*田中小実昌データベース 関連書籍

田中小実昌氏の作品や本人について書かれた文章をリストアップしています。
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1960  エラリイ クイーンズ ミステリ マガジン』早川書房 昭和35年5月号 第5巻第5号
■「EQMM翻訳紳士録<2> 田中小実昌」PON 76P
■田中小実昌翻訳調で小実昌氏の翻訳仕事や翻訳家に至るまでの経歴を紹介。
1961
1962
1963
1964  エラリイ クイーンズ ミステリ マガジン』早川書房 昭和39年11月号 第9巻第11号
■「まんすりミステリ漫歩」XYZ 61P
■小実昌氏訳のカター・ブラウンの原書を訳本と比較し。訳文が実にこなれていて読みやすいので相当意訳をしているのかと思っていたら、誤訳といえる箇所が1つも無く、原文の意味を実に正確に捉えていると絶賛。
1965  『おんな対F.B.I.ピーター・チェイニイ著 田中小実昌訳 昭和40年12月25日発行
■解説「レミー・コミション氏に脱帽」都筑道夫 252~254P
■翻訳の小実昌氏の名前を主人公レミー・コウションに引っ掛けた解説タイトル。翻訳不可能かと思われた作品を小実昌氏が完全に、日本語に生かしたと絶賛。見事な日本語で読ましてくれた小実昌氏に都筑氏がお礼を言おうとしたら小実昌氏はストリップ一座にコメディアンとして加わって、旅興行に出かけた後だったという落ち。
1966  『漫画サンデー実業之日本社 昭和41年3月23日発行 第8巻第12号
■「東大哲学科出のストリップコメディアン」山下諭一 44~47P
■“現代奇人クローズアップ(その一)-天下の風来坊・田中小実昌”
■“東大哲学科出身、ストリップ劇場のコメディアンときいただけで、その人の奇人ぶりがうかがわれようというもの。作家で、ミステリーの翻訳書数十冊をもつ、田中小実昌氏は、『かぶりつき人生』という著書もあるなど大のストリップファンで、その熱がこうじて、舞台にも立つに至ったのだ。現在、豊原路子自作自演の映画『体当たりマンハント旅行』に出演中だ。これはそのコミさんの弟子を自称する作家、山下諭一氏が描く奇人像である。”
1967
1968  『週刊アサヒ芸能徳間書店 昭和43年9月8日号 通巻第1160号
■「新刊選:上野娼妓隊」44P
■書評「いいヤツばかり」
 『週刊大衆双葉社 昭和43年11月21日号 第11巻第46号
■「読書プロムナード:にっぽん・バタフライ考」124~125P
■書評
1969
1970
1971  『台本 すいばれ一家 男になりたい東映京都作品 昭和46年1月26日台本作成
■鈴木則文監督作品「すいばれ一家 男になりたい」 原作は小実昌氏「すいばれ一家」(徳間書店)
■“製作意図:ヘソ下三寸借りうけましての仁義失礼さんでござんす。雪の北陸、左義長囃子をバックに、まかり出ました男一匹、山城新伍の艶笑大喜劇シリーズ第一弾。雨が降りやしょぼくれるヤチガンのお藤姐さん『すいばれ一家』の色道テキヤ修行を爆笑喜劇人オールスターで送る大傑作!!”
1972  『現代の小説 1971年度後期代表作日本文芸家協会編 三一書房 昭和47年3月15日発行
■「あとがき」小松伸六 325P
■収録作品「ご臨終トトカルチョ」についての解説
 『現代の小説 1972年度前期代表作日本文芸家協会編 三一書房 昭和47年8月31日発行
■「あとがき」駒田信二 318P
■収録作品「教授と娼婦」についての解説
 『現代作家 その世界山本容朗 翠楊社 昭和47年9月5日発行 
■「新ブライ派作家 田中小実昌」182~183P
 『月刊噂噂発行所 昭和47年12月号 第2巻第12号
■「文壇アラカルト:カメラの前で」35P
■カメラを向けられたとき作家はどういうポーズをとるのか?小実昌さんは舞台芸人のサービス精神あふれた人だそうです。
1973  『月刊噂噂発行所 昭和48年8月号 第3巻第8号
■「プレイバック」87P
■元ストリッパー、一条さゆりの控訴審に小実昌さんが弁護人側の証人として出廷する予定だったが、日程が合わず証言台に立てなくなった、との記事。小実昌さんのコメント有。
 『月刊噂噂発行所 昭和48年12月号 第3巻第12号
■「日本劣島文化人ビックスリー」選者:しとうきねお 83P
■<三奇人>の1人として選ばれています。残りの2名は稲垣足穂、金子光晴。
1974  文藝春秋』文藝春秋 昭和49年6月号 第52巻第7号
■「同級生交歓」井上忠 グラビア
■広島県立呉第一中学校時代の同級生との写真あり。
 漫画パンチ』芳文社 昭和49年10月8日号 第8巻第20号
■「関東チョンボ一家/第一話:トンズラ久美」原作:田中小実昌 劇画:司敬 77~107P
■小実昌氏の単行本「関東チョンボ一家」を原作とした劇画。巻頭新連載。
 漫画パンチ』芳文社 昭和49年12月10日号 第8巻第24号
■「関東チョンボ一家/第五話:番長スカート」原作:田中小実昌 劇画:司敬
■小実昌氏の単行本「関東チョンボ一家」を原作とした劇画。
 『軟派にっぽんの100人山藤章二 スポーツニッポン 昭和49年11月20日発行
■「田中小実昌ー石堂淑朗」26~27P
■イラストは全て山藤章二。石堂淑朗は他にも野坂昭如、田辺茂一、長部日出雄、渡辺美佐子のについても書かれています。
1975  『小説推理双葉社 昭和50年8月号 第15巻第8号
■「自由な楽天家」浅野八郎(観相家) 巻頭グラビア
■“作家 その顔の変貌 田中小実昌”
1976
1977  『主は偕にあり田中遵聖 アメンの友 昭和52年3月18日発行
■小実昌さんの父、田中遵聖氏による説教集
■1957年1月1日から1958年1月19日まで、27回の説教が収録されています。
1978  『文学1978日本文芸家協会 講談社 昭和53年4月20日発行
■「まえがき」奥野健男 6P
■収録作品「ポロポロ」についての解説

