診療風景

1:Istitute Europeo di Oncologia (European institute of Oncology) の外観


 正式には4月より勤めるIstitute Europeo di Oncologia (European institute of Oncology) の外観です。地下一階、地上三階建て(4階はカフェテラス)であまり大きくないのが分かると思います。この中で、特に乳癌に関してはヨーロッパを代表する頭脳と技術がしのぎを削っています。人が判別できないように建物だけを撮ってくれと守衛さんに注意されました。正面玄関はDuomoをイメージしているようです。



2:プティ教授

 はじめに使った写真はよく映っていないからとちゃんと撮ったのに変えてくれといわれて撮りなおしました。形成外科の教授です。62歳という高齢でもバリバリ現役です。よく目が見えるもんだなと感心しています。僕には非常に優しくしてくれます。僕がホームページで診療内容を公開していることは形成外科内では周知となりました。



3:マリオ・リージャン助教授

 ちょっと頭の毛は薄いですが、手術のうまさは定評のある先生で、手術室内での看護士達の支持は絶大です。実際、手術は相当手馴れていて、TRAM flapのような大きな手術でも3時間もあれば終わってしまいます。ブラジル人です。



4:IDカード

 これが僕のIDカードです。ありがちですが、手術直後に写真撮影があったので、囚人みたいになってしまいました。残念です。



5:病院にて(自分)

 自分を撮ってもらいました。医局でです。(前と別のものに換えました。)



6:ベロネージ教授

 乳腺外科の教授兼、病院の責任者の一人で、乳癌の世界では超有名人。ミラノ市民ならほとんど知っていると思います。EIO設立の立役者。現在74歳で、件数は少なめですが今でも手術をしています。手術室で時々いっしょになりますが、なかなか写真が取れないので機関誌より複写しました。



7:IORT


 EIOの乳腺外科はイタリアで1,2を争うメッカで、ヨーロッパ内でもかっこたる地位を保持しています。その一番の功労者はU.Veronesi氏です。20数年前にMilan Trialと名づけた大量無作為試験を始め、乳癌の外科治療において、乳房全摘をしても部分切除をしても生命予後に変わりはないという結論を導き、(現在でもfollow-up中で、4月24日のグランドラウンド(診療レポート参照)で結果報告があった)ミラノを世界的に有名にし、EIO設立にも大きく貢献しました。健康大臣も経験し、政治界にも力を持っています。彼の名声を求めてイタリアだけでなく、世界中からEIOには医師が集っているというわけです。
 そのVeronesi氏のEIOの乳線外科の現在のトピックは、なんといってもIORT(Intra-Operative Radiation Therapy)と呼んでいる乳房への術中放射線照射です。11999年の6月から始めた方法で、僕は去年ミラノに来たときにそのアイデアに驚き、共済病院の同僚にレポートしたのですが、乳房部分切除の患者さんや、乳頭乳輪温存の全摘後に、なにもしない場合と、残った乳房や乳頭乳輪部にIORTで放射線の術中照射をする場合のfollow-up比較のstudyが進行中なのです。術中に行うことで、術後照射の手間を省き(時間的金銭的負担の軽減)、また皮膚を経ないため、皮膚が問題で照射が出来ないような患者さんに適応を広げられるのではないかという目標を持っているようです。これまた政治力のせいかIORTにも保険が利いてきます。近い将来結果が報告されるでしょう。今はフルオーダーメードの機械も世界中に広がっているかもしれません。
 ちなみに、2003年1月現在、14台のIORTが既に売れたそうです。その内10台近くはローマを始めイタリア国内だとのことです。



8:EIOの中



 中は外から見たよりかなり広く感じられます。2箇所ある玄関部分のうちのひとつと、案内表示板、それと手術室(左側が手術室で右側がリカバリー室、手術室は全部で8部屋あります)です。今は慣れてしまってあまり新鮮さは感じませんが、始めはとてもきれいで感心したものです。日曜出勤で人が少ない時に写真を撮りました。



9:ゴールドヒルシュ会議

 週一回の腫瘍内科、乳腺外科、病理科、形成外科の合同会議の模様です。一週間分の病理結果の出た患者さんの補助療法を決めていきます。前方の右隅にいるのが教授です。



10:グランドラウンド

  水曜の朝7時30分から行われているグランドラウンドの様子です。毎回3人が自身や各部科の研究課題について7、8分ほどの短い時間で発表します。早朝ですが、毎回100人以上の参加があり、いっぱしの学会と同じような感じです。ただ、畑違いの内容、例えば遺伝子についてなどは理解に苦しみます。



11:化学療法室

 カーテンだけの10部屋が円形にあり、中央にナース・ステーションがあります。まるで宇宙船を思わせるようなところで外来化学療法が行われます。なかなか機能的でいいと思います。



アンドレア

 同僚のアンドレアです。助手で、37歳(?)です。美容外科から着た彼は、手術に異常なまでの情熱を持っています。術後の圧迫用のテープ(術後しばらく胸を覆っているもの)に自分のサインと患者さんへのメッセージを書くのが彼の得意技です。金髪の男はこちらでは珍しいです。



フランチェスカ

 助手のフランチェスカです。とても陽気で、みんなから好かれています。実力、人間性、協調性などあらゆる面でバランスがとれていて、僕の見る限りでは、将来彼女が一番有望だと思います。



マヌエラ

秘書のマヌエラです。推定29歳。英語が堪能で、留学前はよく電話で話しました。



クリスティーナ・ガルージ

 シニア助手のクリスティーナ・ガルージです。独特の話し方で、イタリア人にしては物腰がゆっくりしています。



リカルド

 11月からチームに加わったリカルドです。前任のシルビアの代わりに来ました。研修医で、3年目の医師です。これから、研修医が続々と来る予定で、12月終わりの時点で4人になる予定です。



ステファノ

 12月からパドバ大学の外科から来ているステファノです。彼は一般外科医なので、形成外科的手術において手技的にはまったく未熟ですが、論文作成に長けていて、既にいくつかのテーマで研究をしています。



チチェロ

 1月からブラジルから来ているチチェロです。彼は腫瘍外科医で、形成外科的テクニックを学びに来ています。去年の夏に一度来ているので既になじんでいます。



ロベルタ

 5月から来ているロベルタです。彼女は4年目の研修医で、かなり優秀との評判です。





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