生活日記9月

2002年09月30日

 今日はコモに行ってサッカーの試合を見てきました。コモ対レッジーナの試合で、始まったばかりのセリエAですが現在最下位を争う対戦です。そんな試合を何故見に行ったかといえば、日本人の中村を見るためです。中村は今年からイタリアの南の果てのレッジョカラブリアという町のレッジーナというチームでプレイしているのです。ミラノからは電車で30分で着くコモですが、1時間に一本の電車のために実際より遠く感じました。ミラノ中央駅のホームには、レッジーナからのサポーターを監視するためのおびただしい数の警官がホームを占拠していて、例えば酒を飲んでいる若いレッジーナ人を捕まえては身分証明書を提示させて厳しくチェックしていました。
 対戦相手のコモは今年セリエAに昇格したチームで、スタジアムも小さく、チケットを手に入れるのに苦労しましたが、なんとかメインスタンドのチケットを正規の値段の45ユーロで購入できました。試合はなかなか見所もありまずまずで、中村がどれくらい意思の疎通を図っているかはよく分かりませんが、とにかくチームの中心として頑張っているようでした。試合は中村がPKを決めて1−1の同点でした。
 帰りの電車が文字通りすし詰め状態になってしまい、息をするのも苦しいほどで、それが誤算でした。おまけにミラノ駅では一番端のホーム(ホームから改札が異常に遠い)に降ろされ、延々と歩かされました。警官の壁を途中で通過しなくてはならないようになっていて、これもサポーターを監視するための措置だと思われます。もし試合が負けていたら悪い事態になっていたかもしれません。本来は隣町のミラノの警察にも大きな影響を与えてしまうサポーターの存在に驚かされました。
 とにかくこれで欧州で活躍している日本人選手を見るのは3人目です。あとは稲本を見たいです。



2002年09月28日

  Confetti(コンフェット)。同僚のフランチェスカが先日結婚式を挙げました。僕のバカンスと重なって残念ながら参加は出来ませんでしたが、そこでイタリアでのある習慣を知りました。それはコンフェットというお菓子を結婚のお祝いに食べるということです。アーモンドを砂糖菓子でくるんだ楕円形で、結構甘いものです。ポイントはその色にあり、結婚式には「白」を食べます。実は結婚式以外にも以下のようにイタリア人のお祝い時には度々コンフェットが登場するそうです。医局にも白いコンフェットが届き、みんなバクバク食べていました。

 出産のお祝い:男の子の時は「青」、女の子の時は「ピンク」
 学校の卒業祝い:「赤」
 結婚式:「白」
 結婚25周年:「銀」
 結婚50周年:「金」

 他にもあるかもしれません。さしずめ日本で言えば赤飯のようなものなのでしょうか。Dolce(甘いもの)の大好きな国イタリアらしい習慣です。



2002年09月23日

 土曜の21時から日曜の21時までの電車のストライキのために、今週末はミラノ散策です。イタリアで売られている「Bell'Italia」という雑誌の9月号で表紙を飾っていた教会です。写真がすごくきれいで思わず買ったしまったのですが、実物は僕のアパートのすぐ近所にありました。歩いて15分くらいで着きました。
 聖堂内部にミラノの歴史を紹介する壁紙があり、1100年代、1500年代、1900年のミラノの絵がありました。ミラノにはイタリアの都市にしては珍しく川がありません。そのかわり運河が発展して大きくなった町です。1500年代のミラノは、先日訪ねたサッビオネータのように完全な城壁都市であり、立派な町でした。1900年のミラノは運河が縦横に走っていて、大げさに言えばベネチアを連想させる町でした。ミラノはその後、ほとんどの運河を埋め立て、それらを道路として発展しました。景観的に残念なことだと嘆く人も多いと聞きますが、僕はむしろ良くも時代の流れに乗り町を発展させたものだと関心します。



2002年09月22日

 エスプレッソマシーン。こちらで、いわゆる「コーヒー」というと日本でいうところの「エスプレッソコーヒー」のことを指します。これは周知のことと思います。日本やアメリカのコーヒーはこちらでは「カッフェルンゴ」といえばそれらしきものが出てきます。しかしそれはエスプレッソをお湯で割ったもので、フィルターでこしたものとは味が微妙に違い、はっきりいっておいしくありません。ですから日本では相当のコーヒー好きであった僕も今はエスプレッソだけを飲んでいます。イタリア人は食後にだいたいコーヒーを飲むのですが(人によってミルクで割ったりしますが)、自宅ではなく近所の行きつけのbarで飲むのです。ですから自宅ではあまりコーヒーを入れないと聞きます。とはいえ、自宅でも当然コーヒーを入れる機会はあるはずで、そういう時はエスプレッソ用のポットを使ってコーヒーを入れます。そのポットは日本でも良く見かけるもので、銀色のがっちりしたものです。エスプレッソはあれで入れるんだなと理解だけはしていましたが、日本で実際にそれでコーヒーを入れたことはありませんでした。アパートの備え付けの食器にも実はあったのですが、使い方が分からず放っていました。
 今日、病院の給湯室で、乳腺外科のパオロにその使い方を教えてもらい、試して見ました。本などには業務用の機械には味はかなわないと書いてありますが、僕は満足できました。日本に帰ったらポットを一つ買いたいと思います。ちなみに僕は砂糖を入れないで飲むのですが、イタリア人に言わせると信じられないということです。彼等は砂糖をたっぷり入れて飲むのです。僕は以前からのブラックの習慣で問題ないのですが、、、。



