私の知る職人NO1,その名は


  ゴッドハンド  北見!



 このページが作りたくてこのHPを
 立ち上げたといっても過言ではない。
 と言ってはちょっと大げさか(笑)。


この北見さん,関東のZ2乗りには伝説的な人で、かのZ2ブームの前よりカワサキ一筋の職人です。かってのメグロの時代より現場一筋に歩んできた方でちょうど20年前に東京の環状六号線不動前付近に店を構えました。当時高校生だった私が飛び込みで行ったのがお付き合いの始まりだったのですが,たまたま開店直後に行ったのと息子さんが私と同い年だった事もあり印象が深かったらしく今でも変わらずお付き合いを頂いています。
10年ほど前に体をこわしたために店は閉店しましたが,現在では自宅まで整備を頼みに来る若い人たちに囲まれて好きな整備の仕事をしながら悠々自適の生活をされています。(相変わらず商売っけがないのでこの様な仕事の仕方をしていてもらえるとその人柄を知る我々OBはホッとします)

北見さんは機械工見習いでメグロに入社,当時のメグロからカワサキのW1までは実地の機械工,商品検査担当までをつとめていたようです。その後カワサキのテストライダーとして働き,今ではほとんど機械に頼っている走行データーの収集を実際に走行して詰めていった最後の人たちにあたります。とにかく走ったそうです。今でも一緒にツーリングに行くとZ1000を操り正に無駄のないライディングを見せてくれます。その走りは60過ぎとは思えないです。ただ停止中はバイクを支えるのが大変そうで一寸危ないのですが・・(笑)

北見さんはもはや最後の職人と言って良いと思うのはその修理の技です。
ともかくまず修理してしまいます。

最初にまず修理ありき


これも素材がだめな物は何をしてもダメなのですがカワサキの特にZ2は万人が認めるタフな機械なのでまず100%復活させてしまいます。また昔からの有名人のため明石に直接部品を頼むことができ,当時国内販売できなかったいわゆるオーバーナナハンもチョコチョコっと作ってしまいました。当時の輸出型オリジナルを知らない私たちにはこれらのスーパーバイクの性能はまさに異次元のものでした。

北見さんの仕事ぶりを見ているとエンジンの調整などは楽器の調律のようです。それぞれの個体をいたわりながら調整し,無駄のない気持ちよいノートに仕上げていきます。バイクへの愛情がこもっています。また乗り手に対してもそうで,今でも私が最初にお店を訪れたときの言葉「解らないことがあったら教えてあげるよ!」と若い子に言葉をかけているのをみると,あいかわらず変ってないんだなぁと感動さえしてしまいます。
時代はずいぶん変わったけど,今でも口コミだけで若い子がZ2に乗って探しながらでも(住宅街の中にあるのでまず解らない)自宅までやってくるのは,

こういう一流の職人気質を若い人が直感的に理解できるからなのだろう

と嬉しく思っています。なんと言っても常連になったころはバイクは快調でほとんど調整しか必要ない,
だから全然儲からない・・・(笑)。
みんなたいてい持ち込んだときに1回最低限の部品は交換するけど,その後はほとんど調整のみで復活!てなパターンです。
今日も久しぶりに行って久しく乗っていなかったZ1の調整をお願いしたのですが交換部品に要する部品代の請求は言い方も費用も学生相手のそのままで思わずニッコリしてしまいました。(さすがに私も今では学生よりは金持ちだ!)←威張ってどうする

北見さんのお話は尽きることがないのですが続きはまたの紙面でということで今日はここまで。
このページを見て興味を持ったZ2乗りの方
(仕事は何でもできるけど本人はやはりカワサキが好きみたいです。当たり前か?)またはこんな職人さんに見てもらいたい方のために電話番号をお知らせします。
但しこの番号は自宅の電話ですからかける場合は常識的な時間にしてください。また仕事は予約制ですので最初は仕事ぶりを見に行くのもいいかもしれません。

オートショップ北見。
今は
「はい北見です」と出ます。

番号 03−3467−8595

では、では



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