縦横夢走 2005年 近畿・四国 編

 近畿各県ぶらり旅 (2005/07/29-08/03)

・07/29 4年振りのツーリング
・07/30 自称“リゾット”
・07/31 四国上陸!
・08/01 県道3号線?
・08/02 ひっそりし過ぎたキャンプ場
・08/03 一路大阪へ


07/29 晴れ|曇り 4年振りのツーリング 奈良県南部/和佐又山キャンプ場/195.6km

 とうとう始まりました。日本列島「縦横夢走」。記念すべき第1回目は、大台ケ原の近くのキャンプ場からアップデート・・・のはずが、携帯が圏外だったわけでありまして(笑)
というわけなので、キャンプ場で記事だけは書いておくことにします。

 さて、今回またツーリング企画をやることになりましたが、ツーリング自体が4年振り。カンを取り戻すためにもリハビリがてら近畿各県をぶらりとさすらう事にしました。

 装備類はヨーロッパ一周のものがそのまま使えるので、新たな追加投資はわずか。日本の夏に合わせて、ダイネーゼのメッシュジャケットを買っちゃいました(^^

 カブの整備は前日に済ませてあり、今日は朝9時から出発。とりあえず目的地は「大台ケ原」。理由は簡単。大阪の夏は暑い!!よって涼しい所に行きたかっただけなのである。

 とりあえず大阪市内から出て、国道310号で河内長野へ。途中、予備タンクにガソリンを補給&給油し、そのまま五條へ向かう。五條からは国道168号線でひたすら南下。

 ここでひとつ問題が発覚!私のカブはヨーロッパを走ったときそのままの仕様なので、ノーマルより高速域で走りやすいようにしているが、これが日本の道路に見事に合わない。とにかく峠道でスピードが出なかったり・・・3速では上らない、2速では40km/hしか出ないときたもんだから、結構大変。まぁ北海道だったら今のままでいいのだろうが、このあたりではちと厳しい。

 まぁそれはさておき、168号線で天川村までやってきて、今度は県道53号で東に進む。予定ではその後、国道309号を経て大台ケ原へ向かう予定。

 天川村でちょっと感じのいい喫茶店で昼御飯。なんとこの喫茶店のオーナーはハーレー乗りらしく、カブでやってきた私を歓迎してくれた。ここで焼きうどん定食を注文しつつ、大台ケ原までの行き方を聞いてみたところ、予定していた国道309号がなんと通行止めになっているらしい。親切なオーナーは迂回路の地図をくれた。

 迂回路は洞川から高原洞川林道で川上村へ向かうルートで、通行量は少ないが、道はまともらしい。洞川の集落で夕食の材料(といってもマカロニとレトルトのハヤシライス)を調達し無事に大台ケ原ドライブウェイのある国道169号に出た。後は169号を南下し、再度給油し、大台ケ原へ向かう。

 大台ケ原は道路でひたすら上へ登れる。大台ケ原トレッキングの起点になっている終点は、標高約1600m。期待通りで道中はかなり寒かった。
 あたりをしばし散策した後、遅くならないうちに山を降りる。セッティングのあっていないカブは登りは非常にきついが、くだりは楽勝。あっという間に下ってきて、一番近くのキャンプ場で泊まることにした。

ここ和佐又キャンプ場は、かなりマイナーなキャンプ場と思いきや、結構メジャーな感じ。バイクでテント持ち込みで一泊1000円弱。それは良しとしても、500mlの缶ビールが500円ってのはいただけない。もちろん飲んだが・・・