■「書評・ポロポロ」秋山駿 367~368P
■1977/昭和52年11月25日の“読売新聞・夕刊”に掲載された収録作品「ポロポロ」の書評。

■「書評・ポロポロ」奥野健男 368P
■1977/昭和52年11月29日の“サンケイ新聞・夕刊”に掲載された収録作品「ポロポロ」の書評。

■「書評・ポロポロ」柄谷行人 368~369P
■1977/昭和52年11月28日の“東京新聞・夕刊”に掲載された収録作品「ポロポロの書評。
上記書評は時評集として巻末に収録
 『作家と女山本祥一朗 大陸書房 昭和53年6月6日発行
■「純粋思考のフェミニスト-田中小実昌」 70~83P
1979  『文学1979日本文芸家協会編 講談社 昭和54年4月10日発行
■「まえがき」秋山駿 9~10P
■収録作品「北川はぼくに」につての解説

■「書評・北川はぼくに」秋山駿 367P
■1979/昭和54年2月23日の“読売新聞・夕刊”に掲載された収録作品「北川はぼくに」の書評。

■「書評・北川はぼくに」奥野健男 367P
■1979/昭和54年2月27日の“サンケイ新聞・夕刊”に掲載された収録作品「北川はぼくに」の書評。
上記書評は時評集として巻末に収録
 無宿の思想・続々人生漂白』佐木隆三 時事通信社 昭和54年9月20日発行
文士劇ふたたび」 123~127P
■「人生漂白」と題して、『週刊時事』に連載していたエッセイをまとめた単行本。東京・宝塚劇場で文士劇『新宿夜話』に遊女屋の若い衆“千助”役で 出演した際に、馬子役で同じく出演していた小実昌氏との楽屋話が書かれています。
 『週刊ポスト小学館 昭和54年9月28日発行 第11巻第38号
■「小実昌ワンダーランド御案内」 85~87P
■『上野娼妓隊』『姦淫問答』『香具師の旅』『ポロポロ』『オチョロ船の港』等を参考に独特の用語、語法を“コミマサ辞典”として掲載しています。
 『週刊文春文藝春秋 昭和54年10月4日発行  第21巻第40号
■「新刊選・ひとりよがりの人魚」227P
■新刊「ひとりよがりの人魚」の紹介
 『週刊朝日朝日新聞社 昭和54年10月17日号 第84巻第46号
■「週刊図書館 笑い損ねた作家田中小実昌」127~128P
■「香具師の旅」と「ポロポロ」の書評
 『コマーシャル・フォト玄光社 昭和54年11月号 第20巻第11号
■「アルバイトの達人2人を起用」87P
■“野坂昭如・田中小実昌のしられざる面白アルバイトを再現してみせた冗談っぽい企画。アルバイトニュース”“CM画像3枚あり”
1980  止里可比』櫂歌書房 昭和55年1月25日発行
●「止里可比」(回覧雑誌・非買品) 昭和21年5月号(奥付けでは6月号となっている)第2巻第1号


●この号は、コミさんの出征中に発行された為、コミさんの作品は収録されていませんが、“止里可比同人消息、及び紹介”や“編集後記”でコミさんに触れた文章が出てくるので紹介。

●“止里可比同人消息、及び紹介”
田中一虫・・・・田中小実昌。福高文独卒、東大哲学在学。北支出征未だ帰らず。詩人にして映画評論家。又シナリオも書く、多才珠玉の如し。

●“編集後記”(一部抜粋)

止里可比は、ここに多彩なる復刊第一号を送る。ただ未だ不安にして祈らざるを得ないのは、天才的多才能力者田中一虫の未帰還である。あのうっすらとした頭髪、童顔の中に含められた暗愁のペーソス、ユーモアは彼氏のかなしき玩具であった。映画に、シナリオに、詩に歌に、はたまた活辯に、ああ天才詩人帰らずや。北支に行きて二年、彼の存在は、止里可比に欠くべからざるものなのだ。我々一同、心から彼の帰りを祈る事切なるものあるのである。
 ウイークエンドスーパー』セルフ出版 昭和55年3月号 第4巻第4号
■「田中小実昌さんをはげます会」66~67P
■何の会なのか記載されていませんが、パーティ風景の写真が多数あり。
 文学1980』日本文芸家協会編 講談社 昭和55年4月16日発行
■「まえがき」篠田一士 6P
■収録作品「バスにのって」についての解説

■「書評・バスにのって」奥野建男 371P
■1979/昭和54年7月30日の“サンケイ新聞・夕刊”に掲載された収録作品「バスにのって」の書評。
 時評集として巻末に収録されています。
 『シナリオシナリオ作家協会 昭和55年5月1日号 第36巻第5号 通巻382号
■「シナリオ/おんなの細道・濡れた海峡」田中陽造脚本 田中小実昌原作 25~43P

