少年に返るクルマ
 岐阜県K市にあるZ社と言う会社を訪ねてきた。
この会社はスバル車のカスタムで有名な会社だが、副業(?)で電気自動車を製造販売している。

仕事上訪問する機会があり、仕事のついでに試乗させてもらうことになった。完全に仕事を忘れる結果となった。

この自動車は一人乗り。
ドアはなく、レーシングカーのように上から乗る。
道路交通法の関係上、最高時速は60キロまでしか出せない。
原付に準じたカテゴリーに入るそうだ。(タカラのチョロQも同じらしい。)
電源は家庭用の100V電源で充電するが特別な器具は必要なく、家庭用の延長コードを使用して充電する。
早速乗り込む筆者

さて試乗。
上から乗りこみ、シート位置を合わせる。
中は比較的余裕があり、窮屈な感じはしない。
以前乗せてもらったF1(ジャガー)の倍くらい余裕がある感じだ。
搭乗後、アクセル、ブレーキに足が届くか確認。
エンジンは電気なのでセル音もなくスタート。
当然ミッションもなく、DかRの切り替えとサイドブレーキのみ。このままアクセルを踏めば発車する。なんとなく物足りないようで不安だ。普段車を走らせる前に、何となく儀式めいた行動をしていることがよく分かる。
コクピットの様子 こっちはF1(マクラーレン・メルセデス)

この物足りなさは走らせてすぐに吹き飛んだ。
風防ガラスがないので風を体で感じることができる。低い視点のおかげで、実際のスピードよりもはるかに速く感じられる。最高速度が60キロと聞いて物足りなく感じていたが、実際に運転すると50キロ出すので精一杯だ。これ以上出すのは正直に言って怖い。

乗り込むとこんな感じ


試乗後の顔は皆全く運転前の緊張とは違った。とにかく楽しかったのだ。
仕事はどうでもよくなり、しばらくこれに乗っていたいほどだった。高速道路が走れないことや一回の充電であまり長い距離の走行が無理なことは難点だが、それ以上の楽しさがあった。

補助金が38万円出るとは言え198万円の販売価格はうーん、ちょっと悩むところです。


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