 やはり日本は物価が高い。しかし、ここは結構自由にできるから、総合評価としてはいいキャンプ場かな。まず、テントにバイクを横付けできるのが高ポイント。続いて焚き火も出来てしまう。もちろんガスバーナーは持っているが、今日は薪を集めてそれで夕食を作った。マカロニはただ茹でるだけで、御飯の様に食べられるからかなりお勧め。コメ程炊くのに時間はかからないし、何より1回分をスーパーで入手できるから便利。レトルトのミートソースをかけても良し、カレーをかけても良し。塩コショウのみで味付けしてもよし。ただ、水を切るときは注意すること。しっかりふたをしていないと、どばっと中身が鍋から逃げていってしまう。と言ってるさきから、かなり逃げられてしまったが、拾って水洗いして、ちゃんと食べた。食べものは大事にしよう(笑)

 今はキャンプ場の屋外にあるテーブルでこの記事を書いているが、非常に涼しい。さすが標高1200m弱。暑くもなく、寒くもない。ランタンの光とヘッドランプ以外の明かりは星の明かりのみ・・・ライトをつければ闇を切り開くことができる。しかし、こういう闇の中に身を置くこともたまには必要なのではないかと思う。

  虫の鳴き声を聞きながら、目を閉じてみた。

07/30 曇り 自称“リゾット” 和歌山県/宮代オートキャンプ場/174.5km

 やはり夜は寒かった。テントの入口を締め切って、さらにダウンのシュラフにくるまって目を覚ました。朝6時。キャンプの朝は早起きだ。他のキャンプ客もちょうど起きる時間帯で、宿泊客の方と雑談を交わし、朝食を取る。献立は昨日仕入れたチョコチップクッキーとコーヒー。コーヒーは針金で作った即席ドリッパーで入れたが、針金がぐにゃぐにゃで思いっきりコーヒーの豆の粉がカップに入ってしまった。仕方ないので“うわばみ”だけを飲んだ。よく考えたら、ドリッパーなんぞ無くても普通に飲める気が・・・

 優雅な朝食の後は8時に出発。まずはひたすら南下し、池原ダムへ向かう。ここは日本でも数少ないフロリダバスの生息地(といっても昔放流したため)で、日本有数のバスフィッシング天国。ボートの乗降場の看板が至る所にあるが、ダム湖なのにどうやってスロープを作っているのだろう、と思ったが、クレーンでボートを吊り上げて湖面まで降ろすようである。かなり驚いたが、スロープを設置するのより断然安くできることを考えたら当然かもしれない。

 池原ダムを通り過ぎてからは、国道425号で十津川へ向かう。非常に曲がりくねった道路で、なかなか速度が上がらない。おまけに明かりが全く無いトンネルがあったりして、ちょっとだけ怖かった(笑)
 でも、その途中に明神池という周囲約1kmの小さな池があって、なかなか神秘的といったら単純かもしれないが、いい雰囲気の池があった。
 十津川の直前まで来たところで、ボンネットを開けて立ち往生しているプジョーの車がいたので、気になって横に止めたら、なんと練馬ナンバー!様子を聞いてみると、どうやらクラッチの故障らしい。もっと単純な理由だったら工具もいろいろあるし修理できるのだが、結局は役立たず・・・故障した車に乗っていたご夫妻は1時間後に来るらしい救援の車を待つことになったが、パラパラと雨が降ってきたこともあって色々話し込んでしまい、30分くらいはそこで休憩。“のんびり”が私の旅のスタイルなので、こういう一期一会も悪くない。もちろんホームページの宣伝もしっかりしてきたぞ(笑)

 十津川へ出た後はさらに南下し、本宮へ。本宮は熊野本宮大社というとても有名な神社があるが、ちょっと眺めただけで通過。本宮では神社よりも温泉だ!というわけで、渡瀬温泉で近畿最大の露天風呂というやつにつかってきました。風呂は全部で5つくらいあったのだが、どれも同じような感じで、それほどでも無かったというのが率直な感想。でも、キャンプ生活をしていると温泉はかなり楽しみなんだよな。

