生活日記11月

2002年11月30日

   風邪をひいて意気消沈ですが、バカンスのことをアレンジしなくてはいけません。年末はスキーにいきます!Valle d'Aosta州という、イタリアの北西の端に沢山有名なスキー場があるのです。夏に行ったドロミテも捨てがたいですが、アオスタ州にはCourmayeur、La Thuile、Breuil Cerviniaなど超有名な(?)スキーリゾートがあります。Cerviniaはマッターホルンのイタリア側の麓にあるスキー場ですが、9月に行った反対側(スイス側)のZermattにスキーで滑って行けるそうです。Zermattには思い入れがあるので、そこにスキーでいけると思うとワクワクします。なんとしても行きたいと思います。また、ちょっとだけ遠出してフランスのスキー場にも機会があったら行きたいです。Megeve、L'alpe-D'huezなど魅力的なスキーリゾートがあります。考えてみると夏も冬も僕にとって魅力的な観光スポットが近くに沢山あることに気づきます。イタリア留学は僕には最適だったのではないかとしみじみ思います。



2002年11月29日

  ミラノは今日も雨降りです。ほぼ3週間、雨がずっと降っています。さすがに異常気象だったらしく、いたるところで水害が発生しました。天候も悪いですが、僕の体調も悪く、なんと早くもこの冬2回目の風邪をひいてしまいました。木曜日は一日休んでひたすら眠りました。ストレスのせいで体が弱っているのかもしれません。ちょっと自信喪失です。  



2002年11月28日

 11月から週2回の部屋の掃除を頼むことにしました。こちらのアパートでは掃除人を雇うのは半ば習慣で、実は入居時に一度大家に打診されていたのです。その時は必要性を感じなかったのですが、9月の空き巣事件以来、部屋を空ける時間が長いのが精神的に気になっていたので、これを契機に雇うこととしたのです。掃除に来る人はアッスンタさんといい、夕方から夜は毎日近くの病院(僕の住むエリアには病院が異常に多い)で掃除をしていて、午前中は僕以外にも数人の部屋を掃除しているまさにプロです。最初の数回で、僕の部屋は見違えりました。全て一任していたので部屋の配置まで変えられてしまいましたが満足しています。洗濯とアイロンがけも込みなので、今までかかっていたクリーニング代(異常に高かった)が浮くので、それほど割高感はありません。



2002年11月27日

 異常な蚊。僕の部屋にはまだ蚊がいます。11月も終わろうとしてるのになんと不思議なことでしょうか。それが1匹や2匹ではなく、昨日は3匹、今日は2匹という具合に殺しても殺してもどこからともなく出てきます。それも僕の部屋は日本でいうところの6階という高いところにあるのに!夜中に蚊の羽の音で起され、夜中の3時に蚊と戦ったことも一度やニ度ではありません。いつになったら安眠できるのでしょうか?日本から蚊帳でも持ってこなくてはいけないかもしれません。



2002年11月26日

 今週もミラノは雨ばかり降っていました。人に聞くと、これがミラノの冬だと言われます。それにしても最悪の天気です。おまけに今週末は病棟当番なので、土曜も日曜もいつもと変わらないペースで病院に通いました。20人以上の患者さんの包帯交換をしたり、数人の患者さんの退院のアレンジ、月曜の手術患者さんの入院のアレンジと僕にとっては結構きつい仕事です。12月は後半からバカンスなので、それを楽しみにして働いています。



