縦横夢走 2006年 北東日本一周 編

 目的地は未定で 〔前編〕 (2006/08/09-08/16)

・08/09 目的地は未定で
・08/10 我ながら感心感心
・08/11 東京への道は
・08/12 人があふれる首都・・・
・08/13 旅友との再会の夜は
・08/14 東北突入!
・08/15 名物はすばらしい!
・08/16 知られざる名所と知られたる名所


08/09 晴れ 目的地は未定で 大阪府豊中市/自宅/***km

 今年の夏、ツーリングに割ける期間は2週間。この2週間で何ができるか?と以前から考えていた。2週間をフルに使って北海道へ再びというプランも考えました。しかしここで問題が発生・・・

 2ヶ月くらい前にクルマを買ったこともあって、そっちにお金が色々とかかってしまい、今回の(今回も?)ツーリングは貧乏旅行です(笑)
 普通に 貧乏旅行と言ったら多くの人がやっているというのもあって、今回のコンセプトは「目的地を決めない!」ということにしました。

 本当なら今日出発する予定だったのですが、台風7号が東海〜関東へ接近することもあって、出発を1日遅らせました。

まずは知人の多く居る東京に行こうかなと思います。知人の家でお世話になれば宿泊費はタダだし(笑)

08/10 晴れ 我ながら感心感心 静岡県富士宮市/表富士グリーンキャンプ場/416.3km

 台風のおかげで遅れた分を取り戻す為、早朝6時に大阪を出発!

 内環状線を通り門真から国道163号を疾走。平日の朝だというのに車が多い。その後国道25号に乗り継ぐ。国道25号は別名「名阪国道」と呼ばれる自動車専用道路・・・ちゃんと旧道もあるのでご安心を。

 しかしその旧道が曲者だった。普通の人はもはや誰も通らない道で、採石のダンプと地元の人しか通らないようだ。道中の看板には「路肩崩落 通行注意」「発破予告」「落石注意」とかが多く、実際に落石しているもんだから笑えてしまう。舗装も荒れており、所々は砂利道なのでバイクにはちとつらいが、タイヤを交換したカブにとっては朝飯前。実際、朝飯前に難所を抜け関宿という道の駅に到着した。

 今回の旅では、これまで毎度使っていたGPSは持ってきていない。実はこれには理由があって、今回は一般的な国内ツーリングということから、あえて装備からGPSを外した。その代わりといっては何だが、今回新たに装備したものが自作の「マップホルダー」。今日1日使ってみたけどめちゃくちゃ便利。100円均一のA4ファイルケースとステンレスの針金、ウチにあったタイラップとガムテープで工夫したものだが、ツーリングマップルが開いて入れられるので利用価値は高い。ちゃんと設計して市販したら絶対売れる!というくらいの出来栄えなのです。

 関宿を出てからは、国道1号から国道23号、と進み、無事に名古屋を抜けた。しかしこの名古屋をパスするのが非常に疲れた。というのも、今日は快晴でとにかく暑い・・・しかもトラックが多い道で渋滞しているもんだから、バイクには非常に厳しい。先に書いた国道25号よりよっぽど大変だった。

 名古屋を抜け、お次は国道1号に乗り換え浜松へ向かう。1年振りのツーリングだし、今日はリハビリを兼ねて今日はとにか距離を稼ぐことにしていたので、大して休憩らしい休憩もせずひたすら進む。昼飯はコンビニでホットドッグ・・・ヨーロッパツーリングの食事を思い出してしまう。しかし、いつもの癖で、何やら楽しそうなものが見えるとついふらっと寄り道してしまうのであった(笑)

 お約束通り途中で寄り道。写真に写っている風車がある道の駅「デンパーク」。デンマークの雰囲気の道の駅みたいだけど、時間がもったいないので木陰で休憩だけして再びカブにまたがった。

 しかし本当に暑い・・・どれくらい暑いかというと、大して涼しくも無い木陰が、かなーり涼しいと感じられるくらい^^;

 その後は自動車専用道路のバイパスを疾走し、浜名湖の側を抜ける(笑)
まぁこれには理由があって、「この先200mから自動車専用区間。125cc未満は通行出来ません」 の看板があったのだが、その看板を越えてからは側道には出られない・・・なんじゃそりゃ!と言いながら最後まで走ってやった。タイヤが新しくなって普通に80km/hで走れるようになったから、自動車のみの区間で普通に走れるから、ついつい走ってしまいそう。

