『月下獨酌』其の二

この漢詩は李白くんです

月の下で酒(その2)

天がもしお酒好きちゃうかったら 「酒星」って星があるわけないやろ


地がもしお酒好きちゃうかったら 「酒泉」って町があるわけないやろ

天と地は昔からお酒大好きやねん 酒好きは天に恥じることちゃうんや

禁酒法があった昔、清酒は聖人、濁り酒は賢人と隠語で呼ばれてたんや

もう賢と聖を飲んでるんやし 何でガンバって神仙の道を求めなアカン

三杯で人生の達人になれるんや 一斗で宇宙の法則と一体になれるんや

お酒を飲むんは 酔っぱらうんを楽しむだけや

酔う楽しみの分からんヤツには言うだけ無駄や

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『月下獨酌(げっかどくしゃく)』其の二

天 若(も)し酒を愛さずんば
酒星
(しゅせい) 天に在らず
地 若し酒を愛さずんば
地 応
(まさ)に酒泉(しゅせん)無かるべし
天地 既に酒を愛す
酒を愛するも 天に愧
(は)じず
(すで)に聞く清は聖に比すと
(ま)た道(い)う濁(だく)は賢(けん)の如しと
賢聖
(けんせい) 既(すで)に已(すで)に飲む
何ぞ必ずしも神仙を求めんや
三杯 大道
(たいどう)に通じ
一斗 自然に合
(がっ)
(た)だ酔中(すいちゅう)の趣を得んのみ
醒者
(せいしゃ)の為に伝うること勿(なか)