熊野那智大社は、飛瀧権現を加えた「十三所権現」を祀るとされ、切妻入の熊野造り、権現造りの古式を伝える社が美しい神社です。白砂を敷き詰めた境内奥に立つ赤い壮麗な社殿は、那智の滝本に祀ってあった神々を現在の場所に遷したといわれ、初め平重盛が造営奉行となり社殿を整えたと伝えられています。
 戦国の世になると織田信長の軍勢に焼かれ社殿は焼失しましたが、その後豊臣秀吉が再興し、江戸時代になって八代将軍徳川吉宗によって大改修を行い、昭和の大改修を経て現在に至っています。
 神域には、神武天皇が大和に下るさいにその道案内をした八咫烏が戻ってきて石に姿を変えたと伝えられる『烏石』や、白河上皇お手植えといわれる枝垂れ桜、平重盛が植えたとされる楠の大樹があります。

那智の大滝
 日本三大名瀑の1つとされる『那智の滝』は高さ133m、銚子口の幅13m。その圧倒的な高さから満々たる水が激しく飛沫をあげて落下する様子は、荘厳な雰囲気に満ちています。また滝の背後には原生林の山々が広がり、88科300種に及ぶ植物の宝庫とされ、現在は天然記念物の指定を受けて入山は禁止されていますが、そこには那智の大滝を含めて48もの滝があるそうです。
 入山が許されていた当時、那智の48滝すべてが修行者の行場とされていたそうで、花山法皇は『二の滝』の近くで千日籠りをされたと伝えられています。
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 熊野速玉大社は、新宮市の東側、熊野沿いにある権現山のふもとにあります。参道には平重盛が植えたといわれる、ナギの老樹がそびえ、その左手奥から主神である速玉大神を祀る棟をはじめとする朱塗りの社殿が続きます。こちらの社殿は1883年に炎上し、1951年に再建されたものです。
 中世、熊野権現に願文を書いて祈願し、これが成就したらそのお礼に「願ほどき」として熊野に詣でることが慣わしだったといわれており、速玉大社は富貴を得ることを祈り、かなえられる神社であると伝えられています。
 また、速玉大社のある新宮市は、新宮川(熊野川)が熊野灘に注ぐ河口を中心に発達した町で、古くから製材・製紙業の盛んな町です。また新宮は、紀州藩御目付家老水野氏の城下町で、紀州藩主であった徳川吉宗が将軍として江戸に入った折には、これに随行し、後には老中として幕政を司ることになった水野忠邦はこの水野家出身だそうです。
熊野速玉大社