 新作のマップホルダーの効果もあって、その後大して道も間違わずに、初日にしてなんと富士山までやってきたのである!距離にして約400km。時間にして、実質走行12時間。ツーリング初日にしてケツが痛くなった^^;
カブとはいえ、自動車専用のバイパスを疾走するとやはり距離はのびる(笑)

 今日は富士山麓にあるキャンプ場。到着したのが午後7時頃だったが、もう日はかげっていて急いでテントを設営。その後すぐに真っ暗になった。

 途中魅力的な食べ物の店が色々あったのをすっとばしてきたし、日没までにキャンプ場に到着したかったってのもあって、何も買出しをしていなかったので、今夜のディナーは定番の「早茹でマカロニ&ミートソース」
あっという間に出来て、お腹も膨れて、しめて200円・・・なかなかいいけど、同じ味でお腹いっぱいになるのは、なんとも不幸な気分になってしまう^^;

 夜はこの旅のシリーズでは定番となってしまった「WEBサイトの記事作成」。最近は携帯で簡単に更新できるブログもあるのに、どうして嵩張るノートPCを持ってWEBサイトを更新しているのだろうか?ここにもこだわりがありそう・・・と思われるかもしれないが、実は特に意味は無いのである。ブログ化も考えはしたのだが、間に合わなかったってのが真相だったり^^;

 ちなみに明日は富士山を鑑賞して温泉につかり、東京の友人の家へ向かう予定。このあたりをちょこっと散策してみようかな。

08/11 曇り|晴れ 東京への道は・・・ 東京都板橋区/友人の家(無料宿)/198.8km

 7時起床。富士山の朝は寒い。というか、夜はかなり寒かった。テントの窓を締め切って、ダウンのシュラフに包まって寝ていてちょうどいい感じだった。

 軽く朝食を済ませた後は、早々とテントを片付けて富士山の登山道の入口へ向かってみた。と言っても、今は夏のマイカー規制中。目的の新5合目のPAには行けずその下の水ヶ塚PAまで行けばそこからはシャトルバスが運行している。しかし、その料金が往復で1300円ということでそちらはキャンセル。かといって登山口までは行こうと思っていたので、少し東にある「太郎坊」という場所へ向かう。

 が・・・昨日からあいにくの曇りで富士山方向を眺めてもこの有様。富士山の眺望は期待していただけに残念だが、実際にふもとを走ってその大きさは体感できたからよしとしよう。

 その後は水ヶ塚PA立ち寄って、「富士山天母の湯」というところで朝風呂に入ることにした。富士山近辺に湧くバナジウム温泉水(?)みたいな風呂で、晴れていたら駿河湾を一望出来るそうだが、今日の天気ではそれもダメ。とはいえ昨日の疲労が回復しきってない状態での露天風呂は気持ちよかった。

 そうこうしていると時間も昼前になったので、富士宮で、名物「富士宮焼きそば」というのを食べてみた・・・が、普通の焼きそばとの違いが分からなかった^^;
まぁボリューム満点で大満足だった。(ちなみに「富士宮焼きそば」とは、蒸し麺を使った焼きそばで、しっかりとしたコシと歯ごたえが自慢らしい)

 夕方には東京の友人の家へ行くつもりだったので、そんなに時間もなくなってきたので、国道469号から国道246号と乗り継ぎ、一路東京へ向かう。

 朝から空には雲が多かったが、それはやはり場所が山だったから・・・山から下りると天気はスカッと晴れ、これまた暑い。この暑い中を走ると思うとうんざりする。

 だけど、そんな中で面白い場所を見つけたのでそのことを書いておこう。写真からも分かるように、そこは金太郎にまつわる場所。「金時公園」というところで、金太郎生誕の地らしい。すぐ横に町営のプールがあって子どもたちが泳いで騒いでいるのがちょっと減点だが、なかなか楽しいところだった。

 その後は道の駅やコンビニで休憩しながら進んでいったが、都心に近づくにつれ、車も増えて暑さも増してくる。都内に入るころには渋滞区間の連続で思うように進まない。環七の外回りを回るときなんかは、ほとんど渋滞。朝からウロウロ走り回っていた気がするが、板橋の友人の家に到着して距離計を見ると200kmも進んでいない。バイクは渋滞でも横を走り抜けていけるが、やはり渋滞していないほうが何倍も快適に距離も伸びる。こういう時は高速に乗れないカブはしんどいんだよなぁ。