■「『おんなの細道・濡れた海峡』より “浪花節的“大人のメルヘン” 田中陽造・成田一成の世界」北川れい子 44~48P
 作家の食談』山本容朗 鎌倉書房 昭和55年7月1日発行
■「ワイン&お惣菜*田中小実昌」 166~171P
山本氏が小実昌家でご馳走になっていたく気に入ったワインとお惣菜。食べ物を通して語った作家人物談義。
 『別冊宝島19 文章・スタイルブックJICC出版局 昭和55年8月25日発行
■「今様戯作派の文章スタイル-野坂昭如、深沢七郎、田中小実昌のものがたる文体見本 Ⅲ田中小実昌-ポロポロの文体」呉智英 144~145P
 新宿交遊学』山本容朗 潮出版社 昭和55年11月10日発行
コミさんのはしご酒』 95~102P
■初出「潮」1980/昭和55年12月号
■ゴールデン街「まえだ」等でのエピソード。あと「芥川・直木賞受賞作家点描」では小実昌氏が直木賞を受賞した時の舞台裏が少し垣間見れます。その他、小実昌氏の名前がちらほら、色んなところで見られます。
1981  『文章スタイルブック・別冊宝島⑲JICC出版局 昭和56年1月15日発行
■「田中小実昌-ポロポロの文体」呉智英 144~145P
■“今様戯作派の文章スタイル 野坂昭如、深沢七郎、田中小実昌のものがたる文体見本”
 『私という現象三浦雅士 冬樹社 昭和56年1月26日発行
■「小島信夫と田中小実昌または反転する文学」221~239P
■『ポロポロ』の評論
 『クロワッサン平凡出版 昭和56年2月25日号 第5巻第4号
■「原由美子 あの男(ひと)をこう変えたい 67」原由美子 63P
■1951年頃の輸送機搭乗員用のつなぎを着た小実昌氏の写真あり
 『小説のなかの人間たち-関係性の文学奥野健男 集英社 昭和56年5月10日発行
■「「物語」に転化する事実-田中小実昌」 169~176P
■『ポロポロ』の評論
1982  『遠ざかる景色野見山暁治 筑摩書房 昭和57年2月25日発行
■「義弟・田中小実昌」 36~46P
■小実昌氏との同居時代のエッセイ
 『書物交友録 本を読む 人を読む長部日出雄 PHP研究所 昭和57年3月4日発行
■「田中小実昌 稀有の感覚『乙女島のおとめ』」59~65P
■小説家長部日出雄が、さまざまな影響と刺激を受けた二十人の作家たち その横顔と作品の核心!!(帯より)
 『三國一朗の人物誌三國一朗 毎日新聞社 昭和57年3月30日発行
■「田中小実昌」 204~205P
■“名調子で語る異色人物120人論”(帯より)
 『そんなに沢山のトランクを小島信夫 創樹社 昭和57年5月20日発行
■「拍手喝采をおくる-田中小実昌のこと」収録 242~247P
■初出 昭和54年「海」9月号
 『別冊本の雑誌②読み物作家100人集本の雑誌社 昭和57年6月10日発行
■「コミさんのブツブツ旅行 田中小実昌の10冊」湯沢端彦 62~63P
■小実昌氏の翻訳本も含んだ入門書10作品の紹介
 
 『ザ・エンターテインメント1982日本文芸者協会編 角川書店 昭和57年7月10日発行
■「あとがき」尾崎秀樹 440P
■収録作品の「不思議な娘」についての簡単な解説
1983  『話は逆井坂洋子 気争社 昭和58年1月30日発行
■「感度のいい人・田中小実昌『ビック・ヘッド』」149~153P
■初出『詩と思想』 昭和54年12月号 第6号
 『メタクリティーク絓秀実 国文社 昭和58年12月15日発行
■「不可能な説話者-田中小実昌『ポロポロ』を読む」144~166P
■初出「カイエ」昭和54年10月号
 『こんな旅もある-六輔発あなた行き永六輔 主婦と生活社 昭和58年12月25日発行
■「田中小実昌さんの旅」154~156P
1984  『映画が好きな君は素敵だ長部日出雄選  集英社/集英社文庫 昭和59年6月25日発行
■「解説」長部日出雄 405~406P
■収録作品「昼間は映画夜は酒ほかになにかすることがあるの」「ぼくのB級映画館地図」の解説
 『夢の後始末村松友視  角川書店 昭和59年8月30日発行
村松氏が文芸誌「海」編集者時代、小実昌氏に原稿を依頼し、その作品“ポロポロ”からの連作が谷崎賞を受賞するまでが描かれています(219~231P)
 『早稲田文学早稲田文学会 昭和59年11月号 通巻102号
■「センチメンタル-昭和60年人物論<田中小実昌>」江中直紀 36~39P
1985  『批評果つる地平 現代作家論多岐祐介 旺史社 昭和60年2月15日発行
■「懐疑の果てに 田中小実昌『ポロポロ』5~35P 批評
■初出「駱駝」1983年12月 第8号
 『文学1985日本文芸家教会編 講談社 昭和60年4月19日発行
■『まえがき』菅野昭正 11P
■収録作品『I・Dカード』についての解説
 『いろはにオトコ来生えつこ 新潮社 昭和60年9月20日発行
■「田中小実昌さんのこと」206~209P
 『ミステリマガジン早川書房 昭和60年9月号 第30巻第9号
■「カーター・ブラウン・チェック・リスト/ポケミスの豪華翻訳者」189P
■追悼特集:カーター・ブラウン
■カーター・ブラウンの日本語版“ポケミス”の最多翻訳者が田中小実昌氏。売上順位も『死体置場は花ざかり』『おんな』『素肌』がベスト3(85年当時)。
 『中沢けい・田中りえの部屋旺文社 昭和60年10月24日発行
■「父ちゃんとわたし・おやじ礼讃」230~233P りえさんと小実昌氏の写真2枚
■初出「Light Up」1985年4月号

■「父ちゃんのこと」234~236P りえさんとの写真1枚と猫と犬とじゃれている小実昌さんの写真2枚
■初出「赤ちゃんとママ」1982年11月号

■セリ・シャンブル1
1986  『お招ばれ料理-50人の食卓-壇晴子 新潮社/新潮文庫 昭和61年3月25日発行
■「田中小実昌さんと爆笑目玉焼き」138~142P
■りえさんと小実昌さんが台所で目玉焼きを作っている姿を笑いながら見ている壇さんの写真と実際に作られた目玉焼きの写真あり。
1987  『週刊読売読売新聞社 昭和62年8月23日号 第46巻第36号
■「名作の舞台となった温泉宿 青森県大鰐温泉ー田中小実昌「お湯の中でも」』山本容朗 84P
■連載32
1988  『週刊新潮新潮社 昭和63年2月25日発行
■「結婚 愛娘をドイツに送る“コミさん”の親心」112P
■次女のりえさんの結婚について。結婚の経緯や小実昌さんの感想
 『吉行淳之介 自家謹製 小説読本吉行淳之介著 山本容朗編 実業之日本社 昭和63年5月25日発行
■「田中小実昌氏を推す(第15回谷崎賞選評)」吉行淳之介 174~175P
■谷崎賞受賞作品『ポロポロ』の吉行氏の選評(昭和54年11月)
 『阿佐田哲也の怪しい交遊録阿佐田哲也 実業之日本社 昭和63年5月30日発行
■「田中小実昌さん」302~306P
 『ぶらり日本名作の旅8 センチメンタル・ジャーニィ日本テレビ放送網株式会社 昭和63年9月14日発行
■「越前・三国『香具師の旅』田中小実昌」取材・撮影 小林雄一 137~163P
■『香具師に旅』の舞台となった北陸を実際に辿った旅行ガイド。
1989  『週刊ポスト小学館 平成元年6月9日発行 第21巻第22号
■「疑い祈った父牧師の姿を描く「アメン父」」池内紀 136~137P
■『アメン父』の書評
 『文学がこんなにわかっていいかしら高橋源一郎 福武書店 平成元年4月15日発行
■「勝手に(タイトルを)つけろ!」110~126P
■『アメン父』の評論
■初出「海燕」1988年8月号
 『伝綺肖像館池内紀 日本文芸社 平成元年5月30日発行
■「ある二等兵の行方」152~159P
■初出「昭和文学全集 第31巻 解説」(小学館)1988年12月

