戦えアスカちゃん!? 今きょ日うはアあスすカかちゃん!? Presented by Mutsuki
電波 じゅうく − 決戦、第三東京第一中学校
〜燃えろいい女っ…そして、萌えろいい女(笑)〜
跳ねるように軽やかに歩み続けるシンジ、それにワンテンポ遅れて弾む何か(?)
シンジに不用意に近づくと凍る視線で射抜かれ、
綾波レイの納得する理由を紡がない限りその視線から逃れる術はなく、活動を停止させられ、
あたしはシンジの周囲を徘徊し、シンジの様子をうかがった。
臆病ってのは嫌だけど
ファーストの視線など物ともせずにシンジを観察する。
シンジに陰が見あたらなくなった。
シンジは今、自分のリズムで歩いている。
女装、オカマ・・・
シンジは新生してしまった・・・
変態のシンジは本当に『変態*』した。 (*変態:蟹などの幼生が成長の過程でその形態を変えること)
今までのシンジを知らない人間がシンジを変だと思うことはないだろう。
シンジが受け入れる限り、このシンジが普通になっていくだろう・・・
シンジが普通、シンジが普通、シンジが普通・・・!?
あたしは普通?
あはっ 「あはっ、あはははは・・・」
「?」
「ははははは・・・」
「アスカ!?
「ははははは・・・」
くいくい・・・
「碇君、碇君・・・こういうときは(嘲)笑えばいいと思うの」
「えっ?」
「くすくすくすくす・・・」
「えっ!? ええっ!?」
「くすくす・・・」
「あ、綾波・・・こういうときは違うと思うんだけど・・・」
「・・・違うの?」
「えっ? あ・・・うん、そうだと思うよ。」
「そうなのね・・・ でも、問題ないわ。」(断定)
「問題・・・ないの?」
「ええ・・・ でも、このままだと、学校に遅れてしまう・・・
先に行くから・・・」
「えっ?」
綾波・・・行っちゃうの?
「さよなら・・・」
!? さよならは言わないでって言ったのに・・・
「さあ、行きましょう・・・碇君」
・・・って、僕も?
「あ・・・綾波、アスカはどうするの?」
「碇君、司令は言っていた。 『人は忘れることで生きていける。しかし、決して忘れてはならないこともある』 だから、問題ないの・・・」
『忘れてはならないこともある』
アスカって、忘れてもいいの!?
「さあ、行きましょう、碇君。」
弐号機パイロットをここに置き去ることに問題があること、碇君には秘密なの・・・
弐号機パイロットをこんな所に不法放棄する事は悪いこと・・・
ごめんなさい
いつか、手順(?)を踏んで、きちんと(?)処理(???)するわ・・・
碇君と私のためだもの・・
今はまだ準備ができてないし、機も満ちてない・・・なのに弐号機パイロットを不法投棄してしまった。 でも、これも碇君と私のためなの・・・ 遅刻すると碇君も私も怒られてしまう・・・碇君も悪い子になってしまうの。
遅刻で立たされて、二人して教室の外に追いやられるの・・・
まるで楽園を追放されたアダムとイブのよう・・・ ちょっと、素敵・・・
そして、授業中の廊下は誰もいないの・・・ 誰もいない?
・・・・・・・・・・・にやり
くすくすくす・・・
「碇君、誰も見てないの・・・(やや謎)
くすくすくす・・・・
ビクゥ
ああっ・・・綾波までぇぇぇ!!!!
「あっ、綾波ぃ・・・僕を一人にしないでよぉ〜」 脈絡なく笑い続ける二人と一緒に居続けることは辛い・・・
はっ!? 「碇君は私が守るわ」
「ありがとう、綾波・・・」 「行きましょう、碇君」
「じゃあ、行こう。」
「どこって、学校だよ・・・って、アスカ!?
「そのまま、逝ってればよかったのに・・・」 「そのまえに、あんたを逝かしてやるわ」
か、会話が妖しい(?)よ・・・
何だかんだ言っていても何とか僕らは学校に着けました。
登校途中で何人か爆走するアスカに轢かれたけど・・・
まっ、いっか
アスカ、何か嫌なことでもあったのかな?
「おはよ、ヒカリ♪」 「あっ、アスカ!?」
久々に帰って来た親友にヒカリは驚いた。
「やっと、正気に返ったのね・・・
「ヒカリ、あのね・・・
「えぇ〜!?」
「格好良かったのにぃ〜」
「「「はぁぁぁ、残念ねぇ〜・・・」」」
「あんた達・・・ 人の不幸を喜ぶような奴は ろくな死に方しない・・・って、実感させてあげよっか♪」
「「謹んで辞退させて頂きます。」」
「おはよ〜、洞木さん♪」
・・・・・・ 「ちょっ・・・ちょっと、ヒカリ」
「なにって、あんたシンジ見て何で何も言わないのよ?」 「なにって趣味なんでしょ?
「昨日になくて今日あるもんがあるでしょうがっ! シンジっ、こっちに来なさい!」 ちょいちょい・・・
「?