 友人宅ではビール片手に友人宅で昔話に花を咲かせたりで、今こうやって記事を書いているわけ。やはりエアコンのきいた部屋は快適。昨日使って少し減ったノートPCの充電もしておくことにしよう。ちなみにカブのバッテリーからも充電もできるようにしているので、電気に関しては問題ないんだけどね。

 明日は1日のんびり東京観光をすることになった。東京で少したまった旅の疲れを癒しておくことにしよう。

08/12 曇り/雨 人があふれる首都・・・ 東京都板橋区/友人の家(無料宿)/***km

 10時起床。笑ってしまうくらい寝た。朝起きると天気は曇り空。シャワーを浴びて洗濯をして行動開始。旅をしていると毎回思うのだが、この洗濯機というものは人類の英知の結晶だと思う。手で洗濯するのは簡単なのだが、脱水が大変。それを自動でやってくれるもんだから、どこかで洗濯機を使えるときは、利用しない手は無い。

 それはさておき、起きてから色々していると時間を使ってしまい、行動を開始したのは午後1時。もはや東京の一大観光地とも言える秋葉原へ連れて行ってもらうことになった。

 秋葉原に到着したときは空はどんより曇り空・・・まだ雨は降っていなかったが今にも振り出しそうな感じ。とりあえずカフェでヴォリューム満点のアボガドバーガーを食して店から出た頃にはさらに分厚い雲になってきた。これはやばいということで駅にある100均で傘を購入することにしたが、駅についた瞬間土砂降りの大雨に変わった。雷もゴロゴロなっていて、ギリギリセーフ。

 傘を購入して町を繰り出す。だが、雨は一時的なものでしばらくするとやんでしまった。ということは、傘を100円で買ったのにあまり役にはたたなかった・・・まぁ濡れなかったので良しとしよう。

 秋葉原には数年前に訪れたことがあるけど、たった数年でかなり様変わりしていたよ。しかし何処へいっても人、人、人・・・人が溢れ返っている。人が多いのは秋葉原に限らず、駅でも駅を降りても多くの人が行き交っている。大阪もたいがい人が多いと思うけど、その比ではない。結局色々と出歩いて帰ってきた頃には結構疲れてしまった^^;

ちなみに明日はこの旅行記でも度々登場する実くんとの感動!?の再会の予定(笑)
お昼に彼の家へ訪れてラーメンを食べに行くことになっている。夜は・・・酒好きの2人が集まるわけだから、語る必要はないだろう(笑)

08/13 晴れ 旅友との再会の夜は 東京都江東区/実くんの家(無料宿)/18.9km

 昨夜はほとんど寝ていないが、今日は旅友の実くんの家で移動するだけなので楽勝。お昼前行く約束なので11時前に出発した。都心を通る国道17号>14号と移動したが、渋滞も無く、都内の詳細地図の無いツーリングマップルでも問題なく到着した。やはり日曜の午前中は東京とはいえすいているのかな。実くんのマンションは以前に一度訪れたことがあったので、その記憶を頼りに11時半頃に無事に到着できた。

 到着を笑いながら歓迎してくれた実くんとまずは昼飯。実くんオススメのラーメン屋へ電車で移動。店の前には数人が並んでいる。店名をラーメン次郎といい、結構有名な店らしい。

 ラーメンは大もしくは小が選べるのだが、実くんのアドバイスに従い、「ラーメン」の食券を購入。そう。間違いなく「」を選んだハズである。他に煮卵をトッピングでラーメンが完成する直前に、野菜多め&ニンニクを入れるのをお願いした。

 で、出されたラーメンを見て絶句・・・ここではあえて写真は載せないので想像してもらいたい。大きな器に、野菜がテンコ盛り。その下には、もはや「うどん」と呼んでも遜色の無い太さの麺が大量にある。他の客に出されるラーメンを見ていても、やはりこれが「小」のようだ・・・

 味はかなりおいしかったが、如何せんその量が多すぎるので途中で飽きる。とはいえ完食したが、ラーメン大を注文している客がいたのでちらっと見てみると、そのえげつなさを見てふき出しそうになった(笑)
あそこまでやるともはや嫌がらせのような気がする^^;