■付録のインタビューにも小実昌氏のことが出てきます。
 『地獄の交遊録赤塚不二夫 コア出版 平成元年12月1日発行
■「田中小実昌と浮世風呂」125~129P
■宝塚劇場で行われた文士劇後のお風呂での出来事。
 『ばれてもともと色川武大 文藝春秋社 平成元年12月15日発行
■「ぽっかり欠ける」205~211P
■文庫本『イザベラね』の解説(文庫本にタイトルはなし)
1991  どこかヘンな三角関係』干刈あがた 新潮社 平成3年3月20日発行
■「田中小実昌さんと<おしんこ>と私の関係」 6~11P
■初出「小説新潮」1988/昭和63年8月号
 『文学1991日本文芸家協会編 講談社 平成3年4月20日発行
■「まえがき」秋山駿 10P
■収録作品「たんきゅうする」についての解説
1993  『文学1993日本文芸家協会編 講談社 平成5年4月10日発行
■「まえがき」菅野昭正 4P
■収録作品「マリがいないと」についての解説
 『和田誠 装幀の本和田誠 リブロポート 平成5年7月15日発行
■小実昌氏の単行本4冊が掲載されています。
■「乙女島の乙女」、「ぼくの初体験」、「ひとりよがりの人魚」、「コミさんの二日酔いノート」。
1994  『アナザー・ストーリー(CD)来生たかお ポリグラム/キティ 平成6年11月2日発売
■「ひとりよがりの人魚」4曲目
■来生兄弟が敬愛する作家の作品名を使って作成されたアルバム。
 『呉キリスト教史呉キリスト教史編集委員会編 平成6年11月発行 (非売品)
■「アメンの友」伊藤八郎 211~220P
■小実昌さんのお父さん種助氏のお弟子さんで義弟にあたる伊藤八郎氏による“アメンの友(前身アサ教会)の歴史。白黒ですが十字架のない教会堂正面や集会風景、伝道風景の写真有。
■その他、“日本バプテスト呉基督教会”や“廃止された教会:呉ホーリネス教会”の項目にも度々種助氏の名前が登場します。
1995  『太平洋戦争 兵士と市民の記録奥野健男集英社文庫 平成7年6月25日発行
■「寝台の穴・作品解説」奥野健男 604~605P
 『ノーサイド 特集:むかし戦争に行った。文藝春秋 平成7年7月号 第5巻第7号
■「ガマンを拒否した“なまけ者”-田中小実昌」丹野達弥 66~67P
 『榊原和夫の現代作家写真館榊原和夫 公募ガイド社 平成7年10月1日発行
■「田中小実昌 / 取材ノート」108~111P
■小実昌氏の写真3枚、書斎写真1枚、肉筆原稿写真1枚(「すばる」掲載『べつのときべつのところ』)
■初出「公募ガイド」1991年5月号
1996  『JTB 平成8年6月号 第70巻第6号
■「コミさん流ひとり旅の極意」勝谷誠彦 22~30P
■写真13
■「酒場を漂いみちのくへ-田中小実昌さんと行く三陸」というタイトルで『いつか旅するひとへ』(潮出版・1998)に所収されています。
 『カラオケ漫遊記小檜山博 リブリオ出版 平成8年6月20日発行
■「寒椿」66~68P
■初出「週刊新刊全点案内」
 『定本 作家の仕事場篠山紀信 新潮社 平成8年12月20日発行
■「オレタチのコミさん!!」殿山泰司 176P
■初出「小説新潮」1980年3月号
1997  『妖異百物語 第二夜鮎川哲也・芦辺拓編 出版芸術社 平成9年2月20日発行
■「悪夢がおわった・作品解説」 250P
■日下三蔵氏による作品解説
 『浅草のみだおれ吉村平吉 三一書房 平成9年8月31日発行
■「軽演劇いずこ」12P、「ストリップの時代」19P、「地球酔っぱらい紀行」27~30P、「お好み焼き「染太郎」」159P、「三の輪「中ざと」」169P
■軽演劇、ストリップの先輩である吉村氏のエッセイ集。
 『新宿1965-07渡辺克己 新潮社 平成9年11月20日発行
■168P、259P、295Pに写真有
1998  『いつか旅するひとへ』勝谷誠彦 潮出版社 平成10年8月31日発行
■「酒場を漂いみちのくへ-田中小実昌さんと行く三陸」204~214P
■勝谷氏が小実昌氏と三陸へ一緒に旅をした時のエピソードが書かれています。飲み屋での小実昌氏の会話が第三者によって語られるのは貴重。
■初出「旅」(JTB)平成8年6月号 第70巻第6号
1999  『世紀末倶楽部vol.4見世物大国編集部編 コアマガジン社 平成11年7月15日発行 
■「秘密の蝋人形全員集合!!」141P
■小実昌氏と思われる蝋人形が女子高生(蝋人形)を悪戯している写真。その他、野坂昭如氏、小沢昭一氏、大橋巨泉氏の蝋人形と思われる写真もあり。
 『夜の文壇博物誌-吉行淳之介を恋人をめぐる銀座「ゴードン」の憎めない人々大塚英子 出版研 
  平成11年7月26日発行
■銀座のバー『ゴードン』にやってくる作家の中に小実昌氏の名前も。川上宗薫氏と一緒に来たときのエピソードが描かれています。
■「田中小実昌」178~180P
2000  『週刊文春文藝春秋 平成12年3月9日号 第42巻第9号
■「田中小実昌 74歳ロスに死す 「バスと映画と酒」の日々」」171~172
■2月27日に逝去した小実昌氏の追悼記事。永六輔氏、吉行和子氏、長部日出雄氏、佐木隆三氏、矢野誠一氏の思い出コメントあり。

