どんな場所も、大好きな友達となら冒険世界になります。
学校の中は不思議でいっぱいです。
まるで、お姉さんのような、優しい先生。
笑顔の暖かさが、安らぎを分けてくれます。
苦悩。
自分のなかの知らない自分。
もう一人の自分。
その存在に気づく事は、苦しみを味わい、
そしてその人を、一回り大きく育てます。
大切な人に何かをしたい。
くすぶる心に優しさが灯ります。
新たに名前を与えられる古い機械は、
とてもとても大きな仕事を遂げます。
その事にまだ、未来さんも夕子さんも気付いていません。
新しい発見と、自分自身の変化。
互いに関連しあいながら、少しずつ「世界」を変えて行きます。
大切な事は見えません。
小さな発見を、ひとつひとつ積み重ねたとき、初めて気付くのです。
二人は一体、どれだけの発見が出来るのでしょうか?
夕子「え?!」
不意討ち撮影されてしまった夕子さん。
未来さんはその写真を、大切に大切にしています。
未来「夕子、お昼にしましょ」
ごくあたりまえで、ごく普通で。
そんな時間があります。
それが「たからもの」だということに
二人が気が付くのはいつのことでしょうか?
それとも、もう気付いているのでしょうか?
…はじめて声をかけたのは、夕子さんでした。
それはとても勇気の必要な事でした。
同時に。
大切な、大切な出来事でした。
まだ何も始まっていません。
まだ何もわかっていません。
まっしろです。
それは、未来さんと夕子さんの優しさでつづられる、アルバムです。
まっしろで小さな、ふたりのアルバムです。