 とまぁそんなこんなの昼飯を済ませ、実くんは少し仕事が残っているというのでその間は昼寝。昨日寝ていなかったため、すぐに眠りについてしまった。

 しばらくしてから目を覚ますと実くんはゲームをやっていた。時間はまだ夕方だったが、明日は朝から実くんは仕事だし、オレも北へ向かうので早くから恒例の「宴会」を始めることになった。

 大量の飲料の買出しを済ませ、実くんの「明日は7時半に家を出るから、10時には寝たいんすよ〜」という発言にあわせ、早々と宴会スタート。約1年振りの再会を祝して、実くんは軽くチューハイを1L飲んだ後、ワインに手をつける。私はビールとチューハイ。制限時間の10時になったとき、すでにワインは実くんが1人で飲み干してしまっていた。

 実くん「ワイン1本じゃ足りないわ〜。コンビニで追加してこようかなぁ・・・」
 オレ「え
っ?でも10時に寝ないと明日朝早いんじゃなかったっけ?
 実くん「まぁなんとかなるっしょ!」

 という運びで、コンビニでウィスキーを1本追加投入・・・まぁこうなることは初めから分かっていたけど^^;
大体、実くんがこれだけの酒で足りるわけがないことは十分承知だったので、この事態も想定内(笑)
とはいえ12時前には2人ともいつのまにか寝てしまった・・・

 実くんと飲むといつも、オレ達が出会った時の事の話になる。俺は北から、実くんは南から。フィンランドのロヴァニエミという小さな町での出会い。俺が1日ずれても、彼が1日ずれても出会わなかった出会い。それでもオレ達は出会った。お互い最善だと思われる旅のルートを進み、最善だと思われる日程で行動し出会ったのだから、これはやっぱり偶然じゃなくて必然ですよ、と実くんは言う。
 もしこの出会いが偶然だったのしても、また別の偶然でオレ達はどこか旅の空で出会っているような気がする。ということは、やはり彼との出会いは、偶然というより必然と言えるかもしれない。とかく人との出会いとは不思議なものだなぁと思う。

08/14 曇り|晴れ 東北突入 福島県いわき市/平ユースホステル敷地内の無料キャンプ場/252.6km

 実くんは予定通りに6時起床・・・だと思う^^;

 というのもオレが起きたのは7時半。そう完全に寝坊である。実くんがあえてオレを起こさなかったのは、旅を続けるというのは結構な体力を消費することを、彼もまた良く知っているからだと思う。毎日違う場所へ移動し、違う場所で寝る。毎日環境が変わるので、自分でも気づかないうちに体力を消費してしまっている。

 実くんのやさしさに支えられ、合鍵を借りてのんびり出発の準備が出来た。出発は8時半。今日はここから北へ向かい、東北へ突入することにした。

 まずは都内からでないことにはどうしようもない。ツーリングマップルで国道14号>国道6号と乗り継ぎ、千葉県へ入る。やはり都内は車が多く、思うように進まない・・・千葉へ入っても渋滞区間が多く体力と精神力が消費される。しかし今日は曇り空なので、汗をあまりかかずにすんで、体は非常に楽だった。うだるような暑さだと、それだけで疲れてしまう。

 天候にも助けられ、茨城県に入る頃には道も順調に流れ出し、のんびりした田園風景の中を疾走する。茨城県になると一気に田んぼが増え、天気も晴れてきたのに暑さはずいぶんマシ。コンクリートジャングルは熱を吸収し、それ自体が発熱するので夜も暑いが、地面が土だというだけでかなり涼しくなる。それだけではなく、少し北上してきたというのも関係あるかもしれない。

 気持ちいい田園の後、国道6号は海に出た。潮風が気持ちいい。が、今のシーズン砂浜には海水浴客で溢れかえっているのが少々残念。台風が近づいてきているからか今日は波がかなり高かったけど、波に負けずに海水浴を楽しんでいるようだ。

 気持ちいい景色の中を走っていると気分もいい。休憩らしい休憩は取らないまま、とうとう福島県に突入した。実くんの家で下調べしてきた無料のキャンプ場がいわき市の平(たいら)というところにあるようなのでそこを目指す。

