呼吸窮迫症候群


 呼吸窮迫症候群とは、肺の虚脱を防ぐ界面活性物質サーファクタントの欠如のために起こ
る、新生児の呼吸障害です。低出生体重児、未熟児では充分な量のサーファクタントが肺胞に
産生されていないため、肺胞が虚脱して生後間もなくから多呼吸、陥没呼吸、チアノーゼなど
の症状を認めます。診断は臨床的経過と胸部レントゲン写真、胃液のマイクロバブルテストで
行います。
 呼吸窮迫症候群の赤ちゃんはNICUに収容し、保温、輸液、血圧の維持などに加え人工呼吸
管理、人工サーファクタントの気管内投与を行います。人工サーファクタント投与は複数回必
要なこともあります。通常は2、3日で呼吸障害が軽快しますが、気胸や頭蓋内出血を併発する
ことがあります。また呼吸窮迫症候群が軽快した後に肺出血や動脈管開存症の悪化をきたす
ことがあります。

    
       人工サーファクタントを人工呼吸を行っている管から注入しています

    
    左は重症の呼吸窮迫症候群の典型的なレントゲン写真です。人工サーファクタント
    投与によって、白っぽく含気の少ない肺が黒くて含気が多い肺になっています。
    人工サーファクタント著効例です。


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