2002年11月25日

 サーカー事情。こちらでサッカーのニュースを見ていると、日本にいるときはあまり考えなかった世界のサッカー事情が見えてきました。どういうことかというと、まず、ヨーロッパには各国のリーグがあり、イタリアにはセリエAがあります。リーグ戦の合間を縫って、UEFAチャンピオンズリーグとUEFA CUPがあり、昨年度の各国の強豪チーム(各国リーグで上位に位置したチーム)同士が戦います。ですから、強豪チームはほとんど週に2試合をこなしているのです。日本のJリーグが開幕したときには週に2試合で、選手の負担軽減のために週1試合になりました。それを思うと、ヨーロッパの強豪チームの選手達の負担の大きさが想像できます。もっとも、それに値する高給を取っているといってしまえばそれまでですが。またその他に国対国の親善試合が組まれます。日本でなんとなくサッカーを見ていたときには、親善試合がどういうタイミングで組まれるのか考えもしませんでしたが、要するに、リーグ戦やカップ戦の合間に各国が示し合わせてナショナルチームの試合をセットしているのです。ですから、日本対ジャマイカ戦のあった日には、ヨーロッパでも、イタリア対ウェールズ?だったかとにかくいくつかの親善試合が組まれていました。むしろ日本はその日程に乗じて試合をセットしているといってもいいと思います。先日日本で行われた日本対アルゼンチンでは多くの一線級のアルゼンチンの選手が日本に行ったために今週末のリーグ戦に影響がでました。例えばミラノのインテルに所属するアルゼンチン人のクレスポは対ACミラン戦(伝統の一戦)を外れました。結果はミランが勝ったのですが、クレスポを出さなかったせいだというような意見もでていました。あるテレビでは、レッジーナに所属する中村はクレスポ同様日本に帰ったにも関わらず試合に出たのにどうしてクレスポは出なかったのだというような論調が支配していたほどです。(クレスポと中村のチームにおける立場が違うにも関わらず)ちなみに、ヨーロッパクラブチャンピオンと南米クラブチャンピオンが、いわゆるトヨタカップで日本で対戦するのです。近々アジアチャンピオンズリーグが開幕すると聞きます。ゆくゆくはアジアクラブチャンピオン対南米クラブチャンピオンやヨーロッパクラブチャンピオンが三つ巴で戦う日が来ると思います。今から楽しみです。話が長くなりましたが、要するにサッカー界の仕組みが良く分かったとそういうことです。それにしても、サッカー界において、遠い日本が若干存在感を増したのを感じます。日本人プレーヤーの影響もありますが、ワールドカップの果たした役割も見逃せません。うれしい限りです。



2002年11月18日

  今週はミラノは毎日のように雨降りで、まったく不快でした。おかげで旅行に行く気にもなれず、週末はアパートにいました。ただ、防寒のために手袋と帽子を買いました。
 さて、今週は病院にとって(医師にとっても)大変ストレスなことがありました。それはアメリカのある組織から査察が来たのです。カルテ記載が正当か、手術室と病室の衛生面は一定水準以上かなどというようなことをチェックに来たのです。どうしてこのようなことがあったのかというと、この病院はイタリアでは間違いなくトップレベルですが、この病院の医療の質が世界標準かどうか、特にアメリカの作った基準に達しているかどうかが調べられたのです。もし結果がよければこの病院での経験がそのままアメリカでの経験と同格とみなされるようになるのです(キャリアーとして有効になるという意味です)。このことは病院にとっては名誉なことのようなのです。病院の格を上げるための手段のように見受けられます。個人レベルでは何の恩恵もありません。内容は、私服の監察官がチェックしていたり、抜き打ちでカルテ提示を要求したりしたのです。当然病院側も前もって対策を練っていました。おかげで今週は今までとは違い居心地が悪かったです。国際的な病院を目指しているこの病院ならではの体験です。ただ、査察がアメリカから来たというのが気に入りません。イタリア(ヨーロッパ)にいながらにして、アメリカの影響力の大きさをあらためて思い出させられました。



2002年11月14日

 イタリア語の印象4:なかなか普通の教科書には書いていませんが、実際の会話で良く出てくる表現にいわゆる下品な表現があります。彼等にとってはとっさの感情を表すのに便利なようです。なかには言わないほうがいいと思われる程下品なものもありますが、自分では言わなくても覚えておいて損はないものです。

初級:
Mammamia!=なんということだ!
Accidenti!=ちくしょう!
Oh Dio!=なんと!