 到着した時間は午後3時。まだまだ進む余力はあったが、途中気になるところもあったし、ツーリングマップルの東北版を購入したいというのもあって、今日はここでストップすることにした。受付の人に今日1泊したいと告げると「予約はされていますか?」と言われた。どうやら予約がかなり入っていて、キャンプ場はいっぱいらしい・・・しかし、ここで引き下がる程オレも甘くないので、小さなツーリングテント1個だからと駄々をこてね、ゴリッと了承してもらった(笑)

 早々とテントを設営した後は、ちょっと引き返してこのあたりをバイクで散策することに。かなり田舎なので道路の標識などは不親切なことも多いが、テキトーに進んでもそれもまた楽しい。軒先に昆布を干している家があったり、お寺のイベント?(これもよくわからないが、お寺から来たような人たちが、まるでチンドン屋のごとく町を練り歩いていた)など、地元の人々の生活に触れることができてよかった。

 その後は、来るときから気になっていた「塩屋埼灯台」とやらに行ってみた。有名な灯台のようでかなり大きいので遠くからでも良く見える。他には、このあたりにたくさんある温泉につかったり(どこの温泉に入ったのか名前を忘れてしまった)、港で名物の海の幸が色々入った海鮮丼を食べたりしていると日が暮れてしまった。その後、町の中心街へ出て本屋を探しあて、無事に「ツーリングマップル東北編」をGET。明日からはこの地図をマップホルダーに入れて使おう。

 本を買った帰りはもうすでに真っ暗。ヘルメットのシールドを上げたまま走ると、顔に小さな虫がぶつかってくる。とはいえ、ここ数日の排気ガスいっぱいで汚れまくったシールドでは視界が悪くこれまた危険。そんな心配をしていると、突然左の腕にガツッと衝撃が走り、バイクが少しふらついた。経験から言うと、カナブン程度の衝撃ではなかったので、たぶんカブトムシかクワガタが体に当たったのだろう。一瞬びっくりしたが大事には至らず良かった良かった。虫が当たったのが腕だったからよかったものの、顔だったらかなり大変なことになるかもしれないので、これからは気をつけよう。

 キャンプ場に到着後は、まずヘルメットのシールド掃除。濡れタオルでしっかり汚れをふき取ったので、明日からは完璧だろう。といっても海沿いは波が吹き上げる海水ですぐに汚れてしまうけど。

 掃除の後はツーリングマップルを見て、明日からのルートを検討。といっても北へ向かってテキトーに移動するんだけど、ある程度は決めておく必要もある。大体の構想は練れたので、PCに向かって記事作成。しかし、この場所は電波状態が悪く、つながったりつながらなかったりなので記事のUPは明日以降にしよう。

 このあたりは町明かりも無く、キャンプ場には他の客の光が多いものの星が良く見える。気温もちょうど良くて、暑くも無く寒くも無い。これなら今夜は快適に眠れそうだ。

08/15 曇り/雨 名物はすばらしい! 岩手県花巻市/戸塚森森林公園(無料キャンプ場)/352.4km

 夜は涼しくて、てテントの入口は網戸にして寝ていたが、朝方寒くて完全に閉めた。昨日は早く寝付いたこともあって、6時半に目が覚めた。朝の支度をして、荷物を片付けようとしているとパラパラと雨が降ってきた・・・かなり弱い雨なのですぐに止むだろうとテントの中で様子をうかがう。程なくして雨は止んだが、そのおかげで出発は8時半になってしまった。

 走り出してまもなく、またしても雨が降り出した。すぐに止まって荷物にカバーをかけ、レインスーツを上から着て再出発。そんなこんなで結構もたついてしまった。雨が降っていると気温もそれほど上がらない。とはいえ厚着しているので、体は結構暑い。そんなジレンマに悩まされつつも走っている間はそれほど暑くはないので助かった。

 今日は1日雨が降ったり止んだりで、ツーリングにはあまり良くないコンディション。今日はなんとか最低で一関、頑張って盛岡まで行くという目標を立てていたが、ツーリングマップルに“めのう”が拾えると書いてある「右田浜」というところに寄り道してメノウを探してみたり、ちょっと横道をそれて田んぼの間を走っていたりしているとかなり時間を費やしてしまった^^;