 温泉につかったあとは、西へ進路を変えて龍神温泉へ向かう。国道311号を通ったのだが、ヨーロッパ一周の時には色々と世話になった藤原かんいちさんが担当している「ツーリングマップル関西」には「快走路」と記載されてあり、かなりワクワクしていたのだが、上り坂では思いっきり力不足の愛車では、快適どころか大変だった(^^;
 でも、その後に走った県道198号は非常に快適。カブでも60km/hくらいのペースで爽快だった。

 時間も4時だったので龍神温泉の近くで目をつけていた小又川キャンプ場へ。キャンプ場の駐車場に車を止めたが、何か様子がおかしい・・・まず人が利用している感じが全く無い。でも、1グループがバーベキューをしていたので話を聞いていみると、このキャンプ場はすでに閉鎖されているらしい。やはり予感は的中。しかし、じゃあなんでそのグループはバーベキューをしているのか?といえば、コッソリ入り込んでやっていたらしい(笑)
 そこで私もこっそりとテントを張っても良かったが、何か気が引けるのでちょっと引き返して、宮代オートキャンプ場というところに入った。

 このキャンプ場は、このあたりでは結構有名らしくて、利用客も多く、バンガローも多数設置しているため、子供連れも多い。キャンプ場の雰囲気はというと、ヨーロッパのキャンプ場に似た雰囲気がある。まず値段が高い!オートキャンプの場合、電源ありが4000円!電源無しでも3500円。バイクでテント持込の場合は1700円。ちょっと高いがビールが400円だったからここで泊まることにした(笑)
 考えられる施設が全て整っている(24時間使えるシャワー室まで!)から、キャンプ初心者とかには最適なんだろうけど、何もかもが揃っているというのは便利な反面、自分が自然の一部だという気持ちが感じられないから、私はあまり好きでは無い。キャンプ場の人はとても親切で、なぜか煎餅をくれたのが救い。

 ここは携帯も入るので、日記もつけたいし、夕食は早めにとる。今夜のメニューはネギとコショウの自称リゾットと焼き鳥の缶詰。デザートはナタデココ。まぁリゾットといっても、御飯に具入りのスープの元を掛けて、お湯を注ぐだけ・・・多くの人はそれを“お茶漬け”と呼ぶようではあるが・・・

07/31 曇り/雨 四国上陸! 徳島県/親戚の家/164.4km

 大規模なキャンプ場というのはやはりいただけない。ヨーロッパのキャンプ場ではそんなことないが、日本のキャンプ場は大いにあること・・・カンのいい人はもうわかったと思うが、そう、花火である。そろそろ寝ようかと思ってるときに打ち上げ花火なんぞやられた日にゃぁ、もう困ってしまう。夜はガスランタンの暖かい炎では満足できないのかねぇ。

 まぁそんな騒音にもめげずしっかり眠りました(笑)
夜中目を覚ますことなく、朝6時まで熟睡。夜は暑かったのでテントの窓をメッシュにしたまま(上の画像のまま)眠ったのだが、さすがに朝方は寒かった。ちなみに暑い場所で寝るときは、シュラフは使わずに、シュラフカバーだけで寝るとかなり良い。実際、海沿いでキャンプするんだったら、シュラフカバーだけを持っていけば十分なのでご参考に。

 昨日と変わらず、チョコチップクッキーとコーヒーの朝食。昨夜、研究に研究を重ねて、とうとう完成した“コーヒードリッパー改”のお陰で、上ずみを飲まなくて良くなったことを加筆しておこう。

 テントも片付けて、そのまま龍神温泉に直行。やはり朝風呂は気持ちいい。まさに極楽♪泉質はよくわからないが、お肌がスベスベになったので、きっといいに違いない!龍神温泉だけにこんなオブジェまであるのだから、間違いない!(笑)

 温泉から出てきたところで、ピカピカのセローに乗ったお兄さんとしばしバイク談義を交わし、そのまま北上を開始する。国道371号は高野龍神スカイラインと呼ばれ、景色もすばらしく、気持ちいい。多くのライダーとすれ違い、多くのライダーに追い越されていった(笑)

