二十九 憂勤是美徳
「働き者」な人は
美徳かもしれへんけど
時間を潰して
自分を殺して
心から笑えるんやろかね
心から楽しいんやろかね
「クール」な人は
カッコエエかもしれへんけど
他人に無関心で
自分に無関心で
自分に優しく出来るんやろかね
他人に優しく出来るんやろかね
ま、何ごとも
「ほどほど」に
ま、ほどほどに
でも「ほどほど」とか「てきとう」とか「いいかげん」
頃合が一番難しいんだけどね
ワタシの独断と偏見の大幅意訳です・・・
2002.10.26作成
読み下し文
憂勤(ゆうきん)はこれ美徳なり、
太(はなは)だ苦しめば則(すなわ)ち
以て性(しょう)に適(かな)い
情を怡(よろこ)ばしむることなし。
澹泊(たんぱく)はこれ高風(こうふう)なり、
太だ枯(か)るれば則ち以て人を済(すく)い
物を利することなし。
白 文
憂勤是美徳、太苦則無以適性怡情。
澹泊是高風、太枯則無以濟人利物。