◆まにあっくTS200R◆〜サスペンションの話。〜


(文:いーあんどじじい)

 たまにはちょっとマニアックなネタで遊んでみますか。面倒な人は戻るをクリックして脱出してください。 でも、これは他の車両一般にも言えるかも。

 久しぶりのページ更新です。ちなみにこのページはテキストオンリーです。

 市販車初の倒立フロントフォーク搭載車として鳴り物入りで登場したTS200ですが、いざ、発進してみると、いろいろ文句を言われてきましたね。

 ’89のTSに関しては、たいていの場合、フロントの剛性が高すぎて”曲がらない”の意見が多く、実際’90のTSではフロントのダンパーを弱くしたフォークが搭載されました。

 そのころ、一生懸命サーキットエンデューロに出ていた私。あるレースでウイリー松浦さんに”何度も”ぶち抜かれました。そのとき、直線で加速中、ウイリーさんのXRがぜんぜん振られずに加速していくのに、私のTSはもうどこに行ってしまうかわからないくらい振られるのを若かった私は”テクの差”と信じて疑いませんでした。

 そんなある日、ついにフォークのオイルシールがダメになる日がやってきました。

 当時、近所のバイク屋さんだった三鷹の”マイロード2”にバイクを運んでいくと、”ウエストポイントのレースに出てるんだったらノーマルのフォークオイルじゃやわらかすぎるからちょっと硬いオイル入れとくよ”と言われて、”お任せ”したのでした。

 次のレース。

 この”硬い”オイルの効果はすばらしく、直線のギャップで振られる現象はほとんど収まったのでした。

 でも、やっぱり曲がらないんですね。これが。若かった私はインフィールドの左コーナーをブレーキターンでせめてがんばって走れたけど。

 そしてそのまま10年が経ってしまったんですね。

 リヤショックのオイルシール破損で面倒になって不動車となっていたTSを復旧するきっかけは”モトハウス”さんがショックの修理を引き受けてくれたことでした。

 一応復活したTSに乗ってみると・・・

 やっぱ曲がんないんですね。これが。

そしてそのまま10年が経ってしまったんですね。

 リヤショックのオイルシール破損で面倒になって不動車となっていたTSを復旧するきっかけは”モトハウス”さんがショックの修理を引き受けてくれたことでした。

 一応復活したTSに乗ってみると・・・

 やっぱ曲がんないんですね。これが。ブレーキングからバンクさせていっても、バイクがどんどん外へはらんでいくかんじ。コーナーに向かって切り込んでいく感じがぜんぜんない。

 この症状と、世間一般のTS評価から、やっぱり最初にやったことはフロントの圧側減衰力調整を際弱にすることでした。すると、コーナーでの入りは良くなるけど、舗装路のマンホールに乗っただけで収束不能なくらい振られる。

 う〜ん、これは車体剛性とか、根本的な問題なのかと真剣に悩みました。

 そんなある日

 そんなある日、ロードバイクの雑誌を読んでいて(ライダーズクラブかな?)”サスペンションはリヤから決めるのだ”という文字を発見。早速仮説を立ててみました。

 もしかしたら、フロントが沈まないんじゃなくて、リヤがリフトしないから前輪に加重が充分かからないのでは?

 さて、サスペンションには2つの機能があります。

 1.加重がかかった状態から、バイクを元の姿勢に戻そうとする働き、つまり、サスペンションを伸ばそうとするはたらき。⇒スプリング

 2.かかった荷重による急激な姿勢変化を抑えようとする働き、つまりサスペンションの動きを止めようとする働き。⇒ダンパー

 今回の仮説に基づいて考えると、ブレーキを握った際にフロントが沈みやすくするためにリヤの伸び上がりを強くするわけですからスプリングにもう少しテンションをかけるのではと予測。

 早速、スプリングのアジャスターを少し硬い方に振ってみたら進入についてはずいぶんと改善されました。

 さて、12月16日にTSに試乗した幸運な人たちはこの段階のTSに乗ったわけですね。

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 ココで発覚した次なる課題は出口へ向けて方向が変わらない問題。林道とかだと同じコーナーを走ることがないのでなかなかわかり難いんですが、河川敷とかだと同じところを乗り方を変えて走れるんでわかりやすい。

 結論、どう乗ってもスロットルを開けるところからフロントタイヤが今までより大きな半径を描こうとする傾向にあることがわかりました。(プッシュアンダーとか言います。)

 これに対して

 スロットルを開け始めるとスロットルオフ+ブレーキングで前輪にかかっていた荷重が後ろに移動する際の姿勢変化が急激過ぎて、前輪のグリップが遠心力に負けてしまうのではないかという推測を立てました。

 つまりサスペンションの動きを止める方向のセッティング変更が必要なわけですね。⇒ダンパー調整。

 リヤサスペンションのダンパーを固める方向に振ってみて、今のところいい感じです。

 最終結果は2002年1月27日に明らかになる。


 

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