 頂上は護摩壇山(ごまだんざん)というところで、そこには“ごまさんスカイタワー”という塔がある。塔に登るのは有料だったので登らなかったが、下からの景色も立派だった。またここでは、途中でカブを追い越していった、黄色のドカにのったおじさんと話をした。そのおじさんは、通勤にカブを使っているらしく、カブミーティング(いわゆるカブオーナーの集まり)を関西でやってくれたら行くのになぁと言っていた。東京で度々やっているのは知っていたし、以前お誘いいただいた事もあるのだけれど、残念ながら参加したことは無い。関西ならオレもいってみたいな。

 ごまさんスカイタワーを経ち、さらに高野龍神スカイラインを北上していく。ここからは待望の下りなので、スイスイ(^^

 高野に入ると突然、高野槙やら法衣やらの店が現れて、まさに観光地といった雰囲気。とにかく漢字で書かれた看板がいっぱいなので、外国人には大ウケしそうな気がする。オレは熱心な仏教徒でも無いが、こういう雰囲気の所は結構好きだ。町の雰囲気を楽しんだ後、さらに北上し、橋本へ向かう。

 高野から橋本はきつい下りの狭い道で、しかも通行量は多い。おまけに観光バスまで行き来しているもんだから、結構面倒。でも一番面倒なのは、後ろに行列が出来ているのにノロノロ走る車。何も無いところで突然ブレーキは踏むは、前から車が来ただけで道幅に余裕もあるのに、必要以上に減速してくれるときたもんだからさぁ大変。もうちょっと排気量のあるバイクなら、ささっと追い越してさようならなのだが、カブではそうはいかない。一気に追い越すだけの加速力が無いから、向こうが追い越させる意思が無い限り、先には進めない・・・まぁ、一瞬のチャンスを逃さずに追い越したけど、こういう人にはまわりに迷惑を掛けてるんだから、もうちょっと気を使ってほしい。カブでも相当イライラしたが、デカいバイクの兄ちゃんのイライラは半端じゃないだろう・・・

 そんなこんなで橋本についた時には、もう昼になっていた。今度はそこから国道24号を走っても良かったのだが、あえて紀ノ川の南の県道をチョイス。大きな道路よりも小さな道路の方がのんびり走れて良い。途中雨が降り出したので、上からレインスーツを着込んだ途端に雨が止んだ・・・運が良いのか悪いのかよくわからん(^^;

 和歌山では和歌山ラーメンを食べただけで、和歌山港へ向かう。今日はここからフェリーで徳島へ向かい、親戚の家で一泊させてもらう事になっている(といっても、昨日決まったのだが)。フェリー代は、カブ+人間1人で2800円也。フェリーの切符売り場前で出会ったライダーは、なんと昨夜神奈川を出発して、和歌山まで1日で来たという猛者で、一緒にフェリーに乗ることになった。

 2時間の船旅の後、四国へ上陸!船上では今日の記事を書いていたので、2時間はあっという間だった。

 上陸後は、まず最初に向かう先はお墓。熱心な仏教徒では無いと書いたが、盆は北海道にいく予定なので、墓参りくらいはしておかないとなぁと思ってしまうところから考えると、実は仏教徒なんだなぁと思ってしまう(笑)
  フェリー乗り場からお墓のある眉山までは近く。途中にキャンプ用品を扱っている店があったので、そこでガスを購入。ランタン用とバーナー用の2本のボンベを持っているが、昨夜1本を使い切ってしまったので、新たに1本を購入。

 久しぶりに訪れたお墓。拝んでいる時に雨がパラパラ振り出したので早々と切り上げて、再びレインスーツを着込んで親戚の家に出発。徳島は毎年来ているので、道もだいたい知っているので、地図を見ることもなく、小雨の中、約1時間で親戚の家に到着した。