■「コミさん、天国でやすらかに」巻末グラビア
■“昭和54年直木賞受賞当日、コミさんの愛した新宿ゴールデン街のスナックで祝杯を上げる”(写真解説より) 写真には色川武大さんや殿山泰司さん等が写っています。

■「小誌『シネマチャート』のために試写の感想を書き綴った田中小実昌氏の“絶筆ノート”」巻末グラビア
■CampusのA5判ピンクノートの写真と試写の感想を綴ったページのコピー写真。最後の試写となった『アンナと王様』(2000年1月7日)や最後の三ツ星映画『ウェイク・アップ!ネッド』(1998年5月19日)等、直筆の感想が読めます。
 戦後「翻訳」風雲録-翻訳者が神々だった時代』宮田昇 平成12年3月20日発行
■早川書房の編集者だった著者が綴った-翻訳者が神々だった時代-の物語。所々に小実昌氏の名前が登場。
 Title』文藝春秋 平成12年5月1日発行
■「田中小実昌、23年間で474本「週刊文春」☆☆☆映画一挙公開!!」 31P
■2月27日に逝去した小実昌氏の追悼記事。『週刊文春』のシネマチャートで3星をつけた作品の一覧と傑作コメント集。
 『文学界文藝春秋 平成12年5月号 第54巻第5号
■「コミちゃん-追悼・田中小実昌」古山高麗雄 110~115P
■追悼文
 『本の雑誌本の雑誌社 平成12年5月号 第25巻第5号
■「ミステリ翻訳者としても偉大だった田中小実昌」西上心太 62P
■追悼文
 『新潮新潮社 平成12年5月号 第97巻第5号
■「小実昌さんのこと」保坂和志 114~147P
■追悼
 『おとなぴあぴあ株式会社 平成12年6月号 第1巻第3号
■「深沢七郎さんの思い出、田中小実昌さんの思い出」安西水丸 60~61P
■イラスト有

■ホンの数行、小実昌さんとの一度だけの梯子酒について書かれています。
■2002年発行の『魚心なくとも水心』(ぴあ株式会社)に所収
 『JTB 平成12年6月号 第74巻第6号
■「追悼 田中小実昌さん コミさんのバス旅写真帳」写真・文 芦澤武仁 114~115P
■『旅』の取材で一緒にバス旅をした際の写真9枚あり
 生きる歓び』保坂和志 新潮社 平成12年7月30日発行
■「小実昌さんのこと」 55~142P
■初出 「新潮」2000/平成12年5月号
■“故・田中小実昌との懐かしい交流をもとに、<死者>をめぐる回想と批評の混淆空間を開示する異色小説「小実昌さんのこと」”-帯より
■文庫本 2003年9月1日発行
2001  『アメン父田中小実昌 講談社/講談社文芸文庫 平成13年1月10日発行
■「祈りの言葉のリレー」富岡幸一郎 181~194P
■文庫版解説
 『神田神保町古書街ガイドアミューズ編 毎日新聞社 平成13年11月10日発行
■「古本五冊をあちこちで」堀江敏幸 100P
■堀江敏幸氏が購入した1冊として『ぼくのシネマ・グラフィティ』を紹介。
 『本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国2001年度版本の雑誌社 平成13年12月20日発行
■「今年の収穫ベストテン現代文学」永江朗 56~57P
■ベストテン形式で小実昌氏の「アメン父」(講談社文芸文庫)を1位に上げています。