2002年09月20日

  ミラノ駐車場事情。車を運転する機会が増えて困ることは駐車場です。ミラノでもcentro storico以外や以前住んでいたレジデンスのあったミラノの郊外の町では、路駐をしても平気ですし、空き地もけっこうあり問題ありませんでした。しかし、今はcentroに住んでいるので、車を止めるのは容易ではありません。日本で言うところの地下駐車場のようなものや、建物を改造したような駐車場もあるにはありますが、たくさんはなく、僕の家の近くにはありません。そこで路駐ということになるのですが、僕は路駐のルールを知らず、先日罰金を切られてしまいました。ミラノのcentroにはいたるところに道の端に線でくくった枠があります。その枠内であればどこでも止めていいのかと思っていたのです。しかし、実際にはいくつかのルールがあることが分かりました。それは以下の如くです。

 1:黄色い枠は周辺住民のためのもので、役所に届け出れば止めることができる。届け出ると、ステッカーがもらえる。
 2:青い枠は一時的に駐車する人のためのもので、1時間1.3ユーロ払う必要がある。タバッキや取締りをしている人から直接チケットを買って、ダッシュボードの上に置いておく。
 3:黄色い枠でも、身体障害者のマークがあるところに止めるには、身体障害者であるという証明のステッカーが貼ってある必要がある。
 4:枠外は当然駐車違反となる。

 僕は障害者マークのところに止めていて違反したのです。34ユーロの罰金でした。路駐の多いミラノですがそういう目で見てみると、上記のルールはけっこう良く守られていて驚かせられます。あとはアパートごとに「BOX」と呼ばれる駐車スペースがあります。だいたい地下にあるのですが、アパートの戸数に比して必ずしも十分な供給量はなく、おまけに結構高いので僕も契約には躊躇しています。だいたい車一台分で月2万円から3万円くらいでしょうか。上記の駐車場もそれくらいです。
 最後に、医師専用の表示板の存在を知りました。もともとは非常時用のものでしょうが、同僚たちは日常的に使っているようです。それをダッシュボードの上においておくと、どこに車を止めても大丈夫というすばらしい(?)ものです。一種の特権になると思います。
 生活風景に写真を載せました。



2002年09月19日

 保険請求。今月から保険請求の仕事も担当となり、なんとか始めています。形成外科は外科の中でも手術内容がバラエティーに富んだ科なので結構大変です。日本でも「レセプト」と呼ばれれている保険請求の仕事は大変(面倒)であることを知っているので、どこでも同じような事情なんだなと感じています。そんな中で気付いたことがひとつあります。それは手術料が結構安いということです。保険ですからそんなに高いはずはないのですが、例えば両側乳房縮小が20万円くらい。インプラント入れ替えが25万円くらいです。これは4、5日の入院費も含めてものです。保険が利かない日本とは比較になりませんが、物価の違いを鑑みても決して高くはないと思います。



2002年09月17日

 バカンス。9月7日から16日まで、家族がミラノに来ていました。僕も奇跡的にその時期に休みが取れたので、一人っきりではない本物のバカンスを堪能していました。
 ベネチア〜ドロミテ(コルティナ)〜スイスのツエルマット〜マッジョーレ湖と巡りました。海あり、山ありとバラエティに富んだすばらしい旅でした。家族と時間を共に過ごすことができてとてもよかったです。娘の成長ぶりにも驚かせられました。
 見送りの空港はとても寂しかったですが、気持ちを切り替えて明日からまた仕事に集中したいと思います。生活風景に少しだけ写真を載せました。



2002年09月01日

 アペリティーボ。こちらのbarにはaperitivo(食前酒という意味)と呼んでいるシステムがあります。夕方の6時頃になると、小さく刻んだパニーノやポテトチップス、ソーセージなどのつまみといえるようなものがカウンターにズラッと並び、他にはほとんどオブジェとして機能していますが、スプマンテ(発泡酒)のボトルもいっしょに並びます。客は飲み物代だけで自由にそれらをつまんでもいいのです。おそらくもともとは食前酒をbarで飲む人のためのつまみなのでしょうが、実際にスプマンテなどの酒を飲んでいる人を僕はほとんど見たことがありません。ビールを飲んでいる人は見たことがあります。とにかく、主につまみ目的で飲み物を飲む人も少なくないと思います。病院のbarも同じで、ちょっと一休みに同僚たちといっしょに行くことがままあります。はじめは「アペリティーボに行こう。」と言われても、どうして病院で食前酒を飲みに行くんだろうかと不思議に思ったものですが、この時間帯につまみを食べながら何かを飲むと言う意味でみんな使っています。アペリティーボで僕は、コーラ一杯でつまみをたらふく食べて夕食代わりにしたこともあります。





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