 結局国道6号>国道4号と乗り継ぎ、仙台に入ったのが昼。ここはやはり仙台名物ということで「ずんだ餅」をチョイスしてみた。道の駅で手作りずんだ餅とやらを売っていたので食べてみたが、なんとも微妙。美味しいのだけれど不思議な味。青大豆の青々しい味と餅のコラボレーションともいうべく、他に例えようのない味た。オレはあまり餅は好きな方ではないが、1パックに5個も入っていた・・・もったいないのでもちろん全部食べたけど、お腹がいっぱいになった。

 そんな昼休憩をしていると、またしても雨が振り出した。レインスーツは暑いので脱いでいたが再び装備し再出発。そのまま国道4号を北上し、一関に着いたのが午後3時くらい。まだまだいける、というわけ中尊寺も通り越しさらに北上することにした。

 雨もあがり晴れ間が差し込みだしたころ、盛岡到着が見え出した。が、しかし、ツーリングマップルに気になる記述を見つけた・・・『“わんこそば”花巻が元祖。現在花巻でわんこそばが食べられる店は3軒ある』

 なに〜!わんこそばだってぇ!!

 TVなどでよく見るアレである。今までTVなんかで見るたびに一度やってみたいとは思っていたけど、こんなところで実現できるとは・・・というわけで、昼間食べたずんだ餅がお腹に残っていてあまり食欲はなかったが、わんこそばの誘惑には勝てず、地図で見つけた最寄のキャンプ場(運良く無料だった)にすぐさまチェックイン。と言っても、受付には人が居なかったので勝手にテントを設営。小さなツーリングテントなんで、設営と言ってもものの5分で完成する。すぐさまカブにまたがり、夕暮れ時の花巻に出撃だ!

 しばらく花巻をさまよう・・・地図はかなり広域なので詳しい場所までなかなかたどり着けない。というか、今何処に居てるのかがよくわからなくなってしまう。そんなこんなで町をカブで流していると、地図に載っている店とは違うが、「わんこそば」というのぼりが立っている店を発見!

 お店に入ると「わんこそばは2名様より申し受けます」・・・んな馬鹿な!?
こういう時は得意の交渉術を発動! 旅をいいものにするかどうかは、こういう交渉が出来る厚かましさかもしれない(笑)

 当然の結果というか、頑張った甲斐あってオレ1人でもわんこそばを体験させて貰えることになった^^


カウンターの席に座り、準備が整うまで待つこと数分。
「こちらへお越しください」

 待ってました!案内されたのは、わんこそば用特設ステージ・・・という程のものではないが、一般客とは別の座敷になっていて、そばを入れてくれる人が横について、おわんに次々に入れてくれる。各種薬味類が用意されていてそれらを使いながら次々とおわんにいれられるそばをたいらげていくようだ。

 それではスタート!少々勇み足になりつつもつるつるっとそばを食べていく。コツはかまずに飲み込むそうだが、それをやって明日からの旅に影響がでては元も子もないのでしっかり噛んで食べる^^;
成人男性の平均が50杯(かけそば5杯分)ということだが、女性で222杯も食べた猛者もいるらしい。今回は記録に挑戦というわけではないので、味わいながら食べてみた。

 そば自体は結構おいしい。が、味わって食べているうちは量は食べられないとお店の人は言っていたけど(笑)

 結局56杯食べたところで満腹になったのでこの辺でストップ。まぁ60杯くらいはいけそうだったけど、この後温泉に行くことを考えると、これくらいがちょうどいい。今回はずんだ餅のおかげで人並みな食いっぷりだが、オレは体は小柄な割にかなり食べる。腹ペコ状態だったら100杯くらいはいけたかもしれない!?

 とまぁそんなこんなで店を後にして、真っ暗になってしまったが、夜9時まで営業しているという温泉へ向かう。これまた小さな看板を見逃すとたどり着けないような場所にあったけと、なんとか到着。新湯本温泉の「ぎんがの湯」というロマンチックな名前だが、中身はタダの銭湯。まぁお湯は温泉水なのでぬるぬるしていたけど。ゆっくりとお風呂につかって、今日1日の旅の疲れを洗い流すことができた。

