オーディオ談義のページ

1996年12月13日 加筆

ピュアオーディオ趣味はこの頃下火である。 機械への興味が先行する人はコンピュータに行ってしまったし、 クオリティを追求する人にとっては、 ビデオの方が改良が分かりやすい(品質が悪いから)。 オーディオ雑誌を見ても、半ばビデオ雑誌化しているか、 あるいは「無線と実験」のように、 半狂乱といえるまでに反動先鋭化し、 常識ある人にはおっかなくってとても読めない状態である。

若者にとって音楽なしの生活は考えられないというが、 その再生装置はせいぜいヘッドフォンステレオかラジカセで、 ミニコンポを持っていれば上出来の惨状。 いい音を知らないし、音質への感覚は退化している。 技術の進歩が水準の低下をもたらすという例では、 写真機などと軌を一にしており、 技術史的によほどの課題を蔵しているように思われる。

本来オーディオは工学系の人間にとって ラジオから連綿と続く由緒正しい趣味である。 工学部卒たるもの、鉄道、自動車、カメラ、オーディオに関して 蘊蓄がなければならぬ。 カジュアルか、しからずんば馬鹿げた高額商品か、 二極分化したオーディオ界を憂い、 健全で常識あるオーディオ趣味の復興を願う。



リバモアのアパートのシステム
Laudspeaker
Front: B&W 802
Woofer 17cm Kevler corn / Tweeter 2.5cm titan doom
Rear: BOSE 201IV
Woofer 16cm corn / Tweeter 5cm corn
Reciever
Harman/Kardon AVR-25II
CD player
SONY Discman D-245
リバモア滞在は一年間なのであまりいろいろ買い込むつもりでなかったのだが、 テレビだけで音楽がないとやはり淋しくなってしまった。 最初にディスクマンを買う。 次にDolby ProLigic Surroundを体験するという目標を定め、 レシーバの選定に入る。スペック的にはソニーのESシリーズが良さそうだったが、 Fry's Electricで特売していたHarman/Kardonを衝動的に買ってしまう。 新しいブランドを試すのは大切なことである。 HKといえば、昔「ハーマンカードンはスペックを廃止します。 その代わり主任技術者マッティ・オタラ博士のスペックを公開します」 とでかい広告を出していた記憶があるのだが、今ではスペックはちゃんと 出ているし、オタラ博士はどこへいってしまったのだろう。
同時にBOSE201IVを買う。これはチャンとしたスピーカを買うまでの繋ぎのつもり。 これを買うまではボーズも悪くはないと思っていたのだが、 あまりにも良くないので決定的に印象を悪くした。 主力スピーカは、なるべくアメリカ製の小型2Wayを求めることにし幾つか 検討した。
  1. 最初AR 338に興味を持ったが、この頃のARは昔とは違うと専らの評判で、 販売力も落ちている。何件かお店を回ったが実物にはお目にかかれなかった。 資料請求しても送ってこないので落第。
  2. Cambridge Sound Works Tower IIIはコストパフォーマンスの良さで注目を 引いたが、これも実物にお目にかかれず。Webで資料請求したが 送ってこないし、ソフトドームは嫌いなので、残念ながら落第。
  3. 同じくソフトドームが理由で落したのは、InfinityのKappaシリーズ。 これは試聴したが、確かにAV用でオーディオ向きでない。
  4. カナダのメーカEnergy C2 は16cmで1.8kHzのクロスオーバの設定、 $300で39lbという重量が目を引いた。ここは資料を送ってくれた。 ところが、試聴したところ39lbはペアの重さで、実際には他社と 選ぶところがなく、また試聴した装置の不調でビリつきがでた、 アルミドームツイータの音や指向性がいまいちなど、期待を裏切られた。
  5. 同じくカナダのメーカSpeaker Artは16cmで1.2kHzというクロスオーバの 設定が目を引いたが、ここも資料を送ってこず。残念。
  6. Paradigm Reference Studio/20も興味のある製品だったが、 ここも資料を送ってこず。
  7. JBLはかつての名門ではもはやなく、低価格品にシフトしているが、 値段相応にそれなりの音を出す。とくに小型のL1はなかなか良い。 ただし、ウレタンダンパーが難。
