Cheepnis Press

vol.96 (2001年11月6日)


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▼▼                    vol.96 Nov.6.2001   ▲▲▲▲
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           ─── 目  次 ───

【1】ザッパ入門[2]

【2】イヴェント・ピック・アップ


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【1】ザッパ入門[2] ─── かなもりみきお
 
 <I> 「フリーク・アウト」以前

  ・この時期の演奏が聴ける主なCD
  (1)  "The Lost Episodes"(1996)
  (2)  "Mystery Disc"(1998)
  (3)  "Cucamonga Years - The Eary Works Of FZ"(1991)

 さて、時代順に紹介すると宣言した手前、いきなりマニアックな時代から入
ってしまうことをお詫びしておく。申し訳ない。
 (「フランク・ザッパ」はこの原稿以降FZと表記していく。)

 [視点 1] FZの視点

 我々が入門的にFZを聴いていく上で、どのような視点で聴いていくと良い
(面白い)のかというのが、本稿全体の趣旨なわけだが、では、逆にFZはど
のようにいろいろな音楽を聴いてきたのだろうか、というテーマを考えてみる
のも面白いだろう。

 60数枚に及ぶFZのCD群には、ロック作、純粋なオーケストラ物、ドゥワ
ップ物、シンクラヴィア作、ビッグバンド物などがある。また1つのCDにそ
れらが混在していることも多く、これがFZを聴くことの取っ付きにくさの要
因の一つなのだろう。FZは、もちろんこれら全てが好きな音楽だから作って
いるだけのことなのだが、我々リスナーの立場からすると、一つに的がしぼり
にくくて、すぐにくじけそうになるわけだ。例えばプログレ好きな人間が、ド
ゥワップ物を愛聴できるようになるにはかなりの試練が待っていると言える。

 少年時代(10代半ば、1955年前後)、FZはR&Bに熱中しSP盤やシングル
を集める一方で、現代音楽にも関心を寄せるかなりマセた子供だったようだ。
初めて買ったLPがエドガー・ヴァレーズの「イオニザシオン」で、その次が
イゴール・ストラヴィンスキーの「春の祭典」だったというのだから恐れ入る。
もしFZがその後、現代音楽の作曲家としてのみ活動していたら、ほとんどの
ロック・ファンは彼を知る事もなかっただろう。が、彼はそうはしなかった。
R&Bと現代音楽を等価なものとして愛聴していた彼ならばこその音楽活動が
始まることになるのである。

 クラシックの作曲をしていた10代、それらはやがて映画音楽として実を結ぶ。
また、60年代初頭にはジャズの演奏に打ち込み、その一方で、R&Bやサーフ・
ミュージックなどの音源を作りレコード会社に売り込む。これらの活動の記録
を収めたのが上記(1)〜(3)のCD群である。(但し、(3)のみFZ本人の作品
としては出ていない。当時(1962年〜1964年)、各レーベルから出ていたシング
ルを集めたもので、FZの管理下には無い物、つまり売り込みに成功し発売さ
れたものを第三者が勝手に編集したものである。)


 [視点 2] 録音魔FZ

 これらのCDの中で、一番古い時期の録音は(1)に収められたブラックアウ
ツ(The Blackouts)に関するおしゃべりである。録音時期は1958年か1959年と
いう。資料本によると、FZが最初に組んだバンドが、14歳頃のサンディエゴ
時代のランブラーズ(The Ramblers)で、ランカスター移住後に組んだバンドが
このブラックアウツとされている。このバンドのレパートリーは、後にマザー
ズによっても録音されることになるリトル・リチャードの`Directly From My
Heart To You`とかアンドレ・ウィリアムズの`Bacon Fat`などのR&Bだった
そうだ。しかし結局、そういった演奏ではなく、元メンバーによる回顧のおし
ゃべりだけが、現在我々が聴ける唯一の音源ということになっている。

 声によるドキュメント作家。これがFZを楽しむ視点の2番目である。何故、
彼がバンド・メンバーの会話を録音(時には盗み録り)するようになったのか
は定かでないが、映画にも多大な関心を寄せていた彼ならではの価値を見出し
ていたからなのだろう。それらの録音成果は、それをネタに曲を作ったり、あ
るいは、作品中にそのまま折り込んだりして、大きい位置を占めていくること
になる。単なる内輪ネタと処断されそうな内容のものかもしれないが、他の多
くのロックバンドのドキュメント本を読むことに比べ、本人自身によるしゃべ
りや映像はなかなか味わい深い。(私も含め英語がわからない人間にとっては
少々厳しいものがあるので、できればどの作品を買う場合でも対訳付の日本盤
をおすすめする。)

 それにしても、1958年の17〜8歳当時に、こんな録音をしていた事実には驚
かされる。この時代に、録音機材がよくあったものだという点でも感心するし、
私であれば、おしゃべりを録音するということに何らかの意義を見つけられた
かどうかも疑問だ。


【2】Event Pick Up(11/12〜11/18)

 メモ代わり。

 ◇井野雅美 @Bears 11月12日(月)

  共演:自分BOX, ラジオカセッツ, 他


 ◇月極 @Bears 11月15日(木)

  共演:春爛漫, ロストインスペース, sinocci


 ◇Pennynep @Bears 11月16日(金)

  共演:スリーデイスタブル, sol, ホワイトゴスペリアンズ


 ◇夢野カブ+船戸博史 @Hard Rain 11月16日(金)

  共演:さいとう大すけ, 他


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★ニュース・フラッシュ

→次の私出演のライヴは、11/15の月極@Bearsです。よろしく。

→エルメート・パスコアルのブラジル・ワーナー時代の、「調和」と「ライヴ
 ・イン・モントルー」が、ブラジル盤でCD化されている模様です。


★編集後記

 ザッパ入門[2]。予告通りマザーズ以前で終わってますが、まだこれも途中
ですね。いつになったらマザーズ時代を語れるのか(笑)。

 即興野郎Aチーム!のライヴ。雨の中無事挙行されました。いや、なんかす
ごかった。ステージは立派だし、客は少ないわ、雨はひどくなってくるわで、
僕らほんとにここにいていいのか?と心配になってきました(笑)。でも、出演
する機会を与えてくれた京都造形大軽音部長・西形友三郎さんに感謝します。
ありがとうございました。


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 □発行 民記朗企画
 □編集・発行人 かなもり みきお
 □毎週1回発行(火曜日) (本来は週2回です)

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