夕子「ごめんみらい〜、先に帰っててね!」
未来「…(こくこく)」
未来さんに軽く合掌して、来た道を駆け戻る夕子さん。
ふと、教室に忘れ物をしたことに気付いたからです。
走る姿が見えなくなるまで、未来さんの目は夕子さんの背中を追っていました。
未来「…」
ぽてぽてと、家に向います。
夏の日差しは辺りを白く染めます。
未来「…」
なにか聞えたようです。
駐車場の方です。
未来「…」
誰も入ない駐車場に入ります。
声がしたらしい方へ、未来さんは向います。
未来「…」
車の影をのぞき込むと、そこには2匹の猫がいました。
首輪をしています。どこかの飼い猫でしょうか?
どうやら、車の日陰で昼寝をしていたようです。
未来「…」
気まぐれに猫の頭を撫でていると、猫が起きてしまいました。
寝ぼけた様子で、未来さんの指を追っています。
どうやら、遊んでもらえると思ったようです。
未来「…」
未来さんは、猫と戯れていますが、それほど楽しくないようです。
未来「…」
どうやら、夕子さんに猫を見せたいと思っているようです。
夕子さんが猫を見て喜んでる様子でも想像してるのでしょうか?
未来「…」
夕子さんは、教室に忘れ物をしました。
未来さんの心は、夕子さんの背中を追って行ってしまい、ここにないようです。
absent‐mindedly
心ここにあらず
この絵は、キリ番12,345番を踏んで下さったきろろさんのリクです。
夏服セーラー服で、猫と遊ぶ二人。
というリクでした。
イメージが膨らんで、夕子さんがいなくなってしまいました(笑)
いつもありがとうございます。