 風呂あがりに少し涼んでからキャンプ場へ帰る。さすがに東北の岩手県。夜はかなり涼しい。大阪とはえらい違いだね。真っ暗だったが迷うことなく無事テントまで戻ってきた。

 キャンプ場では隣にテントを張っていたライダーとしばし談笑していると、ツクツクボウシが幼虫から成虫に羽化している途中のものを発見。昼間聞いて思ったのだが、このあたりの森のセミはほとんどツクツクボウシみたい。かなり北に来たからか、大阪で最大勢力のクマゼミは見かけなかったな。

 明日はさらに北上する予定。東北地方はかなり楽しみにしていたので、色々巡ってみるつもりをしている。記事をテントの中で書いているとパラパラ雨が振り出してきた・・・明日はお天気になることを祈ろう。さて明日はどこまで行けるかな・・・

08/16 曇り|雨|晴れ 知られざる名所と知られたる名所 青森県むつ市/国設薬研キャンプ場近くの駐車場(無料キャンプ)/388.0km

 夜はもちろん涼く、ダウンのシュラフがちょうどいい感じだった。心配していた雨もほとんど降らなかったようで、朝起きるとテントも乾いていた。今日は恐ろしく早起きで、なんと5時半に目が覚めてそのまま出発の準備をした。今日は色々寄り道をしつつ、最終目的地は恐山・・・昨夜隣でキャンプをしている人に話したら、直で行かずに恐山はさすがに遠いでしょ(笑) と言われていたので、なんとかやってやろうという気になったのだ。

 テントを片付けたり荷物を整理したりすると、出発は6時半。コンビニでおにぎりを食べ、軽い朝食にして国道4号を盛岡まで北上。今度はそこから国道46号を西へ進む。

 目指すは「生森山」。右の写真を見ただけでピンと来た人は、さすがと言いたい。これは私も最もお気に入りのアーティストの1人である奥田民生さんのアルバム「股旅」のジャケットになった場所で、ぽつんと立つ山にまるで十字架がかかっているように見える。何故こんな風になっているかと言えば、この山の頂上にはアンテナがあるらしく、そこへつなげる電線を引いた場所の木を切ってある為、こんな風になっているようだ。国道46号からちょこっと入ったあぜ道から写真を撮ったが、なんともいえない雰囲気で、ここで山を見ているだけでも飽きない。

 そうこうしながら結構な時間を費やしてしまったが、気を取り直して次なる目的地「田沢湖」に出発。生森山は雫石という場所にあり、そこから田沢湖まではそれ程離れていないので楽勝だ。

 と思ったが、行く先の山には思いっきり厚い雲がかかっている。こりゃきっと雨だなと思い、レインスーツを装備したが予感的中。一番上の仙岩トンネルに入るまでは雨にうたれながら進むことになった。

 トンネルを抜けるとそこは雪国・・・なんてことはあるはずもなく、トンネルを出た瞬間、スカッと晴れ雲もまばらで太陽の光が指しこんでいる。先ほどまでの雨がうそのようで、天気はまさに晴れ。なにはともあれもう雨は降りそうではなかったのでレインスーツを脱いだ。

 田沢湖につく直前に、ハチミツ屋(?)みたいなのがあったので立ち寄る。色々な味のハチミツの試食をして、ハチミツアイスなるものを食べてみた。ハチミツを練りこんだアイスかと思いきや、普通のアイスにハチミツを自分でかけて食べるだけだったので、ちょっと残念だった。

 ハチミツ屋を後にし、程なく田沢湖に到着。田沢湖は最大水深及び平均水深が日本一で、透明度は摩周湖に次いで2番とのこと。透明で深い湖=湖面はブルーという公式通り、美しい青色をしていたのが感動的だった。昨年見られなかった摩周湖もこんな感じなんだろうか?

 綺麗な湖面を眺めながら田沢湖を1周。約20kmだったと思うが、その途中で潟前山森林公園の展望台から写真を撮ってみた。時間があれば田沢湖高原から見下ろしたかったが、今回はパス。

 お次は、玉川温泉を横目にしながら硫黄の匂いがする山を突き進む。さらに八幡平をかすめながらそのまま北上し鹿角市へ出る。と、ここへ入ったら突然蒸し暑くなった・・・街角の温度計は33度。東北地方は涼しいという希望が崩れていくのを感じた。というか、東の山は雨だったので、いわゆるフェーン現象で気温があがっているのかもしれない。しかし大阪と大して変わらない暑さにはウンザリ。とにかく先へ進んで、十和田湖に到着した。