 親戚の家にでは、バーベキューをして出迎えてくれた。肉や自家製の野菜、さらにサザエの壷焼きまでご馳走になって、大満足。キャンプ生活でロクな物を食っていなかったが、久しぶりに腹いっぱいになった(笑)
 もうひとつうれしいことに、いわゆる“家”には洗濯機がある。この洗濯機というものは普段アタリマエに使っているが、心の底から感動するほど素晴らしい。何よりも脱水できることが嬉しい。洗濯自体は手でもそれほど大変ではないが、脱水だけは手で絞るしかないので、かなり労力がいるのだ。それを自動でやってくれるのだから、現代文明に感謝したい。さらにノートPCと携帯の充電も完了。たまには現代文明の世話にならないと旅が出来ないのが悲しいが、ホームページを更新していく以上避けては通れないところ。一応カブのバッテリーから充電できなくはないが、あくまで緊急用なので、普段は使わないことにしている。

 準備も万端。さて、明日はどこへ行こうかな・・・

08/01 晴れ/曇り 県道3号線? 香川県/大滝山県民いこいの森キャンプ場/90.3km

 朝食にサンドウィッチをご馳走になり、スーパーカブに初めて乗せてもらった祖父と祖母の墓参りからスタート。先に母親の実家に立ち寄り挨拶だけして、お墓へカブで向かう。祖父も私のカブを見て驚いただろうな(笑)

 お次はお寺へ挨拶。盆に来られないので、用事は全部片付けておくつもりでテキパキこなす。それから入院中の親戚の見舞い。ここまでやって昨晩お世話になった親戚の家に戻ると昼前になっていた。昼飯には冷やし中華と焼きナスと御飯をご馳走になって、12時に出発。とりあえず目的地は香川県の高松。高松まではかなり近いのでちょっと趣向を凝らし、マイナーなルート(右の画像)で行ってみることにした。

 実を言うと、昨日和歌山から徳島に渡るフェリーで一緒になったライダーから、“剣山スーパー林道”の話をちょっと聞いたので、非常に気になっていた。ちなみに“剣山スーパー林道”は、日本一長いダート距離(全長87.7km)を誇るとてつもない林道で、ここを通ってしまうと、高知に抜けてしまう。高知からは大阪行きのフェリーが出ているみたいなので、本気でここを通ろうと考えていた。しかし、ここで気になったのがフェリー。ホントにあるのかという疑問が湧いたので、一応ネットで調べてみたら、なんとフェリー会社が倒産してしまっていて、6/30を最後に航路がなくなったらしい。調べておいてよかった(^^;

 ということで、チョイスしたマイナーなルートは、徳島県の県道3号とかなり若い番号だが、ツーリングマップルには「荒れたダートが6km続く」と書かれている道。スーパー林道のかわりと言ってはショボすぎるが、ここを通る事にした・・・しかし、県道3号に入ってしばらく進むとこんな看板があって、ちょっと不安になる。
 でもよく見てほしい。「この先県境部 自動車通行不能」。その通り。自動車はダメだが、世界に名だたるカブではダメなわけが無い!現に「スーパーカブ通行不能」の文字はないだろ!と、強引に解釈し先に進む・・・

 ところがどっこい、未舗装路になったとたん、道がかなり強烈になる。まさに自動車は通行不能。道の荒れ具合はクロカン四駆なら余裕だろうけど、とにかく道幅が狭すぎるところがある。バイク2台分くらいしかなくて、おまけに横は切り立った崖ときたもんだから、物理的に車は無理。

 しかし、地図に荒れたダートと書かれているだけのことはある。荷物無しならカブでも走行可能だが、満載状態でこの道は厳しすぎる。ガレ場状態のところも結構あって、自動車通行不能というのは、もしやカブも通行不能なのでは?と途中不安に思ってしまった。

