志田です。

  長期出張でCalifornia州Livermoreに来ています。
1996年8月31日に到着してから一ヶ月半以上たち、
だいぶ慣れてきましたので、これからおりおり
リバモアリポートをお届けしたいと思います。
  今回は第一回目でまずはリバモアの土地柄について
御説明します。

  アメリカ合州国カリフォルニア州は西海岸の大都市
San Franciscoへは、成田から約9時間の飛行です。
Los AngelesはSan Franciscoより500kmほど南にあります。
日本からロスへ飛ぶ場合には大圏コースの関係で
サンフランシスコ上空を通過し、更に1時間ほど飛ぶことに
なります。サンフランシスコは古くから日本人移民の中心地であり、
現在も日本町、総領事館などがあります。サンフランシスコについては
別に書くつもりです。
  そのサンフランシスコ市街から、サンフランシスコ湾を横断する橋を
渡ってフリーウエイを東に(内陸の方に)向かって45マイル、
一時間のところにリバモアという小さな町があります。
リバモアはワインの生産地であり、町の南側郊外にはワイナリーが
いくつもあります。研究所や僕のアパートからほんの一マイルも行けば、
ブドウ畑が広がっています。
  町の中心からEast Avenueという大通りを郊外に向かって走ると
左手に1マイル四方の正方形の敷地を持つローレンス・リバモア
国立研究所(LLNL)、右手に2/3マイル四方のサンディア国立研究所が
向かい合っています。そのLLNLの東の辺の片隅に僕が居候している
UC Davis/Livermoreのキャンパスがあります。

  UC Davisはかつて藤川先生が滞在なさったと伺っています。
その本校はリバモアの北、車で一時間半のデービスという町にある
そうですが、まだいったことがありません。ローレンスは粒子加速器
サイクロトロンの発明者であり、その名を冠したLLNLでは原子核関係の
研究が行なわれています。UC Davis/Livermoreはその一角、ただし
検問の外にあり、LLNLのIDを持たない志田はその主要部分には
入ることができません。不思議なことに、LLNLは制度上UC Berkeleyに
属しているのに、歴史的な経緯によりキャンパスだけはUC Davisに
属しています。
  UC Davis/LivermoreにはDepartment of Applied Scienceがあり、
平屋の校舎と学生会館の二棟だけの規模で、学部生はおらず、
院生だけが100人位通っています。ここの大学院は5年制で
進学した段階で博士課程まで行くことが前提になっています。
キャンパスにカフェテリアや売店はなく、弁当かLLNLの南の辺に
あるのを利用するか、町まで出るかです。移動は徒歩ではお話にならず、
車か自転車(こちらではbikeと呼ぶ)です。
  9月26日から新学年の講義が始まり、新入生が続々集まって
来ました。志田はここの計算分子動力学/統計力学の専門家、
Prof. William G. Hooverにお世話になっています。

  リバモアの気候は、夏は乾燥していてほとんど雨が降りません。
きいたところでは8月は一度も雨が降らなかったそうで、9月は
志田の気づいた限り2回ほどぱらぱらと小雨が降っただけです。
冬はしけっているそうで、雪は降らないものの毎日霧だそうです。
10月上旬まで日中はプールに入れるほど暖かかったですが、
晴れているため朝晩は割と冷え込みます。
  リバモア市街は平らですが、周囲は低い山が取り巻いています。
乾燥しているため風景は全く褐色です。山には木が這えていますが、
木ごと褐色です。しっとりとした雰囲気の森はありません。
山上は風が強いです。研究所から見える山上には風力発電用の
風車が並んでいるのが見えます。2, 30見えますが、
それはほんの一部で、そちらのほうの山道を走ると一面数百の
風車が林立していて圧巻です。