北朝鮮の「今」がわかる本
佐藤勝巳 著 三笠書房 本体価格 514円
これまでに日本は近隣アジア諸国に償いきれないほどの罪を犯してきた。その歴史はその時代に生きていなかった世代の私にも大きな問題として横たわっている。しかし、そのような歴史的反省とは別の問題として今、近隣の国である朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の脅威が存在するのもまた事実である。日本に対する核恫喝、工作船による領海侵犯、日本人拉致疑惑等の問題が存在している。日本は先にも述べたように太平洋戦争で近隣アジア諸国に多大なる被害をもたらした歴史がある。しかしながら、その後、日本は憲法第9条で規定されているように戦争を放棄した。これは非常に喜ばしいことではあるが、危機管理がずいぶん手薄になってしまった。戦争を仕掛けることはあってはならないが、自国と自国民を守ることは最低限日本で生活する以上保障してもらいたい問題である。確かに今の日本は平和でそれなりに幸せに暮らすことができることは感謝すべきことであるとは思うが、スパイ天国と言われたり、簡単に領空・領海に侵入を許してしまうのは大問題である。
比較的最近、北朝鮮では大水害にみまわれ、さらに食料危機にも陥った。これに対して日本を含む外国が食料支援を行ったが、本当に飢えで苦しんでいる北朝鮮国民には食料が行き渡ったのかはなはだ疑問である。さらにこのような事態であるにも関わらず、北朝鮮は核開発や軍備増強には余念がなかった。この点については北朝鮮の国家体制に疑問を持たざるをえない。
北朝鮮の「今」がわかる本では、北朝鮮が持つ不可解さについて1問1答式で述べられている。自国の平和のなかで何かを忘れた私たちにとって、この本を通して国際貢献と平和について熟考してみることは非常に良い機会であると思う。
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