 ここで心強いのがGPS。今の現在地が性格に把握できるから、自分が今、道をどれくらい進んでいて、後どれくらい残っているかが正確にわかる。位置がわかっても、先で道路が完全に寸断されている可能性は否定できないので、完全に不安を拭い去れるわけではないが、少しは安心感が得られる。

 看板もたまにあって、その気持ちを助長させる・・・この画像は未舗装路の終点で撮影したものだが、同じ看板は途中にも多々見られた。コレホントに県道3号なのか?第1ヘアピン、第2ヘアピン、第3ヘアピンまでは看板があったが、そこから先は明らかなヘアピンでも全く看板が無くなってしまった。もちろん県道を示す六角形の看板は無い。

 実際かなり厳しかったのは4km程度なのだが、オフロードバイク以外にはお勧めできないと言っておこう(^^;
 お陰で体中の筋肉を使って、走りきった時には体が痛くて汗びっしょりになってしまった。舗装路になった先で飲んだペプシは感動ものの味だったから、まぁ良しとしよう。

 香川県に抜けたので、今日は早々とキャンプ場へ向かう。というのも、親戚の家を出るときにコメをいくらかと自家製の野菜(タマネギ・ピーマン・ジャガイモ)をもらってきたので、今日はまともな夕食を作ることにしたから。

 まず最初に目指したのは“塩江町竜王山キャンプ場”。ここは竜王山の登山口にあって、山深いところらしい。かなり涼しそうなのでまずはそこへ向かう。しか〜し!ここへ向かう途中の道が、道路工事で8月いっぱいまで通行止め・・・強引に進めなくはなさそうだが、通行止めの先のキャンプ場が営業しているとは考えにくいので、別のキャンプ場へ向かうことにした。途中にあった無料キャンプ場も「本日休み」の看板がかかっていたので、ツーリングマップルに「静かな林間キャンプ場 低料金」と書かれている“大滝山県民いこいの森キャンプ場“へ。

 受付を済ませ、払ったお金は250円。これなら財布にも優しいし、しかもキャンプ場自体はかなりデカイ。キャンプサイトが2箇所に分かれていて、山間の渓流沿いにあるので涼しい。数日前は結構な人が着ていたらしいが、今日の客はオレ以外には1グループのみ。オレは奥の第1キャンプ場を陣取ることにした。というのも、第1の方は、カブをテントに横付けできるのが高ポイント。しかも他の1グループは第2キャンプ場にいるから、独り占めだ。また、受付のそばに酒屋があって、500mlのスーパードライが300円だったことも高ポイント。500円>400円>300円ときてるから、明日のキャンプ場はきっと200円だな(笑)

 テントを張った後、早速夕食の準備に取り掛かる。ここでカレーのルーと肉を買ってきたらよかったと後悔したが、時すでに遅し。まぁコンソメがあるから、ベジタブルスープにはなるので大丈夫。コメをといで適当に水を入れる。鍋でコメを炊くことはあるが、水の分量はいつもテキトーで、ちゃんとはかったことは無い。とはいえ、いつもそこそこまともに炊けてしまうのは不思議だな。

 食事の準備が出来たら次は薪拾い。持ってみて軽く感じる乾燥した枝をとにかく集める。最近は雨も少ないので、薪集めはあっという間に終了。焚き火をするには、本当なら葉っぱか木の皮から着火して、火を広げていくのが自然だが、財布に入っているいらないレシートを使うのもよい。でもそれさえ面倒なので、今回は木にライターオイルをぶっ掛けて、点火。これ結構便利なんだよなぁ(笑)

 そんなこんなで夕食も完成。コンソメのみの味付けのスープと御飯だが、味は悪くは無い。量も十分に作ったので、ちょっと残して明日の朝メシは雑炊だな。

 このキャンプ場は高松まで近いにもかかわらず携帯は圏外。とりあえず記事は夕食後に書いたので、明日の夜にアップすることにしよう。

08/02 曇り ひっそりし過ぎたキャンプ場 香川県/吉田川河口の海岸沿いのキャンプ場/149.0km

 昨夜は何度か目を覚ました。真っ暗な中、たった1人でテントの中にいると、物音がいつも以上に気になるもの。多分、鹿や狸の類だと思うが、突然森の中からガサガサ音がすると、やっぱりちょっとびっくりしてしまう。