  8. B&Wは上級機種が良いのは承知していたが、小型のモデルでは ツイータが勝つ傾向にあることや、低価格の600シリーズへの不信から ずっと脇においておいたものである。しかし、他のモデルの検討より、 やはりこのクラスではB&Wは優れていると認めざるを得ず。 ペアで$550で購入した。自室に持ち込んでみれば欠点はほとんど気にならず、 満足している。DIATONEなどのしっかりしたものはどうしたって10万円は するから、コストパフォーマンスは良いだろう。
ドルビーサラウンドは、対応映画のソフトを自宅ではまだ見ていないので、 何ともいえない。普通のステレオソフトでも多少は後ろから音が出るようだ。
自宅居間のセット
Laudspeaker
DIATONE DS-77HR
Woofer 30cm corn/ Mid range 10cm corn / Tweeter 2.3cm titan doom
Crossover 600Hz/4500Hz
'1987年発売、定価一台58,000円。'1989年中古をペア55,000円で購入。
高音がきつくボーカルは力不足。低音は良く出る。 アンプのトーンコントロールで高音を下げて聴いている。 裏ぶたもウーファーも接着されており、ネットワークの改造は困難。 一度は売れ筋の3ウエイブックシェルフ型も体験しておくべし思って 買った。限りなく本物に近いニセモノ。
Amplifier
SANSUI AU-a507i
'1989年、定価55,000円をB級品29,800円で購入。 音は聞かずに山水電気支援のつもりで買ったが、悪くない。
CD Player
DENON DCD-830
'1989年新品で購入。定価39,800円。
そのままだと金属的な品のない音だが、 出力コンデンサを変えたり、 電源系にコンデンサを追加してデジタルノイズを 押えたりしたら、だいぶ良くなった。 こんなこと書くと危ない人の仲間と思われそう。
FM Tuner
ONKYO Integra T429R (analog)
'1983年頃、定価69,800円。'1991年に中古品を18,000円で購入。
前の所有者が中をいじった形跡あり。 コンデンサを換装するがあまり効果なし。 基板のパターンは乱雑で美しくない。 発熱による同調ドリフト顕著。 スーパーアナログチューナというキャッチフレーズで出た アナログ最終世代だが、あまり感心せず。TRIOの方が良い。
Cassette Deck
YAMAHA K-2000
'1983年新品で購入。定価148,000円。
4ヘッドシングルキャプスタンのため、 走行系はあまり良くなく、高音のレベル変動がある。 しかし周波数特性、ダイナミックレンジともなかなか広い。 DBXノイズリダクション、自動キャリブレーションを備えた、 今ではない価格帯の製品。 この頃ではカセットは全然使わない。
研究室のセット
Laudspeaker
DIATONE P-610DB + バスレフ指定箱
16cm fullrange corn
ユニット'1994年購入、定価一本6,500円。'1995年に指定箱購入。
今P610MAがリバイバルしているが、あれとセットの箱は27l。 MAは材質は高級化されているがデータ的にはDシリーズと一緒らしい。 とするとどう計算しても27lの箱に入れるのは無理な筈。 以前オリジナルのP610Aを散々使ったが、箱の条件は厳しく、 45lの箱でも駄目で、背面解放型が一番良かった。 開発者だけが知っているマジックがあるのだろうか。 僕が用意したのはユニットの説明書についている指定箱で、 60lをやや上回る。 マルチウエイシステムに比べ指向性が鋭いので、 DIATONE DK-11Sというスタンドをおごる。 これは6°上向きに置けるので、 スタンド自体があまり高くなくても良いという スグレモノである。
Reciever
Nakamichi Receiver2
'1994年春、定価99,800円を処分品49,800円で購入。
10号館にいた時SONYのCDラジカセを買ったのだが、 結局満足できず。 フルコンポは大げさ過ぎるのでレシーバや ミニコンも調べたが、子供っぽくて買う気になれなず、 これにする。 その直後から大人っぽいし上げのミニコンポが各社から 出るようになる。
CD Player
Nakamichi CDPlayer3
'1994年、定価49,800円を処分品29,800円で購入。 ミュージックバンクといって本体内に7枚のCDが 収まるようになっている。 でも、何番に何を入れたか忘れてしまうので使わない。
その他現役の品 その他思いでの品