ひょこひょことやってきたシンジの方を掴むとぐるりと自分に背を向けるように回転させヒカリに向かい合わせる。 そして・・・
わしっ!・・・っと、掴んだ。
「これよ、これぇ!」
わしわしぃ! ・・・今度は持ち上げる。
「普通、男に、コレはついてないでしょうがぁ!!!」
かっぽ〜ん・・・(イメージ擬音)
「アスカ・・・いま、何してるか・・・
わかってるの? わかってやってるの?」
アスカ・・・
反転カップルとして・・・ ちょっと退いてしまうけど・・・
祝福できたかも知れないのに・・・
碇君も碇君よ・・・ アスカがトチ狂ってる間に変身してくれれば、まだ、社会的にまともな組み合わせだったのに・・・
「駄目!!!」 ドンッ・・・
「碇君に何をするの・・・
「あんたこそ、なにすんのよ!?」
「碇君は私が守るわ・・・」 「はっ、シンジの胸なんかに顔埋めて喜んでる奴が何が『碇君を守るわ』よ、笑わせるわ。」
「!!」 き・・・絆を、私の絆を・・・
「なんか・・・って、ひどいよ、アスカ・・・ 二度も揉んだくせにぃ・・・」
・・・って、アスカ、二回もって、不潔よ! それに、祝福されないわ・・ 駄目よ、アスカ
「!!!!!!」 碇君が呼んでる・・・(?)
あなた、許さない・・・
殲滅、滅殺、殺、殺、殺!!! 日本動物保護団体が許しても、私の中の碇君(?)は決して貴方を許さない!
「・・・・・殲滅するわ」
「やれるもんならやってご覧なさい!」
「異議ありぃぃぃ!!!」
「惣流!
「シンジぃ!」
「・・・なっ、何?」
「ち、ちち・・・さわってもいいですか?」
「い・・・嫌だよ」
「ち、ちちに埋まってもいいですかぁ?」
「だから、嫌だって・・・」
「さすが、ネルフ! 昨日今日で
「埋まりたいぞ、シンジ!」 「埋もれられたら、嬉しいぞ、惣流!」
「俺達・・・ ちょっと(?)、シンジを守りたい気分だぞ!」
「「やだぁ・・・最低ぇ・・・」」
「駄目・・・碇君は私が守る。」
「綾波には悪いが、『愛は惜しみなく奪うものだ』 いざ、勝負ぅ!!!」
同心円上にずらりと立ち並ぶ。
ただし、押し倒されるのは棒ではなく、シンジなところが倫理上問題、大ありだ。
「おぉぉぉ!!!」
「駄目ぇぇ!!!」
ガッ、 ボフッ、 ゴッ・・・ズゥン
感情的に思わずやった様に見えて実にスキルフルに、足払いから、蹴り上げて、打ち下ろす感じに蹴り伏せる。 一連の流れで止めを刺し、活動停止に追いやったところが怖い。
アスカ・・・
「惣流・・・なんで、駄目なんだよ・・・?
何で、邪魔するんだよ?」
「気・・・気のせいよ、気のせい・・・」
「気のせいであんな事になってるのか?」
『沈黙の後』という題名が付きそうなオブジェがそこにあった。
「気のせいであんなことするのか?」
「『駄目ぇぇ!!!』とか言ってたな・・・ その辺はどうなんだ?」
「アスカ・・・どうなの?」
「ヒカリまで・・・あたしを責めるの?」
「いいえ・・・
「止めないの?」 「ええ・・・だから巻き込まないでね♪」
「あたし、もう、止まらないかもしれないわよ?」 「どうぞ」
「不潔・・・ってやつかも知れないのに?」 「わかっててやってるんでしょ?」
「あたし・・・ここにいていいの?」 「私を巻き込まなかったらね?」
「そう・・・なの?」 「そうよ・・・素直になりなさい、アスカ♪」
「惣流・アスカ・ラングレー・・・行くわよ!」(謎)
「行くわよ・・・って、惣流、変だぞ?」 「そうだぁ、綾波も変だ!」 「シンジは俺達の希望の産物だが、お前らにとっては非生産物(?)じゃないか! 何でだよ!?」
「生産する事が全てじゃないわよ・・・」 「碇君は絆だから・・・」
「ファーストもシンジにはでっかいのが二つも付いてるんだから、一つくらいあたしに貸しなさいよ。」
「けち」
「独占欲の権化」
「インモラリスト」
「惣流、綾波!
「俺達の希望を閉ざさないでくれ・・・」(?) 「我々には補完が必要なんだ!」(?)
「碇君がいれば、それでよい・・・」 「ふん・・・
『生きることへの絶望なくして、生きることへの愛はない』 生きることに絶望を見たあたしなら・・・
「生きることに愛を見いだすなら・・・俺達は愛に生きる!」
「あんた達は・・・愛に死ねぇ!!!」
『恋愛と戦争は手段を選ばず』 「目標は殲滅するの・・・そう、あなた達、死ぬのね♪」
そして 決戦、第三東京第一中学校 勃発!!!
「碇・・・お前の息子(?)は何をやっている。」
「碇・・・息子(?)の教育を、間違えたな・・・」
「ふつう、同性の同棲は問題ないのではないのか?」 「同性の同棲で問題のある同棲なのだ・・・」(激謎)
「碇・・・いったい息子(?)に何を教育したのかね?」 「問題・・・ありません・・・」 「我々の計画にも・・・一般社会でも・・・大いに問題があると判断するのだが、違うかね?」
「ぐっ・・・」 「碇・・・息子に正しい道を説くことを願うぞ・・・」
「全ては、ゼーレのために・・・」 「「「ゼーレのために!!!」」」
「碇・・・随分とつるし上げをくったようだな・・・」
「碇・・・?
「問題ない
「シンジ君が・・・か?
「くっ・・・」 「ユイ君を思い出して、ろくに見ることもできんくせに・・・」 「くっ、」 「それで、赤木博士にシンジ君の調査は進めさせているのか?」 「いや・・・問題ない、使徒の迎撃が最優先だ。」 「いまのシンジ君が可愛いだけなくせに・・・」 (これが、こいつの可愛い処かね・・・ユイ君、犯罪スレスレだよ・・・)
今後の世界はきっと幸せ
〜The End〜
〜あとがき〜 これが最後。 次回…もうない。ごくろうさんでした。 それでは、さようなら。 睦月 3/28,2000 |