 朝食に昨日の残りを雑炊を食べて、早速高松に向けて出発。キャンプ場から高松まではしれているので、すぐに着いてしまった。今日は小豆島に渡ろうと思っているが、昼御飯に讃岐うどんを食べようと思っていたのもあり、時間も早いので“五色台スカイライン”を通って、坂出まで行ってみることにした。

 五色台スカイラインの大崎鼻展望台に立ち寄った時に、ニンジャに乗った1人のライダーに出会った。地元のライダーらしく、昔は色々とツーリングをしたとの事。しかも初めてのツーリングがカブで北海道へ行ったということもあって意気投合。時間を忘れて歓談してしまった。

 また、その彼からうどんのおいしい店を紹介してもらった。うどんもそれぞれ好みがあるから、ここが1番とは言えないけど、オレの好みを伝えてチョイスしてくれた店は「和田屋」というところ。場所は高松空港の近くで、国道193号から東に入った県道13号沿いらしい。そうこうしているうちにいい時間になったので、さっそくうどん屋を目指すことにした。

 県道13号沿いの結構大きいうどん屋と聞いていたので、多分間違っては無いと思うが、和田屋ではなく「もり家」だった。聞いていたメニューもあったし、話通りボリュームも満点だった。ぶっかけうどんの大とかき揚げと半熟卵で650円。おかげで相当腹いっぱいになった。

 ガソリンを給油後はフェリーで小豆島へ。乗り場へ行ったらすぐ出航する船があったので、とりあえずそれに乗り込む。池田港行きとのことだが、とりあえず小豆島まで行ければいいや(笑)

 乗船時間は約1時間程度だが、船に乗り込むなり眠ってしまって、池田港に到着した時に「もうつきましたよ」と、乗務員に起こされた。

 池田港は島のちょうど真中あたりで、まずはそこから東へ向かう。オリーブ発祥の地(?)と書かれていたオリーブ公園というのがあったのでちょっと寄り道。小豆島は雨が少ない地中海性気候で、オリーブの栽培が盛んなようだ。ちなみに明治時代に日本にオリーブが導入されて、最初に栽培が始まったのが、ここ小豆島らしい。とりあえずここで「オリーブリーフソフトクリーム」というやつを食べてみた。オリーブの葉を粉砕して、バニラアイスに混ぜているとのことだが、見た目はちょっとだけ緑がかっているんだけど、食べた感じは普通のバニラアイス。

 その後、ユースホステルがあったのでちょっと覗いてみる。ユースは海外では何度となく利用したことがあるが、国内では1回も無い。受付には誰も居らず、価格表があったのでチェック。1泊素泊まりで・・・3250円。3000円以下なら泊まってもいいかな、と思っていたけど、やっぱり妥協できず早々と退散。

 そのまま沿岸道路を走行していると、すごいにおいがしてきた・・・どんなにおいかというと、醤油のにおい。とにかくすごい醤油の匂いなのだ。そのにおいの元は「丸金醤油」という会社の工場らしく、その横に醤油記念館という建物があったので、入場料210円を支払って見学してみることにした。おみやげに200円相当の醤油をくれたから、実質は丸金醤油の広告塔みたいな感じだけど、中身は結構楽しかった。定番といえば定番だけど、醤油の作り方から、昔の醤油作りの道具などが展示されていた。以前に見学した、灘の酒作りの方法と非常に似ていたのが興味深かった。