中級:
Merda!=くそっ!(英語のshit!と同じです)
Cazzo!=ちくしょう!
Madonna!=なんと!
Oh, signora!=なんと!

上級:
Cavolo!=cazzo!
Porca miseria!=ちくしょう!(貧しい豚という意味です)
Madonna santa!=Madonna!
Che palle!=めんどうだな!(palleとは睾丸のことです)

 上記の中には手術中に良く聞かれる表現も含まれています。



2002年11月12日

 毎日忙しく過ごしています。実は今週末日本に帰ってきました。留学当初から一度はやりたいやりたいと思っていた週末の一時帰国を決行したのです。先週末できなかった2泊4日の帰国の代わりに、1泊3日で行ってきました。金曜日の午後9時の飛行機でミラノを発ち、土曜日の夕方に東京着。一晩自宅で過ごして日曜日のお昼に日本発、同日の午後6時にミラノ着です。金曜日の朝部屋を出たその格好で、鞄一つで日本に帰ったのです。こんな旅行をする人はまずいないと思いますが、家族に会えたという満足感と、地球を股にかけているという思いから、実際の旅行から得られるもの以上の何かを得られたような気がします。日本では、こちらではなかなか食べられない、カレーライスとラーメンを食べてきました。
 今確かに毎日毎日忙しいですが、時間が全然ないというわけではなく、クリスマスには、なんと19日間という今までとったことのないほどの長期の休みをとれることとなりました。日本には帰らずイタリア国内の旅行をしようと思います。



2002年11月02日

 今週末は金曜日が祝日なため3連休です。本当はスイスに行くか、または2泊4日で日本に帰ろうかと考えていたのですが、12月に2週間休む予定なので、代わりに病棟の仕事を任されてしまいました。毎日病院通いです。でも僕にとっては患者さんとの交流は嫌いではないですし、良く考えるとエキサイティングな体験だとも思うのです。また、僕の研究のほうも平日はなかなか進まないので、大きく前進する絶好のチャンスでもあるのです。というわけで、今日はたっぷり静かな病院で研究を進めることができました。
 今、ギリシャからの患者さんがいて、彼女は英語とフランス語しか話せません。教授はフランス語で、僕は英語で話すのですが、はっきりいって英語は忘れてしまいました。全然出てこないのです。困ったものです。僕もはじめはイタリアで過ごすことがどういう風になるのか細かくは想像できなかったのですが、まさか、得意だった英語を忘れるような事態までは予想していませんでした。まあ、ゆっくりであればまだ出てきますが、、、。もっと慣れれば今度は3ヶ国語が自由に使えるようになるのでしょうか、今はイタリア語偏重です。 



2002年11月01日

 いままで日記には比較的いいことばかり書いていましたがそろそろ、嫌なことやおかしいなと思うようなことも書いていきたいと思います。
 さて、嫌なことで真っ先に思いつくのが「陰口」です。イタリアに限るのか、この病院に限るのかは知る由もないのですが、とにかく陰口が多いのです。本人のいないところではまず、陰口をそれも若干悪いことを言われていると思って間違いありません。僕もはじめはきっと自分のことも言われているに違いないと神経質になっていた時期もあります。直に言えばいいものを、陰でああだこうだいうのはやめてもらいたいです。辟易するというのはこういうことを言うのでしょう。いいかげん嫌になります。それでも今では日常の風景として慣れてしまいました。また、僕もそれに少しは同調しないとうまい人間関係が築けないのです。ただ陰口は、恐らく僕が感じるほど陰湿で深刻なことではなく、あたり前のなかば習慣のようなものなのだと思うようになりました。彼等は感じたことを心の中に貯めないで、すぐに誰かに吐き出してすっきりしてしまうようなのです。聞くほうも表面的に調子を合わせればそれでいいのです。ですからみんなうまくやっていけているのだと思います。





トップへ
戻る