■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
*第66回 昭和46年下期 直木賞候補作品
<文庫本>
角川文庫版 ・あとがき 1p ・解説 片岡義男 5p
河出文庫版・解説 佐々木正人 13p
“人生は短いかもしれないけど、毎日はうんざりするほど長い。米軍基地に勤める男のそうした日常生活の一日が、淡々と、見事に描かれる。著者の分身ともみえる主人公の、朝起きてから夜就寝するまでの時間のなかに、通勤途次の風景、職場での同僚や米兵やメイドらとの交渉が語られ、その間に、男の過去のささやかな出来事や、訳しかけのアメリカの反戦小説のダメな男の心惹かれる話が、効果的に挿入される。発表当時、新鮮な衝撃と絶賛をもって迎えられた、著者独自の奇妙な味わいの、知られざる名作長編小説。(角川文庫版カバー解説)
“「どんなに、おれのまわりを見まわしても、見なれたものばかりだ。」米軍基地の化学研究所に勤める男が、朝起きてから夜寝るまでのことを書き出してみようと思い立つ。家での朝食、通勤風景、米兵たちとのやりとり、時間を盗んで翻訳している小説……何のへんてつもない日常の出来事が一体となって類例のない小説が誕生した!”(河出文庫版カバー解説)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |