さてさて、長らくお待たせいたしました!ギター講座 第三回でございます!
今回は簡単なスケール練習と、あとアドリブについてちょっとだけ紹介いたします。
それでは元気よくいってみましょうか!


第三回 スケール練習の初歩


さてさて、まず最初は言葉の勉強から。『スケール』っていったい何でしょう?聞きなれない言葉ですよね。
でも、きっと『音階』っていう言葉はご存知かと思います。学校の音楽の授業とかでも出てきますよね?
そう、あの『ド、レ、ミ、…』とか『ハ長調、イ短調』っていうやつです。『スケール』というのは、端的に言って
この『音階』といっしょです。それを英語で言うと『スケール』となります。

『ハ長調』は『Cメジャー・スケール』、『イ短調』は『Aマイナー・スケール』等と呼ばれます。まぁ、要するに
頭の英語でどの音が基準になっているかを表して、あと長調なのか短調なのかをメジャー、マイナーという語で
表現している訳です。他にも、『リディアンスケール』『ロクリアンスケール』等、『モード』と呼ばれる、ジャズで
多用されるスケール等、いろいろな種類があります。


この『スケール』というのが、どうして大事かといいますと、音楽を演奏する上でどうしても欠かせないもの
だからです。たとえば、なにかの曲が流れていたとして、その上で曲にあわせてソロを弾きなさい、と
言われたとします。このとき、ただデタラメに音を並べただけでは、とても聞くに耐えないものになると
いうのは、想像に難くないと思います。

ところが、その曲のコード進行にそった、しかるべきスケールを選んでおけば、そのスケール外の音を
出さない限り、どんなにデタラメに弾いてもそれなりに合っているようにきこえるのです。
(それがカッコ良く聞こえるかカッコ悪く聞こえるかは別問題ですが(^^;)


だから、実は一つ二つスケールを知っていれば、『俺はアドリブでソロが弾けるぜ〜』と豪語する事が
出来ます。なんかカッコよさそうで良いですよね(笑)


まぁ、上手になってくると、ワザとスケール外の音を出してフレーズにスリリングさを加える、とか
そういう事もするようになるんですが、それもただ外れれば良いわけではなくて、『上手な』外し方が
あるのです。これも、解釈のしようによっては外れた音まで含めて一種の『スケール』と考える事が出来る
わけです。


なかには『スケールなんか全然知らない。自分の思ったように弾いている』っていう類の発言をしている人
も結構いますが(特に海外のギタリストさんね(^^;)、この人達は単に『知らない』だけであって、感覚的には
『理解している』のです。こういう人達は、あるコード進行があったとして、それに対してある音がスケールから
外れてるのか、それともちゃんとスケールに乗っているのかを直感的に見分ける事が出来るのです。
(正確には歴史的経緯は逆で、ある進行に対して、心地よく感じる音を抽出していって次第に整えられたのが
スケール理論なのですが…)


でも、これくらいの事ならば出来る人も結構いらっしゃる事でしょう。といいますか、音楽をやっている人ならば
大抵の人は出来るのではないかと。つまりは、調子っぱずれな音楽が『調子っぱずれ』である事にちゃんと
気が付く人ならば、上に書いたことは出来るはずなのです。(もし今できなくても、訓練次第で必ず出来る
ようになると思います)



…じゃあ、スケール練習をするのは何故でしょう?


それは、自分の脳と楽器の間の連携をスムーズにする為です。
頭の中に鳴った音と、ギターのフレットをちゃんと対応させるため、と言い換える事も出来るでしょう。

例えば、頭のなかで、あるフレーズが思いついたとします。先の例での『調子っぱずれに気付く人』だったら、
ギターで音を探りながら、(しばらく時間をかければ)そのフレーズを弾く事が出来る様になるでしょう。
でも、実際にアドリブ・ソロをとるとなったら、そんな悠長に考えている時間は無いのです。考えている
間にも演奏はどんどん進んで行ってしまうのですから…

そこで、『頭で思った音』を即座にギターの運指に反映出来る様にする必要があります。
その為の練習が、スケール練習です。

先の『スケールなんか知らないけど弾けるよ〜』っていうギタリストさんは、特にスケール練習をしなくても
この事が出来るようになったから、そのような発言をするわけです。
これは、相当の天分を持っているか、あるいは長時間の猛特訓(スケール練習じゃなく、好きな曲をコピー
しまくっていたらなんとなく解るようになったとか)の賜物であるかのどちらかであると思います。


普通の人は、いきなりそんな事が出来るわけがないので、”猛特訓”するしかないわけです。
ここで、スケール練習というのは、その猛特訓を効率的に行なう為の手段を与えてくれます。
ピアノで言うところの、『バイエル』とか『ツェルニー』に相当するものが、スケール練習であると
考えてください。

これは必ずやらなくてはいけない、というものではないです。実際、スケール練習をしなくても
ちゃんと思い通りのフレーズが弾ける様になる人もいるわけです。

ですが、スケール練習をした方が、そういう段階に辿り着くのが早いのです。上達への近道なのです。


そういうわけで、ちょっと地味なんですが、スケール練習はしっかりやった方が良いと、私は思います。

やっぱり、アドリブでソロがとれるって、カッコイイと思いませんか? 




…さてさて、スケール練習の重要性を強調するのはこれくらいにいたしまして(^^; 実際の練習フレーズを
挙げていきましょうか。

まず、下の図を見てください。


Eマイナースケール


これはギターの指盤を表しています。数字はフレット数です。下から6弦、5弦、…、1弦となってます。
で、所々に●がついてますよね?実はその音が『Eマイナースケール』上の音を表しています。◎は
基準の音であるEの音を表しています。よく教則本に載ってるのとおんなじです。


ええと、まずは何も言わずにこれをおぼえてください!(爆)
…って、それではあんまりなので(^^; 次のフレーズを弾きながらおぼえてください。


スケール練習 Ex−1 1ページ目

スケール練習 Ex−1 2ページ目

スケール練習 Ex−1 3ページ目


このフレーズは、Eマイナースケールのポジションを使った練習フレーズです。3段で一つのフレーズです。
見づらくてすいません(^^;  あ、全部16分音符で弾いて下さい。テンポは80くらいから始めて、
最終目標は160、ってところでしょうか?

とにかくこのフレーズを指がおぼえてしまうくらいに弾き込みましょう。最終目標のテンポに辿り着くころには、
もうこのポジションはすっかり頭の中に入っている事と思います。


そうしたらですね、なにかキーがEマイナーの曲をかけて、それに合わせて適当に上のスケール上の音を
ペケペケと弾いてみましょう。上の練習フレーズをそのまんま弾いてみてもオッケーです。

キーがEマイナーの曲、例えばトニー・マカパインの『DreamState』とか、邦楽では椎名林檎の『ギプス』とかが
そうです。いや、マカパイン先生の曲の方は途中で転調しますが(^^;

…どうですか?なんだかちゃんと合っているように聞こえるでしょう?
スケールを知っていると、こういう風に適当に好きな曲にあわせて遊べたりするんですよ(^^)

慣れてくるといろいろ出来る様になります。


でも、これだけではキーがEマイナーの曲しか弾けないですね。
キーは12個あって、それにさらにメジャー・マイナーのバリエーションを加えると基本のスケールだけで
24個にもなってしまいますね。
『そんなに全部覚えなくてはいけないのか、大変だ…』という方、ご安心下さい!

実は、ギターではフレットを平行移動するだけで、他のキーに移ることが出来るのです!
上のフレットの図で、◎印がついているところがありますよね?それを演奏しようと思っているキーの
音に合わせるだけで、すぐにそのキーのマイナースケールに早替りします。

例えば、『Cマイナーの曲を弾きたいなぁ』とおもったら、◎印をCの音が出るフレット(8フレット)に
合わせれば良いのです。簡単ですね(^^)

下の図は、Cマイナースケールのポジションを示したものです。上のEマイナースケールの図と比べて見て下さい。
”12F”と”8F”の部分しか違いません。


Cマイナースケール


さぁ、この事さえわかってしまえば、あなたはもうマイナーキーの曲の上ではアドリブで弾けるという事に
なります!好きな曲にあわせて、いろいろ遊んでみてください。

ところで、メジャーキーの方はどうかと言いますと…これはご存知の方も多いと思いますが、『レラティブ・キー』
というものがございまして、例えばCメジャースケールというのは、Aマイナースケールと全く同一の
ものなんです。つまり、最初に挙げたあのスケールを覚えておくだけで、もうどんな曲の上でも(理論上は)ソロが
とれる事になります!


…これはすごい事だと思いませんか?ワクワクしてきませんか?
ここまでくれば、もう誰にも初心者とは言われませんよ!晴れて中級者の仲間入りです(^^)


あとは、上のスケールを思ったとおりに使いこなせるように、経験あるのみです!
お気に入りの曲をかけて、それに合わせてギターを弾き倒してください(^^)
ギターをもったままテレビをつけっぱなしにして、CMで流れる音楽に片っ端からアドリブ・ソロを乗せる、なんて
練習も面白いかもしれないですね(^^;




…おお、今回はいつもと違って最後まで真面目でしたね(^^; なんだか本物のギター講座みたいです(爆)



ギター講座第三回 おしまい


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