『挽歌詩 其一』

この漢詩は陶淵明サンです

ワシの葬式(その一)
生きてるモンは必ず死ぬんや
死ぬ瞬間に向こうて生きてる

若いうちに死んだって
別にそれが早いワケちゃう
 それが運命や

昨日の晩は 元気で一緒におったのに
今日の朝は アッチの住民登録してる

タマシイはカラダから離れたらドコへ行くんやろう
ココロの入ってないヌケガラはハコの中にあるだけ

小さい息子はワシを探して泣き叫んでる
親しい友達はワシを撫でて号泣してる

死んだら
損や得も考えんでエエし
イエスもノーも関係ない

千年万年経ったら
今の栄誉も恥辱も誰ひとり憶えてない

ただこの世に未練はヒトツだけ
酒が飲み足らんかったことだけ

表紙に戻る


『挽歌(ばんか)の詩』
生有れば必ず死有り
早く終わるとも命の促
(あわただ)しきには非(あら)
昨暮
(さくぼ)は同じく人為(な)りしに
今旦
(こんたん)は鬼録(きろく)に在(あ)
魂気
(こんき)は散りて何(いず)くにか之(ゆ)
枯れし形をば空木
(くうぼく)に寄(あず)
(おさな)き児(こ)は父を索(もと)めて啼(な)
良き友は我を撫
(な)でて哭(な)
得ると失うとを復
(ま)た知らず
(ぜ)と非(ひ)をも安(いずく)んぞ能(よ)く覚(さと)らん
千秋
(せんしゅう)万歳(ばんざい)の後(のち)
誰か栄
(ほまれ)と辱(はじ)とを知らんや
(ひと)えに恨むは 世に在りし時
酒を飲みて足
(たる)を得(え)ざりしを

淵明サンってば!!暗いぞ〜〜〜暗すぎる
自分の葬式を想像して涙してたんやろうなぁ
ホンマそれって、自己陶酔の極みやと思うよ
訳して泣きそうになる詩やんか〜〜もぉ!!