『日本ラグタイムクラブ』 創設への会合

「日本ラグタイムクラブ」の設立のきっかけは、アメリカ在住のラグティミスト、ボブ・ミルン氏との2000年末の会合でした。ここではその時の会合について、簡単にご案内させて頂きます。

文:青木 日高さん(JRC会員)

マリオットアソシアからの眺望

会合当日の朝
(名古屋駅のツインタワーより)

会合は、ボブ・ミルン氏の一行が京都を訪れる際に名古屋へ立ち寄る形で行われました。場所は名古屋駅に新しくできたツインタワー内の「マリオット・アソシア・ホテル」です。

室町さんと私は朝8:00にホテルのロビー前で待ち合わせたのですが、朝焼けに霞む名古屋の街がなかなかに映えていたので、一枚撮りました。
(記念すべき「歴史的な(?)朝」です。)

このホテルは「外国からのビジネスマン」が結構多く、実はボブさんと通訳兼世話人のスティーブンさんにも初対面の我々は、「あの人達、そうじゃない?」などとロビーにいる外人さん達を「じろじろ」と眺めたりして、お待ちしていました。

実は名古屋駅に近接しているホテルがもうひとつあるのと、このホテルロビーがツインタワーの中層階にあるのもあってか迷ったらしく、皆さん少し遅れておみえになりました。幸いにも事前にHPでチェックしていた顔立ちから判断して、最終的には無事すれ違うことなく「面会」とあいなりましたが。

正直、会えて「ホッ」としました・・・。

 

ラグティミスト、ボブ・ミルンさん

ボブさん
(私の楽譜を持ってます。)

実際のところ、初対面でなおかつ異なる国の者同士ということや時間の関係もあって、今回の会合では余り長く詳しい話はできませんでした。

そんな中、アメリカに幾つかあるような「ラグタイム協会」が日本に無いのだろうかという点から、今回のクラブ設立へのボブさんとスティーブさんの協力の話を頂き、「それではできることから徐々にやりましょうか」と言う我々の意向と併せて、話が進みました。(話が早いのが、アメリカの人という感じですね。)

また、室町さんの「ラグタイム・ベティ」にみられるようなラグタイムの熱心な愛好者と理解者が、この極東の地(?)にもいるということを同じラグタイムファンとしてとても嬉しく思う、と語ってくれました。

同時に、「ラグタイム」をいかに現在形で楽しむか?という点にも関心があるようで、単なる過去の音楽としてだけでは無いスタイルへの取り組みやパフォーマンスについても色々とお考えのようでした。(たぶん。若干私の推測が入っています。)

いずれにしても、「現役の米国プロ・ラグティミスト(ラグタイマー)」の方と貴重なお話の機会が得られたことは、個人的にも大変に価値のあるものでした。
それと共に、もっと多くの愛好家やラグタイムを聴いたことのない人にも、少しでもこのような機会を持って頂き楽しんでもらえれば、との想いもいっそう強くした次第です。

 

皆さんのご厚意と協力をどこまで活かせるかわかりませんが、
今後も少しづつ活動の幅を広げられたらと思っていますので、
どうかよろしくお願いいたします。


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