■「編集長のおすすめ文庫」63~63P
■「文藝春秋」の編集長、松井清人氏が「アメン父」を紹介しています。松井氏の小実昌氏の単行本収集の苦労話もあり。
 『鳩よ! 特集:坪内祐三 いつも読書中マガジンハウス 平成13年12月号 第19巻第12号
■「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」26P
■100冊の中の1冊に「猫は夜中に散歩する」(冬樹社)を選んでいます。32Pではその「猫は夜中に散歩する」を買ったときの経緯も少し紹介されています。
2002  『東京日記荒木経惟 出窓社 平成14年2月22日発行
■“1986年10月13日”、“1989年5月8日”の日記に小実昌氏登場
 『魚心なくとも水心安西水丸 ぴあ株式会社 平成14年3月31日発行
■「深沢七郎さんの思い出、田中小実昌さんの思い出」15P
■ホンの数行、小実昌さんとの一度だけの梯子酒について書かれています。
 『文人には食あり廣済堂出版 平成14年10月15日発行
■「お惣菜派」山本容朗 78~88P
■小実昌氏の酒の肴話
 『考える人新潮社 創刊2号 季刊誌秋号 平成14年11月1日発行
■「考える人 第二回:田中小実昌」坪内祐三 42~48P
■著書『モナドは窓がない』(筑摩書房)や『ないものの存在』(福武書店)等からの文章を引用しながら、小実昌氏がいかに「考える人」だったかを考察しています。その他にも編集者時代に仕事をした際の小実昌氏の印象等が書かれている。
 『芸術新聞社 平成14年12月1日発行 第27巻第6号 通巻第159号
■「田中小実昌さんの年賀状」坪内祐三 51P
■1991年に坪内氏が頂いた年賀状の写真有。
 本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国2002年度版』本の雑誌社 平成14年12月25日発行
■「私が今年出会った文庫あれこれ」坪内祐三 28~31P
■坪内氏が今年出会った文庫の中でちくま文庫から刊行された『田中小実昌エッセイ・コレクション』全三巻をベストに選んでいます。
2003  彷書月刊 特集:古本記念日』弘隆社 平成15年1月号 第19巻第1号
■「たまにはー」小嵐九八郎 12~13P
■エッセイの後半に小実昌氏の名前と「ミミのこと」「香具師の旅」「ポロポロ」の作品名が登場
 『田中小実昌と色川武大 庄司肇コレクション⑩庄司肇 沖積舎 平成15年10月20日発行
■「立ち姿・田中小実昌」「付録・田中小実昌1」「付録・田中小実昌2」 7~93P
■作家論
■“著者の作家論には作家に辛口なものと、作家へのオマージュ(賛歌)との二種類がある。本書は二人の異能作家にたいする手放しのオマージュであり、読者はその歌声を恍惚として楽しむことができよう。著者の文章の芸も一段と磨きがかっていて自在奔放で、よく彼らの文体と呼応している。”(帯より)
 『書きあぐねている人のための小説入門保坂和志 草思社 平成15年10月30日発行
■「田中小実昌『ポロポロ』の時間感覚」148~151P
■“Ⅵ章 ストーリーとは何か?-小説に流れる時間”で『ポロポロ』を取り上げています。
 『田中小実昌の本古書 音羽館 平成15年12月10日発行
■『田中小実昌の本』書影 田中小実昌単独名義の単行本の書影(『あぁ人生ストリップ』のみ書影なし)。
■『田中小実昌の本・付録』「田中小実昌さんのこと」西江雅之、「バスにのったセンチメンタリスト」南陀楼綾繁、「短編集『ポロポロ』について」藤田雄己、「港みなと」益川秀樹、「ひっかかっていたこと」須川善行、5つの小実昌氏に関するエッセイと文庫判著作リストで構成。
 『うつろうかたち野見山暁治 平凡社 平成15年12月10日発行
■「コミちゃんのお袋」22~25P 「高知新聞」(2000年8月20日)収録
■「いつ帰ってくるのか」26~28P 初出「ユリイカ 6月臨時増刊号」(2000年)収録
■小実昌氏の義兄、野見山氏のエッセイ集。
2004  『東京人 特集「食べ歩き、あの人、この人」好事家たちの食スタイル都市出版 
  平成16年1月号 No.198 第19巻第1号
■「田中小実昌 酔いどれ名士、コミさんとの飲み歩き」団鬼六 48~51P
■ストリップ小屋での出会いからゴールデン街、映画「温泉みみず芸者」出演時の京都での漬物だけで飲ませてくれる居酒屋での話し等。
 『産経新聞産経新聞社 平成16年2月5日
■「学園紛争で義弟、田中小実昌を参謀に」野見山暁治
■“話の肖像画・モノ描き人をしのぶ3”
 『ヒモ一代三井一郎 碧天社 平成16年2月22日発行
■帯“井上ひさし、荒木経惟、小沢昭一、小松方正、関敬六、田中小実昌、竹中労をはじめ、多くの人に愛された「浅草駒太夫」という、日本ストリップ史に名を残すスターを育て上げ、名門「浅草フランス座」再建を果たした男、今わ亡き佐山淳。生涯、ストリッパーのヒモとして生きることにこだわった男のドサ回り人生。”
■所々、田中小実昌さんの名前が出てきます。
 『生きかた名人-たのしい読書術池内紀 集英社 平成16年3月10日発行
■「生きのびる 田中小実昌」210~219P
■“五十四歳の新進作家としてデビューするまで、田中小実昌は何ものだったか?”に焦点をあてた人物論
 『教界人物地図伊藤義清 教友社 平成16年4月30日発行
■「田中小実昌-自在な生き方は『アメン父』抜きには語れない」3~5P
■“第一部牧師の子供たち” 小実昌さんと筆者との写真有
 
 『新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド絓秀実・渡部直己 太田出版 平成16年10月28日発行
■「⑥文体・語り口 田中小実昌『ポロポロ』」122~123P
 『ナンダロウアヤシゲな日々-本の海に溺れて南陀部楼綾繁 無明舎出版
■「バスに乗ったセンチメンタリスト-田中小実昌と「すずらん通り」」214~216P
■初出「田中小実昌の本」(古書音羽館)2003年12月
 『文庫本福袋坪内祐三 文藝春秋 平成16年12月5日発行
■「田中小実昌 『世界酔いどれ紀行 ふらふら』」48~50P
■「田中小実昌 『自動巻時計の一日』」497~498P
■『週刊文春』で連載中の「文庫本を狙え!」に掲載された書評
2005  『CABINCABIN 平成17年3月31日発行
■「中段を見る」扉野良人 36~42P
■「中段」=十字架のない教会。小実昌さんの育った街“呉”を訪ねたエッセイ
 『バラック教会で聖書を読む岡安博 柏書房 平成17年4月10日発行
■「田中小実昌の父とパウロの回心」217~223P
■記載ミスあり。『ポロポロ』、直木賞受賞→谷崎賞受賞
 『読書のすすめ 第10集岩波文庫編集部編 岩波書店 平成17年5月24日発行
■「私の<盗み読み>時代」筑紫哲也 44~45P
■戦時中、本が貴重品だった頃、筑紫さんが住んでいた村に祖母の妹の息子と称する若者が時々やってきては本を借りていき、一冊も返ってこなかったというエピソード。この本を返さない若者が何と小実昌さん。出兵前の福岡高等学校時代(1942~1944)の話と思われます。ちなみに小実昌さんのお母さんは大分県日田郡小野村の出身。
 『古本的坪内祐三 毎日新聞社 平成17年5月30日発行
■「田中小実昌が「主語なし」で訳した本」167~172P
■D・ハミルトン「誘拐部隊」を題材にしたエッセイ
 『Quick Japan太田出版 平成17年6月25発行 Vol.60
■「「記憶のちぎれ雲」第6回・田中小実昌(上)「やり直します」」草森紳一 254~258P
■過去に交友を持った今は亡き人についてつづった連載。
 『文芸評論集富岡幸一郎 平成17年7月31日発行
■「祈りの言葉のリレー/田中小実昌論」159~170P
■「アメン父」(講談社文芸文庫解説)2001/平成13年1月発行
 『Quick Japan太田出版 平成17年8月27日発行 Vol.61
■「「記憶のちぎれ雲」第7回・田中小実昌(下)「やり直します」」草森紳一 214~219P
■過去に交友を持った今は亡き人についてつづった連載。
 『週刊文春文藝春秋 平成17年9月22日号 第47巻第36号
■「文庫本を狙え! 『上陸』 田中小実昌著」坪内祐三 146P
■書評
 『en-taxi扶桑社 平成17年9月29日発行 第11号
■「飲み、書き、演じたオトウさんたち-殿山さんとコミさんのこと」内藤誠 78~81P
■内藤監督「ネオンくらげ」出演時のエピソードなど