 十和田湖は田沢湖よりもかなり大きく、1周はしなかったが、ここの湖面も綺麗なブルー。しかし、田沢湖のそれとはまた違う色だった。風が結構吹いていたので湖面に波が立っており、その影響かもしれない。ちなみにこの十和田湖は、明治35年(だったと思う)までは、全く魚が住んでいない湖だったそうな。ここはカルデラ湖なので、火山によって出来た湖である。その為かおそらく酸性度がかなり高い水になってしまい魚が住んでいなかったのだろう。

 しかし、明治35年にここでヒメマスという魚の養殖に成功し、それ以降は魚が住む湖になったそうな。確かヒメマスはギンザケの陸封型だったような気がするけど、不確かな記憶なので帰ってから調べてみることにしよう。

 というわけなので、十和田湖の名物はもちろんヒメマス。だけど、ここではきりたんぽに味噌を塗って焼いたものを露店でつまんで奥入瀬へ向かう。

 奥入瀬は日本一の渓流美と称されるだけあって、やはり綺麗なところである。が・・・とにもかくにも観光客が多すぎる。観光バスで来ることが悪いとは言わないが、ここには元々大型の観光バスを駐車する場所なんてない。ではどうするかというと、もちろん路駐しているわけである。有名な観光地なので他に路駐している車も多く、2車線ある道路が至る所で1車線に制限された状態になっているわけだからもちろん渋滞する。交通量も多いので、ここを抜けるだけで一苦労だった・・・

 一応駐車禁止にはなっているのに、みんなお構い無しに駐車しているもんだから、手におえない。みんな自分の事しか考えていないからこういう事になってしまうというのが、ライダーという1歩引いた立場だと良く見える。せっかくの美しい景色がこれでは台無し。こんな状態では、もはや日本一の渓流とはいえないのではないか?美しい景色のはずが何故だかかすんで見えた。

 その後は一旦十和田市に抜け、そこからは再び国道4号で北上する。遅い昼食を軽くすませ、野辺地からは国道279号でむつを目指す。途中有名な六ヶ所村を通過したが、風力発電をしているプロペラがたくさん見えた。エネルギー問題の陰と陽が同時に感じられるなかなかいいスポットかもしれない。

 むつ市に入る手前にあったドライブインで、菜の花アイスなるものを発見したので食べてみた。が、こちらも何が菜の花なのかさっぱりわからない普通の味のアイス・・・今日はアイス運がないのかもしれない。そばにあったコンビニで今夜食べるスパゲッティとレトルトのソースもついでに購入しておいた。

 恐山近くの薬研温泉には「国設薬研キャンプ場」というのがあると地図に載っていたのでそこへ向かう。時間は6時前なので明るいうちに十分到着できそうだ。しかしここで問題発覚!道中に気になる看板を見つけた・・・国設薬研キャンプ場は橋に亀裂が発見されたので、修復されるまでは閉鎖致します・・・OH!なんてこったい!地図でこの周辺にキャンプ場は無い。とはいえもしダメそうなら近くの河原でテントを張ればいいわけだし、まぁなんとかなるでしょう、ということで、そのまま国設薬研キャンプ場へ向かってみた。

 看板があったくらいだから、そりゃそうですよと言わんばかりに、キャンプ場の入口のゲートは閉ざされていた。
しかしそのまま先にちょっと進んだところにある駐車場に数張りのテントとバイクを発見^^;
こういうのは予想していたけど、やっぱりそうなるんだね。さすがはライダー。こういう状況でもびくともしない(笑)

 テントを駐車場のアスファルト上にたて、中に荷物を入れた後は、奥薬研温泉のかっぱの湯という無料の温泉で今日の汗を流す。かっぱの湯はせせらぎの音が聞こえる混浴露天風呂だが、ひとつだけ問題がって、お湯の温度が高すぎるのだ。むちゃくちゃ熱いので、足をつけるだけでも大変。徐々に体を慣らしながらようやくつかることが出来た^^;

 温泉の後は、キャンプ場もとい駐車場のライダーと談笑しつつ、今日仕入れてきたスパゲッティを食べる。その後はいつものように執筆活動。ここは携帯は圏外なので、記事だけは作っておこう。明日のキャンプ地が圏内だったらその時まとめてUPしよう。

後編へ続く


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