 実はここで楽しみにしていたのが「醤油ソフト」。醤油味のソフトクリームとは、これいかに?と、意気揚揚と横の売店で注文したものの、売り切れだった・・・非常に残念。

 お次は島の東岸を北上し、目的のキャンプ場を目指す。地図には温泉が併設されているとのことなので期待大!というわけで「小豆島オートビレッジYOSHIDA」へやってきた。

 しかーし!値段を聞いてげんなり。テントを張るだけで2300円(だったかな?高すぎで忘れた)とか言って下さるので、高いからいいやというと、すぐ近くの別のキャンプ場を紹介してくれた(笑)

 200mくらいしか離れていない別のキャンプ場は、吉田川の河口にあるひっそりしたキャンプサイト。というより、ひっそりし過ぎている。道路からは明らかに墓地へ入る道を入って、その奥がキャンプ場になっている。おまけに看板さえ全く無い。一応大人1人400円と目立たない看板に書いてあったが、だれも居ない。ここにキャンプ場があることを知っているのは、地元の人だけだと思うぞ。

 まぁそんなひっそりしたところだけど、設備は十分過ぎるほど揃っている。芝生のサイトにかまどと炊事場。さらに便所とシャワー室まであって、シャワー室にはコンセントもあった。さらに、温泉まで近くだし、酒屋がそばにあったりする。今日は夕立がありそうだったので、屋根のある炊事場にテントを張ってみた。利用者はオレ1人だから、好き放題さ。

 昼に食べたうどんが、しつこく腹に残っていたから、今日は夕食は抜き。というより、ちょっと風邪をひいたようで身体がだるく食欲がない。まぁ昼のうどんは相当な量だったから、調子がよくても腹は減ってない気がするけど。

 日記をつける元気も無く、早々とテントに入って眠る。たまに夕立があったが、屋根つきサイトなので問題はなかったが、ひたすら暑い。テントから外へ出ると夜は結構涼しいけど、熱がこもるテントの中はサウナ状態。汗をかきつつ気にせず眠るが、我慢できなくなって夜中何度か目を覚ました。夜風が身体にここちいい。そのまま外で眠ってしまってもいい気がしたが、それだと風邪が悪化しそうだったので、少し涼んだ後テントに戻った・・・

08/03 曇り 一路大阪へ 大阪府/自宅/96.6km

 とにかくよく寝た。10時間くらいは寝た。おかげで5時に起きた。今日は大阪へ帰る予定。疲れもたまっているから、遅くなる前に帰りつきたいこともあって、7時50分福田港発の姫路行きのフェリーに乗ることにした。フェリー乗り場はキャンプ場の近くなので、テントを片付けた後、直前まで海辺で昨日の記事を書く。こういう時間はまったりとしてて非常にいい。早起きは三文の得とはよく言ったものだな。

 時間が来たのでフェリー乗り場へ向かう。そのまま姫路行きのフェリーへ乗り込んだ。船は定刻どおり出港し、船上で昨日の記事をアップしておくことにした。

 姫路に到着してからは、国道250号>国道2号と乗り継ぎ、途中で適当に昼飯を済ませ、昼過ぎには無事に家のある豊中市まで帰ってきた。相変わらず体がだるいので熱をはかってみると37.7度・・・でもバファリンを飲んでちょっと眠ると熱も下がったので、もう大丈夫だろう。

 今回は5泊6日、870.4kmの短い旅だったが、その中で、いくつかの旅の出会いと、自分の中で新たに気が付いたことなど、繰り返しの毎日の中では絶対に得られないものを得ることが出来たと思う。

旅を終えて

 人間歳をとると、自分の中である程度価値観を形成してしまい、いつもその基準で判断してしまう気がする。しかし、旅をしていると、自分の価値観はいかに独りよがりのものなのかに気がつく。別に気が付かなくても、日々の生活は送ることが出来るだろうが、それこそがその人の限界ではないかと思う。旅は自分の限界を超える1つの手段ではないだろうか?そんなことを考えた、近畿各県ぶらり旅であった。

(完)


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