画質が劣っていれば、JPEG のファイルサイズでは 大きくても優れた画質の元データから作ったより小さいファイルに劣る。
その理由は、CCD では 1 ドットを 4 画素で構成しているため、 公称解像度のフルカラー画像に比べ情報量が 1/4 しかないためだと思われる。 よって、VGA フルカラー画像の情報量を得るためには、1280x960 の 130万画素モデルまたは 3CCD が必要である。

参考

似たような実験が細川君の 不定期性写真日記1998 年 1 月 6 日に出ています。 僕は保守的な性格のせいか、何をやっても細川君の後追いに なってしまいます。 彼から「こういうのが今面白い」と聞いてもそのときには意味が分からず、 2年くらいして気がつくと真似している、っていうパターン。 天使の羽を持っているって彼みたいな人のことをいうのでしょう。


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