■「現代暴力論-もしくは、ヤタケタな東映映画作品について」福田和也 53P
■中島貞夫監督インタビュー。「温泉こんにゃく芸者」出演の経緯やコミさんの輪ゴムを肴に酒を飲む話
 『文人には食あり山本容朗 角川春樹事務所/グルメ文庫 平成17年10月18日発行 
■「お惣菜派」69~77P
■2002年10月に廣済堂出版から発売された『文人には食あり』の文庫本化
 『毎日新聞/2005年11月6日朝刊毎日新聞社
■「『上陸-田中小実昌初期短篇集』書評・哲学的な自己観察が作った早熟の才」堀江敏幸 9面
 『本の雑誌本の雑誌社 平成17年12月号 通巻270号
■「“SRの会”のつわものたち」戸川安宣 68~69P
■ミステリー同人“SRの会”が発行していた『SRマンスリー』’66年8月号(第109号)で「翻訳家五人男」と題して、ミステリ翻訳家の特集をした時のアンケート結果と小実昌氏にインタビューした当時の話が書かれている。ちなみにアンケート結果は、<ベスト5>1位稲葉明雄13票、2位宇野利泰9票、3位田中小実昌7票、4位小笠原豊樹4票、5位都筑道夫・井上勇3票。<ワースト5>1位井上一夫12票、2位大久保康雄・田中小実昌5票、4位西田政治3票、5位鷲村達也・加島祥造・小倉多加志・井上勇・川口正吉・鮎川信夫・中村真一郎2票。
 『週刊新潮新潮社 平成17年12月8日号 第50巻第47号
■「突如逝った新宿ゴールデン街「名物ママ」」135P
■11月20日に急逝した「唯尼庵」のママ、太田喜代子さんの追悼記事に、小実昌氏が亡くなった時、偲ぶ会実現に奔走したエピソードが紹介されている。写真あり。
 『朝日新聞/2005年12月9日夕刊朝日新聞社
■「「遊び好き」な自分を発見 17歳で出あった本「郵便配達は二度ベルを鳴らす」」田口俊樹 6面
■田中小実昌氏が翻訳したジェームス・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』に衝撃を受け、ありのままの自分をみつけるきっかけとなった1冊、と紹介しています。
 『読んだ、飲んだ、論じた 鼎談書評二十三夜鹿島茂 福田和也 松原隆一郎 飛鳥新社 
  平成17年12月26日発行
■「田中小実昌エッセイコレクション6 自伝 「コミさん」の飄々たる生き方の謎が明らかに!」115~120P
2006  『文士のいる風景大村彦次郎 筑摩書店/ちくま文庫 平成18年6月1日発行
■「シアトルで居候のような暮らしをした-田中小実昌(1925-2000)」301~303P
2007  『ブリキ男秋山祐徳太子 晶文社 平成19年2月25日発行
■「9 魔性が棲む街の怪人たち-新宿ゴールデン街の青春」197P
■ゴールデン街の飲み屋での写真と共に小実昌さんの思い出が語られている。
 『現代小説の方法中上健次 作品社 平成19年2月28日発行
■「エスパース・デポック図書館 中上健次の本棚-物語/反物語をめぐる150冊」212P
■150冊の中に小実昌氏の「ポロポロ」(中央公論社)が選ばれています。
 『アトリエ日記野見山暁治 清流出版 平成19年3月21日発行
■2003年9月から2006年5月まで『美術の窓』(生活の友社)に連載された「アトリエ日記」に加筆し、出版したもの。所々に義弟だった田中小実昌氏や妹であり小実昌氏の妻“マド”さんの名前が出てきます。
 『作家の生きかた池内紀 集英社/集英社文庫 平成19年3月25日発行
■「生きのびる-田中小実昌」226~235P
■2004年3月10日発行された『生きかた名人-楽しい読書術』(集英社)の文庫化
 『月刊くればんK.M.S 平成19年6月1日発行 第21巻第247号
■「三つの小説から見えてくる昭和20年代の呉」木戸俊久 32~38P
■「呉裏観光案内-愛宕の坂をどんどん上がっていくと“アサ山”である」43P
■「三つの小説~」で取り上げられている小説の一つが小実昌さんの『カント節』。文章も引用されています。「呉裏観光案内」では『アメン父』の文章と共に小実昌さんの実家の写真やアサ山から見下ろす呉湾の写真が掲載されています。
 『シナリオシナリオ作家協会 平成19年8月号 第63巻第8号
■「短期集中連載 作家を育てた“日活ロマンポルノ”研究 第4回登場作家・田中陽造(自選シナリオ)「おんなの細道 濡れた海峡」」158~174P
■小実昌さん原作、成田一成監督作品
 『スピリチュアルの冒険富岡幸太郎 講談社/講談社現代新書 平成19年7月20日発行
■「田中小実昌『アメン父』-精霊と言葉の力」174~189P
■文庫版『アメン父』(講談社文芸文庫)の解説「祈りの言葉のリレー」とほぼ同内容です。「祈りの言葉のリレー」は平成17年7月31日発行『作家との一時間』にも所収されています。
 『文壇うたかた物語大村彦次郎 筑摩書房/ちくま文庫 平成19年10月10日発行
■「田中小実昌の韜晦」220~223P
■担当編集者時代(『上野娼妓隊』や「浪曲師朝日丸の話」)のエピソード。
■上記以外にも8箇所、名前や写真が出てきます。
 『滅亡を超えて 田中小実昌・武田泰淳・深沢七郎多羽田敏夫 作品社 平成19年10月30日発行
■「田中小実昌の<位置>」3~54P
■あらゆる宗教的/絶対的なるものを解体する「いま、ここ」とは何か。“それぞれの作品をつぶさに読解して、作家たちの宗教観・生死観を照査し、彼らを創作に向かわせた無意識の深淵を剔抉する、渾身の文芸評論集。(帯より)
 『週刊新潮新潮社 平成19年11月8日号 第52巻第42号
■「「難敵」に肉迫した文芸評論」133P
■書評『滅亡を超えて 田中小実昌・武田泰淳・深沢七郎』多羽田敏夫
 『文化系トークラジオLife
鈴木謙介・中俣暁生・佐々木敦・柳瀬博一・斎藤哲也・津田大介・森山裕之 本の雑誌社 平成19年11月10日発行
■「戦争とサブカルチャー」65P
■““<リアル>をもとめて”の項で柳瀬氏が「日本語の現実感」という意味でのリアリティを戦争を描いた書籍で感じたのは田中小実昌の一連の作品”と発言しています。

■「文化系よ、外を歩けの10冊」173P
■柳瀬博一氏が『田中小実昌エッセイ・コレクション(2)旅』(ちくま文庫)を10冊の中の1冊として選んでいます。
 『知っ得 現代差一家便覧國文學編集編 學燈社 平成19年11月20日発行
■「田中小実昌」浅野洋 122~123P
■現代作家の小事典
■ “作家案内”、“作品案内”(「ミミのこと」と「カント節」の紹介)、“文献案内”の3項目に分けられています。
 『文士のたたずまい-私の文藝手帖豊田健次 ランダムハウス講談社 平成19年11月21日発行
■「ぽくぽくコミさん-田中小実昌」73~76P
“本物の編集者だけが知る 本物の文士の肖像-「文学界・別冊文藝春秋」「オール読物」編集長を歴任した名物編集者による珠玉の文壇回想エッセー集”(帯より)
■初出「東京春秋」(東京企画) 2000年第13号
 『週刊文春文藝春秋 平成19年11月22日号 第49巻第45号
■「文庫本を狙え!509 『新編かぶりつき人生』田中小実昌著」坪内祐三 152P
■書評
 『酔眼のまち-新宿ゴールデン街1968~98年たむらまさき・青山真治 朝日新聞社/朝日新書 平成19年11月30日発行
■「はじめてのゴールデン街」48~49P、「美田健次さんのはなし~その1」164Pに小実昌さんの名前が出てきます。
 『本の背表紙長谷川郁夫 河出書房新社 平成19年12月25日発行
■「八月十五日」148~149P、「ポロポロ」154~155P
■“季節は文学を宿す。 編集者・出版人としての30年間、文学が生まれる瞬間に立ち会い、親しくその息吹に接した今は亡き作家たち。四季の移ろいを丹念に辿り、忘れがたい言葉をいまに蘇らせる。回想と鎮魂の文藝ごよみ。”(帯より)
2008  『小説現代講談社 平成20年1月号 第46巻第1号
■「愛と悔い」角田光代 382~383P
■“作家が語る<作家> 風貌への追想 時代とともに生き、時代をこえて、いまもなお我々を魅了する作家たち。在りし日の貴重なポートレートで振り返る作家による作家への珠玉のオマージュ七編。”
■巻頭グラビアに小実昌さんの写真有
 『東京読書-少々造園的心情による坂崎重盛 晶文社 平成20年1月31日発行
■「田中小実昌『エッセイ・コレクション①ひと』 泡と消えゆく街の気配を書き残す」86~89P
■“東京の今昔を愛する人へ 読むと東京の町が楽しくなる 歩くと東京の歴史が伝わる 東京本コレクター 重盛センセイの秀逸セレクション”(帯より)
 『スカイワード株式会社JAL 平成20年2月号 第48巻第2号
■「旅する目:旅に出られないときは本」角田光代 29P
■旅に出られないときに“荒ぶる魂を鎮める本”として小実昌さんの「エッセイ・コレクション2 旅」を紹介しています。
 『早稲田文学①早稲田文学会 平成20年4月10日発行
■「ちくわのいいわけ」田中りえ 17~69P
■小実昌さんの次女りえさん久しぶりの小説。父である小実昌さんが亡くなられた当時のことも書かれています。
 『ボマルツォのどんぐり扉野良人 晶文社 平成20年4月20日発行
■「中段を見るー小実昌さんの呉」154~166P
■“旅するエッセイストは、ボマルツォに向かう。そこでどんぐりを拾う。田中小実昌の呉の実家では小鳥の巣だ。行く先々で何かを拾う人でもある。川崎長太郎が眠る寺では、やさしい住職と出会う。記憶のお土産だ。人と本の世界を旅する珠玉のエッセイ集、ここに誕生!本を手にする喜びがふくらんでくる。読書の楽しさが心にしみてくる。”(帯より)
■初出「CABIN」7号 2005年3月31日刊
 『出ふるさと記池内紀 新潮社 平成20年4月25日発行
■「うろつき 田中小実昌」185~201P
■“人はみな、「ふるさと」を出て「その人」になる 高見順/金子光晴/安部公房/永井荷風/牧野信一/坂口安吾/尾崎翠/中島敦/寺山修司/尾崎放哉/田中小実昌/深沢七郎 破天荒な人生を歩んだ12人の作家たち。 家出、漂流、彷徨、世捨て、雲隠れ。”(帯より)
■初出「新潮」2007年8月号
 『男の子のための軍隊学習のススメ高田里恵子 ちくまプリマー新書 平成20年8月10日発行
■「第四章軍服と裸体のあいだ:ダメになるにも才能がいる、男が服を脱ぐとき」138~145P
■富士正晴、古山高麗雄、田中小実昌の3人を“ダメ兵士トリオ”と呼んで、ダメ兵士になるには相当難しい、ということを各人の小説から文章を引用しながら説明しています。
■“時代の空気、格差とイジメ、男と女。軍隊小説には、人生における全ての悲喜劇が凝縮されている。現代の男の子(と女の子)に日本と日本人の姿を問いかけるわが帝国軍隊をめぐる波瀾万丈の物語。”(カバーより)
 『地図物語 あの日の新宿佐藤洋一/ぶよう堂編集部 ぶよう堂 平成20年11月11日発行
■「密度が文化をつくる」56P
■渡辺克己さんが1979年に撮影した写真が1枚掲載されています。写真には小実昌さんの他に殿山泰司さん、秋山祐徳太子さん、加賀乙彦さん等が写っています。
 『台本 かぶりつき人生・全八巻日活作品 映倫14944 昭和42~43年頃
■神代辰巳監督・脚本のデビュー作「かぶりつき人生」 原作は小実昌氏「かぶりつき人生」(三一書房)

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